麻薬取締官の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

麻薬取締官を目指すきっかけで多いものは?

麻薬取締官は、世の中に蔓延する薬物犯罪をなくし、健全な社会を実現することを使命としています。

非常に専門性が高い仕事であるのはもちろん、私たちが安心して暮らせる社会を保ち続けるために、なくてはならない存在です。

「犯罪の捜査」という面では警察官とも近しい部分はありますが、麻薬取締官は薬学や法律に関する深い知識も必要となります。

そのため、薬学に興味を持ち、「少数精鋭の部隊の一員として社会に貢献していきたい」という気持ちを強く持っている人が多いです。

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麻薬取締官の志望動機の考え方

近年は、芸能人の覚せい剤所持による逮捕といったニュースも目立ちますが、インターネットを利用した薬物の密売が増加するなど、文明の発展と共に薬物犯罪が巧妙化しています。

このような時代の流れを受け、麻薬取締官の存在意義はますます大きくなっているといえます。

犯罪手口が増えることで捜査活動は難しくなっていますが、それだけに「絶対に薬物犯罪を許さない」という正義感の強さや、諦めない姿勢が非常に重要なものとなります。

もちろん専門的知識を身につけることも大切ですが、同時に犯罪者に屈しない肉体的、精神的な強さも求められてきます。

こうしたなか、麻薬取締官の志望動機を考えるうえでは、麻薬取締官の使命をきちんと理解したうえで、その役割を果たしたいという前向きな気持ちが大切になります。

ときに危険な現場に向かうこともあるなど楽な仕事ではないため、職務をまっとうする覚悟があることをアピールしましょう。

また、自分なりの考えでいいので、現代社会にはびこる薬物犯罪に対してどのように対処すべきかといった答えを持っておくことも大事です。

麻薬取締官の志望動機の例文

法学部から麻薬取締官を目指す場合

「以前の私は「危険な薬物」というと、特別な人だけが使うものだと捉えていました。

しかし、さまざまな報道を見てそれは何気ない日常に潜んでいることを知り、不正薬物を取り締まり、薬物汚染のない健全な社会を実現するために働く麻薬取締官に興味を持ちました。

大学では法学部で法律を専攻し、ゼミでは犯罪心理学に関する学びを深めてまいりました。

それと同時に、体育会系の部活動に所属し、地道に心身を鍛えてまいりました。

私が麻薬取締官となった際には、体を頭を使って日常の裏側に潜む薬物を見つけ出すことはもちろん、インターネットを利用した広域犯罪など多様な業務に積極的に取り組み、人一倍の使命感をもって職務をまっとういたします。」

薬学部から麻薬取締官を目指す場合

「私は大学の薬学部に在籍し、6年間かけて薬学全般について学んでまいりました。

大学在学中に、大学主催のセミナーにて麻薬取締官の方の講演を聞く機会があり、そこで初めて麻薬取締官の仕事内容についてはっきりと理解いたしました。

私はもともと、公共のために働く公務員という存在に強く惹かれており、社会のため、人のために力を発揮したいと考えておりました。

卒業後の進路についても、薬剤師の資格を生かせるさまざまな仕事・就職先を視野に入れましたが、薬学の知識を生かしながら、不正薬物から日本を守る麻薬取締官こそが自分の目指す道だと思い、志望いたしました。

現在、私はとくに薬物依存の形成と、薬物乱用者の社会復帰に関する問題に関心を抱いています。

麻薬取締官として、犯罪者とも「人間対人間」として向き合う心を忘れず、一人でも多くの薬物依存の方を救える存在になりたいと考えています。」

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麻薬取締官の面接で聞かれること・注意点

麻薬取締官の採用試験は「面接試験」を中心に実施されています。

国家公務員試験一般職試験(大卒程度)受験のルートに関しては、第1次試験(筆記試験)に合格すると、採用面接として「官庁訪問」というものが実施されます。

一方、薬剤師資格を生かす形で採用試験に応募した人の場合は、筆記試験はなく、職務経歴(薬剤師としてどんな仕事をしていたかなど)や、官庁訪問での面接の結果を総合的に判断して採用が決定されます。

官庁訪問は受験地を管轄する麻薬取締部で行われ、受験者一人ひとりに対して薬物犯罪に関しての考え方や志望動機などが確認されます。

麻薬取締官は少数精鋭の部隊で採用人数も非常に少ないため、人柄や仕事に対する考え方、熱意は大変重視されます。

正義感や責任感をアピールすることは大事ですが、体力と精神力も要する仕事であるため、実際に仕事をやっていけるだけの強さがあるかもチェックされます。

麻薬取締官の自己PRのポイント

麻薬取締官は、ときに身体を張って犯罪捜査にあたらなくてはなりません。

並外れてスポーツが得意である必要はありませんが、実際には部活動などでのスポーツ経験者や、日常的に身体を鍛えていたりする人のほうが採用されやすいといわれています。

また、身体だけでなく精神面の強さも必要となります。

リーダーとして多くの人をまとめた経験や、苦難を乗り越えた経験などは、積極的にアピールしたいものです。

さらに語学力やPCのスキルもプラス評価されるため、特別な能力や資格がある場合には、そちらもわかりやすくアピールできるよう考えておきましょう。

麻薬取締官の履歴書で気をつけるべきことは?

麻薬取締官の官庁訪問(採用面接)を受ける段階になると、「官庁訪問カード」というものを用意する必要があります。

このカードは、よく民間の就職で使われるエントリーシートのような位置づけとなっており、そこには氏名などのプロフィールをはじめ、専攻分野、志望動機、力を入れてきたこと、趣味・特技、自己PRなどを簡潔に記載します。

国のために働く国家公務員を目指すうえで、最近関心を持った社会問題に関して細かく問われることもありますので、ニュースなどを通じて時事問題をチェックし、自分の考えをまとめる練習をしておくことをおすすめします。