子どもの成長を間近で見ることができる保育士は、日々の仕事に大きなやりがいや目標を持って働いている人がたくさんいます。

ただし、どんな仕事でも楽しさの裏には厳しさもあります。さまざまな理由によって、より理想的な働き方ができる保育園へ転職を考える人も少なくありません。

この記事では、これから別の保育園への転職を考えている人に向けて、保育士が転職を成功させるためのポイントや、転職活動の助けとなる保育士転職サイト・エージェントを厳選してご紹介します。

転職サイト・エージェントの活用方法と、転職活動に関するよくある疑問に関するヒントもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。


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保育士が転職する理由・きっかけで多いものは?

保育士として働く人が転職を考えるきっかけには、さまざまなものがあります。

ここでは、保育士のよくある転職理由を5つのパターンに分けて見ていきましょう。

理由1.保育園の運営方針が合わない

保育園は、園ごとに運営方針や理念が異なります。

保育士を目指す人の多くは「こういう保育がしたい!」「こんな風に子どもと関わりたい!」といった夢や理想を持っているものですが、現実的には運営母体や園長の考え方に沿って仕事をしなくてはならない場面は少なくありません。

園から示される方針にしっくりこない、納得できないことが続くと、どうしても仕事に前向きに取り組めなくなってしまいがちです。

はじめは現在の職場で成長できるように頑張ろうと考えていた人も、働く中で「もっとこうやったほうがいい」などの改善案や意見がまったく受け入れられなかったり、園との考え方が離れてしまったりすると、転職を決意することがあります。

理由2.給与を上げたい・待遇のよい職場で働きたい

保育士の平均年収は38.1歳で382万円と発表されており(※厚生労働省「令和3年度 賃金構造基本統計調査」より)、国内の給与所得者全体の平均年収よりもやや低めです。

20代など若手のうちはとくに給料が上がりにくく、正社員でも年収300万円に満たない人もいるのが実情です。

「子どもの命を預かる」という責任の重い仕事内容に給与・待遇が見合っていないと感じると、もっと条件のよい職場へ移りたいと考えるのも不思議ではないでしょう。

さらに、人員不足の保育園では有給を希望通りに取ることも難しい場合があり、福利厚生も含めた「働きやすい環境」を求めて、転職を決意する保育士が少なくありません。

理由3.労働時間が長い・残業が多い

保育士は、朝から夕方まで目まぐるしい1日を過ごしています。

子どもたちと過ごす日中の時間帯は子どもの面倒を見ることで手一杯ですし、その他の時間では連絡帳の記載や園内の掃除、おもちゃ・道具の準備と片付け、日誌や週案・月案などの書類づくりなど、多様な業務に取り組まなくてはなりません。

また、最近では早朝・延長保育を受け付ける保育園が増えていることから、さらに勤務時間が長くなる傾向が見られます。

行事が近くなるとますます多忙な日々となり、ひとまず退勤はしても、仕事を自宅に持ち帰って夜遅くまで行事準備をこなす保育士もいるのが実情です。

プライベートの時間があまり取れない日々が続くと、体力的にもきつくなり、もっと落ち着いて働ける保育園へ移りたいと考える保育士も出てきます。

理由4.人間関係のストレス・悩み

保育士の仕事には、人間関係のストレスが付きものといえます。

とくに悩む人が多いのが、一緒に働く先輩・同僚など職員同士の関係性を良好に保つことの難しさです。

保育園はやや閉鎖的な環境で、1日の大部分を同じ子どもたちと、決まった職員で過ごします。

そのため、あまり風通しがよくない空間ではストレスが溜まりやすく、感情のはけ口が身近な人に向かいがちです。

職場の嫌な雰囲気の例として、いつも先輩がピリピリしている、同期と比べられて自分ばかり叱られる、女性同士でのやっかみや嫉妬が渦巻いているなどがあり、モヤモヤとした感情にとらわれてしまう保育士もいます。

また、子どもの保護者にも必要以上に気を遣う日々が続き、精神的なストレスを抱え込んでしまうケースも見られます。

あまりに人間関係が悪く、改善される見込みがないと、現在の職場からは離れたいと考えるのも無理はないかもしれません。

理由5.私生活の変化

現在の職場に大きな不満はなくても、自身の私生活の変化で現在の保育園を辞めなくてはならないこともあります。

たとえば、結婚をしてパートナーの仕事の都合で遠方へ引っ越すことになったり、出産後には短時間勤務が可能で、休日がとりやすい職場へ移ったりといったケースが考えられます。

