マジシャンの就職・求人募集状況
マジシャンの就職先にはどんなところがある?
事務所に入るか、フリーランスか
プロのマジシャンとして活動している人はたくさんいますが、その働き方は多種多様です。
個人の事務所を立ち上げてフリーランスで活動している人、芸能事務所や人材派遣会社に登録して単発のイベントを中心に活動している人、ショーのあるレストランやマジックバーの店員として働きながら活動している人、などさまざまなスタイルに分かれます。
芸能事務所やイベント関連の人材派遣会社などに所属すると、飲食店やホテルへの営業活動を代行してくれたり、報酬の計算や振り込みをしてくれたりしますが、マジシャンの募集自体はそれほど多くはないので、自ら積極的に売り込んで所属させてもらうことが大切です。
個人で活動する場合は、個人事業主として単独で営業活動やショーへの出演を行います。
特別な学歴や資格が必要なわけではないので、個人事業主の開業届さえ出せばいつでも事業を開始することは可能です。
マジックバーなど飲食店に就職する
マジックのショーを行うマジックバーや、ステージのある飲食店に就職することでコンスタントに出演の機会を手に入れることもできます。
マジックバーは都心に集中しているので、地方よりは都会のほうが選択肢は広がるでしょう。
仕事は自分で作る
マジシャンをめざす人が肝に銘じたほうがよいのは、仕事のニーズは自分で作り出すという積極性が必要だということです。
近年は不況が続き、バブル時代のように各地でイベントやステージが頻繁に開かれていたり、飲食店が繁盛していたりする状況ではありません。
いつまでも受け身でいては、なかなか仕事が入らず収入もなくなるという苦しい状況に陥ってしまいます。
マジシャンとして本格的に働くのであれば、たとえ求人募集がなくても自分から積極的に売り込みをして信頼や人気を勝ち取り、新たな仕事につなげていけるだけの情熱が欠かせないでしょう。
20代で正社員への就職・転職
マジシャンの求人の状況
本業にするには覚悟が必要
マジシャンの需要は特別多いわけではありません。
また仕事をしたぶんだけ報酬をもらうという給料システムが一般的で、出演する回数や一回のステージの報酬がいくらかによって収入が大幅に変化します。
サラリーマンのように毎月安定した給料が望めるわけではないため、マジシャンの仕事だけを本業にして生活をしていくのはとても大変です。
高い実力や人気があるマジシャンの場合は別ですが、それ以外の人は、他の仕事やアルバイトをかけもちして働いていることも珍しくありません。
副業・兼業のマジシャンが多い
マジシャンの仕事は副業・兼業としている人が非常に多いのが現状です。
ひとつは「いつかはマジシャンの仕事だけで食べていけるようになりたい」という夢を持ち、実力や人気が出るまで副業・兼業とする若手のマジシャンです。
一方で、最初からマジシャンの仕事で食べていくことを考えず、趣味の延長や本業と両立できる頻度で仕事をしたいという考えの人もいます。
どちらの場合も、マジシャンの場合は単発の仕事が多いので、副業や兼業がしやすいことが特徴としてあげられます。
マジックが行われるのは休日や長期休暇が多いので、このようなときだけ単発で仕事を引き受ければ、他の仕事に差し支えなくマジシャンの仕事をすることができるでしょう。
マジシャンの就職先の選び方
就職先を選ぶ際には、さまざまな働き方やメリット・デメリットを吟味する必要があります。
芸能事務所や人材派遣会社に登録して派遣で仕事をするマジシャンは、一年を通して需要が高く、一回のステージごとに報酬が決まっていて、その金額を芸能事務所や人材派遣会社から給料として受け取ります。
会社が本人に代わってマネジメントをしてくれるのが大きなメリットですが、生活が安定しにくいというデメリットがあります。
フリーランスの場合も同様に、単発の仕事が多いため収入は不安定となりがちですが、そのぶん自由がきくというのは大きなメリットといえるでしょう。
仕事を引き受けるかどうかは内容を見ながら自分で選ぶことができますし、来年は仕事量を減らそう、あるいは増やそうという調整ができるのでプライベートとの両立もしやすくなります。
フリーランスの場合は、平日は他の仕事をしながら、土日だけマジシャンとして働くということも可能なので、他の仕事と両立させたいという人にも合っているでしょう。
20代で正社員への就職・転職
マジシャンの志望動機・面接
情熱が大切
マジシャンになるためには特別な資格や学歴は必要ありませんし、職歴も関係ありません。
体一つ芸一つでお客さんを楽しませる職業ですから、履歴書に書くような学歴や職歴よりも、マジックやトークのテクニックのほうが何十倍も大切なのです。
「マジシャンになりたい」という情熱さえアピールすれば、誰でも挑戦することのできる職業です。
何よりもテクニック
マジシャンになるためには、何よりマジックのテクニックを身につけることが必要です。
マジシャンの養成スクールやマジック教室に通ったりプロのマジシャンに弟子入りしたりしてマジックを教えてもらったりするのが、最初の一歩となります。
もちろん、独学でマジックを覚えたい人は本や動画を使って研究するのもよいでしょう。
マジシャンとして就職したりステージに立ったりする場合には、面接や打ち合わせで必ずマジックを披露します。
マジックの技術さえ磨いていれば、多少志望動機や履歴書の書き方に自信がなかったとしても、十分カバーできるでしょう。
就職先はどのように探したらいい?
マジシャンとして就職先を探す場合、まず芸能事務所や人材派遣会社にマジシャンとして登録をすることからはじまります。
また、レストランやマジックバーなどの飲食店で求人がある場合もあります。
いずれの場合も経験のない素人をいきなりステージやショーに出してくれるということは少ないので、実績作りのために最初のうちはボランティアなどで経験を積んでから本格的な職探しをするのもひとつの手でしょう。