執事の仕事・役割とは? わかりやすく仕事内容を紹介

執事という職業は、日本で生活をする一般の人々にとって、あまり身近な職業ではありません。

近年では、執事を取り上げたドラマやアニメなどが放送されたことで広く知られるようになりましたが、詳しい仕事内容や役割については、あまり知られていないのが実情でしょう。

このページでは、そんな執事の仕事内容や役割について紹介しています。

執事の仕事とは

執事の主な仕事内容は、お屋敷などに仕える使用人の筆頭として、家政全般を取り仕切ったり、主人への給仕をしたりすることです。

執事のお客さまとなる方は大富豪が多いため、土地や美術品・宝飾品などの資産管理や、送迎、その他日常生活のあらゆるサポートを担当します。

もともと、執事は英国が発祥の職業です。

英語では執事のことを「buttler」(バトラー)といい、その語源は「buttery(食料・酒貯蔵室)」です。

この言葉の通り、16世紀頃の執事は、上流階級の屋敷で自家製ビールやエールの醸造所や貯蔵室を担当する人のことを意味していましたが、20世紀頃になると、現代の執事のような、上級の使用人としての役割を担うように変化していったといわれています。

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執事の業務の内容

お茶や料理の給仕

主人の好みや要望に合わせた料理の準備と提供を行います。

食器・貴重品など資産の管理

執事を置く家庭では高価な食器が使われることが多いため、それらの取り扱いに関して厳重に注意しなくてはなりません。

また家の中にある調度品や宝石などの貴重品が第三者によって盗まれたり紛失されたりすることのないよう、厳重に保管・管理します。

他の使用人の監督

執事は使用人の中でも最上位の職種となるため、多くの使用人を抱える家庭では、他の男性の使用人を統括する役割も担います。(女性使用人に関しては、「ハウスキーパー」という職種の人が統括します)。

屋敷や土地の管理

財産管理は、執事(バトラー)より上級のスチュワードという役職の人が行うことが多いですが、いない場合にはバトラーが担当します。

家族のサポート業務

家族の送り迎えや外出準備のお手伝いなどを行います。

子どものいる家庭の場合は、受験対策のサポートをすることもあります。

来客対応

訪問された方にも最高のもてなしを提供するため、料理やお茶、お土産などの準備をします。

執事の役割

執事の役割は「究極のサービス業」ともいえます。

執事は、自分のお客さまとなる主人が何をしてほしいのか、どのようなサービスを望んでいるのかをしっかりと汲み取り、常に先回りして喜んでいただけるサービスを提供しなくてはなりません。

そのため、サービスの内容は、基本的にフルオーダーメイドです。

お客さまによって望むことはまちまちであり、こうすれば正解という基準もないため、常に主人の求めることを考え、最高のサービスを考えながら仕事をすることが大事になってきます。

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執事の勤務先の種類

日本においては、執事という職業自体があまり馴染みのないものであるため、働く人も決して多くありません。

ただし、執事サービスを専門的に提供する会社があり、そうした会社に採用されることで、執事として派遣されます。

まずはホテルや豪華客船などでコンシェルジュとしてサービスの経験を積み、そこから執事になる人が多いようです。

執事と関連した職業

執事とやや近しい仕事に、「家政婦(ハウスキーパー)」があります。

家政婦とは、おもに個人のお客さまから依頼を受けて、お客さまに変わって家事を行う職業です。

家政婦が担当する家事の業務は、掃除や片付け、料理、洗濯、買い物、留守番など、お客さまの要望に合わせて多岐にわたります。

住み込みで働く人もいないわけではありませんが、お客さまの要望にあわせて1日数時間だけ働くことも多く、また1つの家庭だけでなく複数の家庭を掛け持ちするのが一般的です。

資産管理や日常生活のサポートまできめ細やかに手掛ける執事に対し、家政婦は、家事に特化したサービスをメインで提供します。