保育士がライフステージの変化に合わせて働く環境を変えていくのも、ごく自然なことといえます。

保育士が転職を成功させるための3つのポイント

転職活動は思った以上に大変なもので、なかなか思い通りに進まずに苦労する保育士もいます。

ここでは、保育士としての転職を成功させるために知っておきたい・気をつけたいポイントをいくつか紹介します。

ポイント1.希望条件の優先順位を決める

転職を成功させるためには、まず「自分が新しい職場にどんなことを強く求めるのか」を明確にしておくことが重要です。

できることなら「給料がそこそこ高くて、残業はほとんどなく休みがきちんと取れて、人間関係も恵まれている職場がいい」と思うかもしれません。

しかし、現実的にはすべての要素が完璧な職場に出会えることは、めったにないと考えておくほうがよいでしょう。

待遇や働く環境も魅力的な職場には人が多く集まるので、運よく求人が見つかったとしても倍率はものすごく高くなりがちです。

また「残業はしたくない」「給料は高いほうがいい」とは言っても、なんとなく曖昧でふわっとした気持ちのままだと、志望先を絞り込んでいくのは難しいものです。

そのため、数字が絡む条件については「残業は月に20時間以内」「基本給は最低でも23万円以上」など具体的にイメージしてみましょう。

加えて、絶対に譲れない条件と、場合によっては妥協できる条件を分けて考えておくと、より希望条件に合う職場を探しやすくなります。

ポイント2.退職時期・転職のタイミングを早めに決める

「すぐにでも転職したい!」と思っていても、現在の職場を今日、明日で突然辞めるわけにはいきません。

転職が頭によぎったら勤務先の規定をチェックして、実際に辞める何カ月前に退職の意向を示さなくてはならないかを頭に入れておきましょう。

一般的には、退職日の2~3カ月前までには伝えておくのがベターとされますが、規定は企業によって異なります。

なお、転職活動には想定以上に時間がかかることもあるので、現実的にどれくらいのタイミングで転職できそうかを考えて、逆算して活動のスケジュールを立てていくことが大事です。

なお、保育士の転職希望者向けの求人が最も多くなるのが、秋ごろから冬にかけてです。

各保育園は新年度の4月から入社できる人を探しているため、より多くの求人の中から探したい人は、10月~1月くらいから転職先を探し始めるのがおすすめです。

また、年が明けてからの2月~3月頃にも、人が集まっていない保育園が求人を出すことがあるので、この時期も狙いめといえるでしょう。

ポイント3.転職サイト・エージェントを活用する

保育士として別の保育園へ転職したい場合には、保育士専門の転職サイト・エージェントを積極的に活用するのがおすすめです。

「転職サイト」と「転職エージェント」には、それぞれ以下のような特徴があります。

保育士の転職サイトとは?

保育士の転職サイトとは、保育士の資格・経験を持つ人を求める事業所(保育園など)の求人情報が掲載されるWebサイトのことです。

転職サイトによって対応エリア・求人数などに違いがあります。

転職を希望する保育士は、豊富な求人を自身の希望条件(雇用形態・勤務地・休日・残業の有無など)で絞り込み、応募してみたいと思う求人が見つかったら、自分でエントリーをして選考を受けます。

保育士の転職エージェントとは?

保育士の転職エージェントとは、保育士として転職したい人と、保育士を求める企業(保育園など)の間に立って、転職・採用活動がスムーズに進むための各種サポートを提供するサービス(会社)です。

個々の転職希望者には専任のスタッフ(アドバイザー)が付くため、相談やアドバイスを受けながら転職活動を進めていくことが可能です。

最近では「保育士」や「保育業界」に特化した転職サイト・エージェントが増えており、これらを活用することで、自分の希望に沿う求人を見つけやすくなります。

転職サイト・エージェントごとに強みや特徴が異なるので、まずは少なくとも2~3社程度に登録しておくと、より多くの求人情報に出会いやすく紹介の幅も広がっておすすめです。

転職サイトやエージェントの詳しい特徴については、この後に紹介していきます。

「保育士が転職を成功させるためのポイント」まとめ

  • ポイント1.希望条件の優先順位を決める:条件はできるだけ具体的に
  • ポイント2.退職時期・転職のタイミングを早めに決める:逆算して行動を!
  • ポイント3.転職サイト・エージェントを活用する:保育士専門のサービスがおすすめ

