作詞家の1日のスケジュール・忙しさや生活についても解説
作詞家の業務スケジュール
仕事とプライベートの線引きが難しい
作詞家は、常に新しい情報を求めてアンテナを張っているため、起きている間は常に仕事をしているといっても過言ではありません。
逆に、デスクに向かって執筆活動をしているようでも、ネットサーフィンをしながら調べものをしたり、情報収集をしたり、音楽を聴いたりと、仕事に没頭していないときもあります。
仕事とプライベートがあいまいなところが、作詞家の1日の特長です。
ある有名作詞家は、1つの曲を仕上げるのにかかるのは2時間程度だといいます。
2時間で1曲というととても楽な仕事のように見えますが、豊富な知識や情報力、音楽的センス、表現力など、さまざまなスキルが備わっていなくてはできない仕事です。
集中して仕事をしている時間は2時間だとしても、そのバックボーンには、映画やテレビを見たりアーティストと交流したりするなど、さまざまな刺激を受け世相や流行にアンテナを張っている膨大な時間があるのです。
こうした生活を楽しめる人でなければ作詞家という職業は務まらないといっても過言ではありません。
流動的なスケジュール
作詞家は、スケジュールによって自由に休みを取ることが可能です。
仕事が立て込んでいなければ、比較的ゆったりと過ごすことができます。
しかし急な依頼が舞い込んだり、締め切り間近になってもよい詩が浮かばなかったりした場合は、休日を返上し、徹夜をしてでも仕事をしなくてはなりません。
作詞家の繁忙期
新曲のリリース情報を見ると、Jポップだけでも曲がリリースされない日はないほど毎日新しい曲が生まれています。
曲が制作される期間はアーティストやレコード会社によって異なるため、1ヶ月の中で作詞家が忙しい時期というのはあまり予測ができません。
一方、アーティストから「決め打ち」で仕事を受ける作詞家の場合は、そのアーティストがアルバムを出すタイミングに合わせてピークがやって来ます。
アルバムの曲を1人の作詞家が担当すると、何曲も同時進行で制作しなければならないため、数ヶ月にわたって忙しい時期が続きます。
無事に仕事を終え、リリース日を迎えた時には感動もひとしおです。
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作詞家の1日
作詞家の勤務時間・休日
作詞家の勤務時間
自分で時間を調節
作詞家はフリーランスか、事務所所属かに問わず、基本的には在宅勤務です。
一般的なサラリーマンのように、定時や勤務時間という概念がなく、締め切りに間に合わせれば時間の使い方は自由です。
駆け出しのころは、時間の調整が難しく、自宅に缶詰状態のことが多いそうですが、慣れてくれば作業も早くなり自分の時間を調整できるようになります。
夜型生活も多い
作詞家としてアーティストの収録に立ち会ったり、楽曲の打ち合わせに参加したりする場合は、そのスケジュールに合わせて動きます。
音楽業界は一般的な企業と比べると遅い時間から仕事を始めるため、お昼過ぎから動き出し、深夜にかけて収録や打ち合わせがあることも珍しくありません。
音楽業界全体では夜型で働く人が多いため、自身も夜型生活をしている人も多いようです。
作詞をする際にも、日中の喧騒を離れられ、静かな環境で作詞ができると夜間を好む人もいます。
作詞家の休日
作詞家には休日はあってないようなものです。
急な仕事の依頼があれば、先に仕事をこなさなければならなりませんし、アーティストの作詞だけでなく、ほかの仕事も掛け持ちしていれば、休日はほぼありません。
時間が空いたら休みというサイクルで過ごす人も多く、意識的に休日を設定しなければ、なかなか丸一日休みを取れるという人は少ないようです。
空いた時間の使い方は人それぞれで、特別作詞家だからといった行動もありません。
趣味を楽しんだり、食事をしたりとごく普通の過ごし方をしています。
しかし、職業柄レコード会社との絡みもあり、所属アーティストやレコード会社の企画するイベントなどへ参加しなくてはならないため、休日や夜間でも忙しくすることは珍しくありません。
作詞家は忙しい? 激務?
多くの仕事を掛け持ちしていたり、文筆業などほかの仕事もしていたりする場合、納期のスケジュールを調整するなど工夫をしながら仕事をしなくてはなりません。
しかし、納期前で仕事が溜まっていたり、締め切り前なのに思うように歌詞ができなかったりした場合は、徹夜や泊まり込みで仕事をする場合もあります。
作詞家は一人で仕事をすることが多く、一般的な残業という概念はありませんが、スケジュールや仕事量によって仕事をする時間は大幅に増減します。
作詞家の休日の過ごし方
作詞家の人たちの多くは読書家です。
また歌詞にはストーリー性も重要なので、映画やドラマを見るという人も多いようです。
仕事に繋がっていくこととはいえ、元々読書やエンターテインメントが好きな人が多い業界なので、自分の感性を磨くためには努力を惜しみません。
作詞をするためには、音楽以外の体験や心を豊かにする経験、新しい情報を吸収する力も求められます。
しかし作詞家は常に才能を求められる仕事だけに、日常の体験からさまざまなものを吸収し少しの時間でさえ自分磨きを忘れないといった人が多いようです。