葬儀屋の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
葬儀屋を目指して就職活動を行うときに気になるのは、就職試験でどのようにふるまうべきかということでしょう。
本記事では、葬儀屋の志望動機の考え方や面接の注意点、自己PRのポイントなどを紹介します。
葬儀屋を目指すきっかけで多いものは?
家族の葬儀を経験して
葬儀屋に就職する人の志望動機はさまざまです。
たとえば、家族がなくなって初めて葬儀を身近に感じ、興味を持ったという人は少なくありません。
何度か葬式に出たことはあっても、身内の葬儀になると、亡くなった直後から葬儀屋と接することになります。
家族を亡くして悲しみに暮れているところ、遺族の心に寄り添って仕事をする姿に心を打たれ、葬儀屋を目指す人も多いです。
小説や映画を見て
葬儀屋をテーマにした小説や映画などを見て、就職を決めた人もいます。
葬儀屋のなかには、青木新門の『納棺夫日記』に感銘を受けた人も多くいます。
この本は、『おくりびと』というタイトルで映画化され、アカデミー賞外国語映画賞を受賞し大ヒットしました。
この映画の影響で葬儀屋に対するイメージが大きく変わり、葬儀業界が注目されることになりました。
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葬儀屋の志望動機の考え方
葬儀屋というと特殊な職業というイメージがありますが、接客業という意味ではほかの仕事と大差はありません。
また、近年は葬儀場(セレモニーホール)や宿泊施設の経営もしている葬儀会社が増えているため、ホテル業界と同じように「お客さまに喜んでいただく」「お客さまの立場に立ったサービス」などの接客・サービス面を重視して志望動機を考えるとよいでしょう。
葬儀屋の志望動機の例文×3
実体験をもとにした志望動機
その際にこちらの葬儀会社にお世話になり、葬儀を出していただきました。
悲しみに打ちひしがれている私達家族に、ていねいでわかりやすい説明をしてくださるだけでなく、心情に配慮した温かみのある接客でとても心癒され、助けられました。
自分も同じような立場の人に、優しく誠実に向き合う仕事がしたいと思い志望しました。
遺族の最後のお別れの時間を、心残りなく過ごせるよう誠実な仕事ができるよう頑張ります。」
小説や映画から葬儀屋に興味を持った場合の志望動機
自分はまだ身内の葬儀に参列したことはありませんが、「最後の時を過ごすお手伝いをする」という仕事に非常に魅力を感じました。
葬儀が終わった後、ご家族から「よい最後を迎えられた」といわれるような、誠意のある葬儀屋になりたいと考えています。」
葬儀会社の特徴を取り入れた志望動機
さまざまな葬儀屋を調べていく中で、御社を見つけました。
家族向けの小規模な葬儀を専門にしていること、またさまざまな要望にも柔軟に対応し最後まで故人らしい式を作り上げているところに非常に共感を覚えました。
しめやかな葬儀の中でも、安心や信頼、そしてあたたかみを感じてもらえるように力を尽くしたいと思います。」
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葬儀屋の面接で聞かれること・注意点
葬儀屋は人の死に関わる仕事ですから、面接では葬儀屋という仕事に対する熱意を伝える必要があります。
一般企業の事務職の面接試験であれば、今まで勉強してきたことや人柄をアピールし、就職を希望する会社の魅力を伝えれば、面接としては合格点です。
しかし、葬儀会社に就職したければ、本当にこの仕事をしたいという強い気持ちをしっかりと伝えることが必要です。
自分の中に葬儀屋の仕事に対する迷いがあったら、どんなに口先でうまく主張しても見破られてしまいます。
素直な気持ちで、なぜ葬儀屋の仕事がしたいかを伝えることが大切です。
葬儀屋の自己PRのポイント
葬儀屋はほかの接客業と同様、コミュニケーション能力が求められる仕事です。
アルバイトなどで接客をした経験や、コミュニケーション能力を発揮したエピソードがあれば自己PRに盛り込むとよいでしょう。
また、仕事をする上ではチームワークが求められるため、チームやグループで何かを作り上げたりやり遂げたりしたことをアピールするのも有効です。
葬儀屋の履歴書で気をつけるべきことは?
葬儀屋に就職する際、他の職業と比べて特別なことを記載する必要はありません。
葬儀に関わるからといって宗教観を記載する人もいますが、仕事をする上ではさまざまな宗教に対応するため、履歴書に記載してもあまり効果はないでしょう。
葬儀屋の場合はどちらかというと人柄を重視する傾向にあり、履歴書だけで判断されることはあまりないため、自分の経歴や志望動機などを素直に書くとよいでしょう。
葬儀屋の採用試験のポイントのまとめ
葬儀屋を目指すきっかけとしては、自身が家族を亡くした際に寄り添って仕事をする葬儀屋の姿に心を打たれた、『おくりびと』に感銘を受けたなどが挙げられます。
採用面接では、素直な気持ちで、なぜ葬儀屋の仕事がしたいかを伝えることが大切です。
アルバイトなどで接客をした経験や、コミュニケーション能力を発揮したエピソード、チームやグループで何かを作り上げたりやり遂げたりしたことをアピールするのも有効です。