保育士の転職サイト・エージェントの選び方

保育士の転職をスムーズに進めるには、保育業界に強みを持つ転職サイト・エージェントの活用がおすすめです。

ここでは、数多くある転職サイト・エージェントの中から、自分に合うものを選ぶコツを紹介します。

初めての転職時は「エージェント型」がおすすめ

保育士の転職サービスとしては大きく分けて「サイト型」と「エージェント型」がありますが、初めての転職時はエージェント型の利用がおすすめです。

エージェント型では、専門のアドバイザーによるキャリア相談や転職活動のアドバイスなどを受けることができ、内定までサポートしてくれるからです。

なお、エージェントによってサポート内容が異なるため、サービスの特徴をチェックしておきましょう。

保育士転職エージェントのサポート内容(一例)
  • 専門スタッフ(アドバイザー・コンサルタント)によるキャリア面談
  • 応募書類(履歴書・職務経歴書など)の書き方説明・添削
  • 面接のアドバイス
  • 保育園との連絡および条件交渉
  • 入職手続きの代行
  • 転職後のアフターフォロー

仕事をしながら転職活動をしていると、考えている以上に時間が取れずに苦労する人も多いです。

焦って転職活動を進めた結果「思っていた職場とは違った…」となるのはできるだけ避けたいもの。

エージェントは希望の勤務条件に合う求人を紹介してくれるので、効率的に転職活動を進めることができます。

求人数をチェックする

保育士の転職サービスを探す際には、「求人数」にも注目しましょう。

取り扱う求人数が多ければ多いほど、さまざまな条件や内容の求人を探しやすく、アドバイザーに紹介してもらえる求人の幅も広がるからです。

なお「保育士専門」「保育業界に特化」とうたっている転職サイト・エージェントでも、実際には保育園で勤務する「看護士」や「栄養士」など、保育士以外の専門職の求人も扱っていることがあります。

全体の求人数が多いサイト・エージェントは、それだけ保育士の求人数も多い傾向ですが、地域によっては保育士求人数がやや少なめの場合もあるので、その点もあわせて確認してください。

とくにおすすめのサイト・エージェントについては、後ほど詳しく紹介します。

保育士転職サイト・エージェントのメリット・利用に向いている人

保育士の転職サイト・エージェントを使うと、さまざまなメリットを実感することができます。

ここでは、転職サービスの利用に向いている人の特徴や得られるメリットを紹介していくので、利用を迷っている人はぜひ参考にしてください。

多くの求人情報を効率よくチェックしたい人

保育士転職サイト・エージェントには、各地域や全国の保育園からの求人情報が集まります。

そのため、自分で保育園の採用情報を1件1件探し回るのと比較して、圧倒的に効率よく求人を探すことができます。

さらに、転職サイト・エージェントには一般的には出回らない「非公開求人」があったり、希望条件を登録しておくとマッチする求人が出たときに直接アプローチしてもらえる「スカウトメール」が届いたりする機能も用意されています。

自分の希望に合う好条件求人に出会えるチャンスが増えることは、転職サイト・エージェントの大きな魅力です。

現在の仕事が忙しくて、転職活動にあまり時間をとれない人にもおすすめできます。

転職のプロのサポートを受けながら転職活動をしたい人

保育士の転職エージェントは、求職者一人ひとりに専任の「キャリアアドバイザー」や「転職コンサルタント」が付き、転職活動のサポートをしてくれるものが多いです。

転職活動のプロに転職に関する不安・悩みを相談できたり、希望条件や適性に合う職場を紹介してくれたりするため、一人だけで動くよりも内定に近づきやすくなります。

また、応募時の履歴書の書き方・面接のアドバイスもしてもらえますし、志望先の園との条件交渉・採用面接の日程の調整などもスタッフが行ってくれます。

転職活動が初めて・あまり慣れていない人は、サポート付きの転職サービスを積極的に活用することをおすすめします。

志望先の内部情報も知りたい人

保育士転職サイト・エージェントのスタッフは、求人を出している保育園と信頼関係を築き、その詳しい情報まで入手しています。

そうしたネットワークを生かし、求職者に対して、求職者自身では情報を得づらい離職率や残業時間、職場の雰囲気といった内部情報まで教えてくれることもあるため、応募するかどうかの判断材料を増やしたいと考える人にはおすすめです。

第三者の意見・アドバイスを聞くことによって転職に対する安心感が増すのも、転職サイト・エージェントを利用するメリットといえるでしょう。

「保育士転職サイト・エージェントのメリット・利用に向いている人」まとめ

  • 多くの求人情報を効率よくチェックしたい人
  • 転職のプロのサポートを受けながら転職活動をしたい人
  • 志望先の内部情報も知りたい人

保育士転職サイト・エージェントの利用にデメリットはある?

保育士の転職サービスにはメリットが多くある反面、人によってはデメリットと感じてしまうポイントもあります。

あまり良くない部分も頭に入れることで、ご自身にとってサービス利用が向いているかどうかを考える材料にしてみてください。

担当者と相性が合わない場合も

保育士転職サービスの専任アドバイザーやコンサルタントの存在は心強いものですが、人間と人間のやり取りなので、必ずしも相性がよい人と出会えるとは限りません。

決して悪い人ではなくても「なんとなく雰囲気が合わないな」「コミュニケーションがうまくいかないな」と感じることもあるかもしれません。

そのような場合には我慢をせず、別の担当者に変わってもらえないか相談することをおすすめします。

交替がどうしても難しそうであれば、他のサイト・エージェントに乗り換える方法もあります。

また、転職サービスを使っていると、求人の紹介などについてスタッフからの電話連絡が入ることもあり、その点に不満やストレスを感じる人もいます。

電話は苦手・控えてほしいという人は、もともと電話連絡がない転職サイト・エージェントを選んで登録するとよいでしょう。

メールチェックやスケジュール管理が必要

保育士の転職サイト・エージェントに登録すると、担当者が自分の希望条件に合う求人を電話やメールで紹介してくれます。

とても便利な反面、あまりに入ってくる情報が多くなり過ぎると、その管理が大変になるデメリットがあります。

複数のサイト・エージェントを用いて同時進行で選考を進めていく場合には、面接・園見学などの日程が重ならないように細心の注意を払いましょう。

無料だからといって膨大な量のサイト・エージェントに登録してしまうと、管理しきれなくなる可能性があります。

最初は求人数が多い有名なサイトを中心に2~3個くらいに留めておき、少し物足りなさを感じたらニーズに応じて別のサイト・エージェントにも登録してみるのがおすすめです。

保育士におすすめの転職サイト・エージェント

ここでは、保育士の求人・転職支援に強みを持つサイト・エージェントを4つ厳選してご紹介します。

どのサービスも実際に利用した保育士からの評判が高く、安心して利用できるので、ぜひ各サービスの特徴を比較してご自身に合うものを選んでください。

登録は無料なので、複数サービスに登録して、とくに使いやすいと感じるものを見つけるのもおすすめです。

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業界最大級の保育士転職サービス「保育士求人 JobMedley」では、日本全国の多種多様な保育士求人情報を取り扱っています。

利用者満足度が96%と高く、自身の希望に合う求人を見つけやすいことが特徴。

「転職体験談」や「転職成功のポイント」などの転職活動にも役立つ記事もたくさん掲載されているので、少しでも転職を考えている保育士さんなら、情報収集のために登録しておくのもおすすめです!

電話のやりとりが難しい方でも、メール・SMS・LINEを使った連絡がしやすい点も人気のポイントです。

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さまざまな働き方・希望に対応する求人の取り扱いがあるので、「ブランクがあるから不安…」「育児中なので長時間勤務は難しい」などの人でも安心して利用できます。

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保育士転職エージェントの利用の流れ

ここからは、保育士の転職エージェント利用時のおおまかな流れを紹介します。

具体的な部分はサービスごとに多少異なる場合があるので、各サービスの情報を詳しくチェックしてください。

利用の流れ

  1. 登録

    気になる転職エージェントが見つかったら、登録手続きをします。

    登録時には、氏名・住所・職務経歴などの個人情報や、希望する職種や勤務地・年収などの条件を簡単に入力していきます。

  2. 担当者と面談

    保育士の登録情報をもとに、転職エージェントの担当者と面談が行われます。

    面談で話す内容としては、保育士としてのキャリアプランや、具体的な転職の希望条件、転職に際して不安に思っていることなどなどがメインです。

  3. 求人紹介

    担当者から、保育士の希望条件に合った求人案件が紹介されます。

    面談で伝えた内容に沿って、さまざまな施設の求人情報が提供されるので、自分でしっかりと情報を確認して判断していくことが大切です。

  4. 履歴書添削・面接準備

    求人案件を選んで応募する際には、一般的に、履歴書や職務経歴書を提出する必要があります。

    エージェントでは、より精度の高い書類を作るために担当者に添削してもらったり、面接に向けた効果的な自己PRのアドバイスを受けたりすることができます。

  5. 施設見学

    求人に応募する前後では、気になっている施設を見学することができます。

    見学は必須ではないものの、施設を訪れることで雰囲気や職場環境を把握することができ、自分がそこで働くイメージをつかみやすくなります。

    なお、施設によっては園見学と同じ日に面接を実施することもあるため、事前にエージェントに確認しておくことが必要です。

  6. 応募

    応募したい施設が見つかったら、エージェント担当者を通じて応募をおこないます。
  7. 採用試験(面接)

    転職者(中途採用)の採用試験は、面接で合否が決定されることがほとんどです。

    ただし、一部の施設では筆記試験なども実施されることがあるため、エージェントに確認しておきましょう。

  8. 内定・入社

    採用試験をクリアした場合、求人施設から内定が届きます。

    希望の勤務日や給与面などについて保育園側と条件交渉・確認したい場合には、このタイミングでエージェントにお願いしておきましょう。

    入社に関する事務的な手続きもエージェントがサポートしてくれます。

    前職については引継ぎなどをしっかりとおこなって、円満退社ができるように心がけて動きましょう。


保育士の転職サイト・エージェントを活用する3つのポイント

保育士の転職サイト・エージェントの利用方法は決して難しいものではありません。

ここでは、各サービスを十分に活用するために知っておきたいポイントを3つご紹介します。

ポイント1.経歴・スキルなどは嘘をつかず正確に伝える

転職サイト・エージェントを利用する際には、自身の経歴・職歴について正確に登録し、担当者にも伝えるようにしましょう。

条件のよい求人を探すために「少しでも自分を良く見せたい!」と考える人もいますが、ここで見栄を張ってもいいことはありません。

また、もし嘘の情報を伝えてしまった場合には、いざ採用試験が進んで内定が出てからバレてトラブルになる可能性もあります。

正しい情報を伝えるためにも、経歴やスキルなどは事前に整理し、まとめておくことが大切です。

ポイント2.相性のよい担当者(アドバイザー)を見つける

転職サービスの担当者は、基本的には先方の都合で割り当てられることが多いです。

一発で相性のよい担当者と出会えるケースもありますが、「利用のデメリット」のところで解説したように、コミュニケーションがとりづらいと感じる人が割り当てられる可能性もゼロとはいえません。

相手は「転職のプロ」ではありますが、転職活動の相談ではプライベートに関連する話も関わってくるため、もし担当者とうまくやれそうにないと思ったら早めに別の人に代わってもらうことをおすすめします。

「信頼できる担当者と出会えたおかげで転職活動がうまくいった!」と話す人もいるくらい、担当者との相性も大事です。

ポイント3.履歴書添削・面接サポートも活用する

担当者が付く転職エージェントでは、履歴書などの応募書類の添削や、面接のアドバイスなどをしてくれることが多いです。

このようなサポートは、ぜひ積極的に受けることをおすすめします。

転職エージェントの担当者は、これまでにたくさんの転職希望者を見てきており、採用試験で評価されやすい・されにくいポイントをよく理解しています。

転職活動にあまり慣れていない人にとっては、とても心強い存在となります。

どうせエージェントに登録するのなら、そのサポートをフル活用するつもりで臨むと転職活動がスムーズに進みやすいでしょう。

「保育士の転職サイト・エージェントを活用するポイント」まとめ

  • ポイント1.経歴・スキルなどは嘘をつかず正確に伝える
  • ポイント2.相性のよい担当者(アドバイザー)を見つける
  • ポイント3.履歴書添削・面接サポートも活用する

保育士の転職に関するよくある質問

ここでは、保育士の転職に関して多くの人が疑問に思うことと、その答えになるヒントをまとめました。

転職活動を進める際の参考にしてみてください。

在職中でも転職サイトやエージェントは使える?

保育士転職サイト・エージェントは、在職中でもまったく問題なく登録・利用できます。

退職後、できるだけスムーズに新しい職場での勤務をスタートさせるためにも、転職したいなと思うようになったら早めに動いておきましょう。

仕事をしながらの転職活動は大変なので、担当者のサポート付きのエージェントに登録しておくのがおすすめです。

保育士の転職サイト・エージェントは掛け持ちできる?

保育士の転職サイト・エージェントは「掛け持ち」、つまり複数サービスへの同時登録が可能です。

強みや特徴の異なるサービスを複数利用することで、より多くの求人に出会えるチャンスが広がります。

なお、担当スタッフによるサポート付きのエージェントを掛け持ちする場合には、他サービスでも転職活動をしている旨を伝えておきましょう。

「なんとなく言いづらい」と思う人もいるかもしれませんが、きちんと伝えておくほうが、担当者も他サイト・エージェントでの活動を考慮した紹介・提案をしやすくなります。

転職活動中であることは現在の職場にバレない?

たとえ転職サイト・エージェントを利用しても、現在勤務している職場に転職活動中であることがバレることはありません。

転職サービスの運営スタッフは求職者の個人情報を必ず守るので、安心して利用することができます。

自分が職場の同僚などに話さない限り、転職活動中であることが知られることはまずありません。

ハローワークと保育士の転職サイト・エージェントはどっちがおすすめ?

転職活動で利用できるサービスのひとつに「ハローワーク」があります。

ハローワークは正式名称を「公共職業安定所」といい、求職者への職業紹介・職業訓練などを行う目的で国が運営する機関です。

各地域に拠点があり、とくに地元の求人を探したい人にはおすすめです。

ハローワークでは、相談員に転職活動の相談をしたり、面接対策や履歴書の書き方のサポートなどを受けたりすることも可能です。

ただし、ハローワークは保育士に特化した転職サービスではないので、保育園の求人は限られていると考えておいたほうがよいでしょう。

また、公的機関であるハローワークには保育園側が求人を無料で掲載することができるため、なかには経営状況が厳しかったり、給与面があまり良くなかったりする保育園も混ざっています。

民間の保育士転職サイト・エージェントのように保育業界の実情に詳しいスタッフもほとんどいないため、ハローワークだけで転職活動を進めるのはあまりおすすめできません。

転職サイト・エージェントと併用することをおすすめします。

30代以上でも保育士として転職できる?

保育士の平均年齢は36.7歳(男性31.9歳、女性37.0歳)と、比較的若い世代の活躍が目立つ職業です。

→出典:令和2年8月24日「厚生労働省「保育士の現状と主な取組」

ただし、30代~40代で現役バリバリという人も少なくありませんし、50代以上でも活躍中の人もいます。

保育士不足は深刻な社会問題でもあり、資格や経験があれば30代以上で転職することは十分に可能です。

年齢が上がってきて転職に不安を感じる人は、年齢・ライフステージに合わせたサポートを得意とする転職サイト・エージェントを活用するとよいでしょう。

保育士の実務にブランクがあっても大丈夫?

結婚・出産などで一時的に仕事を辞めていた保育士が、時間を置いて再び保育士として働きたいと考えるケースはよくあります。

地域にもよりますが保育士の求人は多いため、ブランクがあっても前向きに働こうとする意欲があれば、転職できる可能性は高いです。

転職サービスでは「ブランク可・OK」をアピールする保育園の求人もたくさん見つけられるので、ブランクが心配な人はその点に注目して探してみましょう。

久々の応募書類作成や面接対策に不安がある人、勤務時間や雇用形態など自分に合う働き方を重視したい人は、担当者のサポートを受けながら転職活動ができるエージェント型のサービスを使うのがおすすめです。

保育園以外の転職先はある?

「保育園で働くのはあまり気が進まないけれど、保育の仕事は好きで続けたい!」という場合には、保育士の経験・資格がそのまま生かせる、保育園以外の職場を探すのもよいでしょう。

以下のような場でも保育士のニーズがあります。

  • 児童福祉施設
  • 認定こども園
  • 学童保育施設
  • 企業内・病院内保育施設
  • ベビーシッター
  • 保育士専門の人材会社

保育士の資格やスキルを持っている人は、福祉分野、行政関連の施設、一般企業など、さまざまな場で活躍できるチャンスはあります。

まとめ

保育士の転職は、新しい環境での自己実現や、さらなるスキルアップのチャンスをつかむための大きなチャレンジといえます。

転職に際しては、まず自分自身の目標や職場に対する希望条件を明確にし、転職先の保育園の雰囲気や特色もよく調べて応募先を決めましょう。

ここで紹介したような転職サービスを利用すれば、多数の求人の中から自分に合うものを探すことができます。

とくにエージェントならプロの視点から転職を成功させるためのアドバイスを受けられるのも魅力。

ぜひご自身に合った転職サービスを活用し、理想の職場で充実した保育士生活を送ってください。


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