キックボクサーの1日・生活スタイル

キックボクサーの1日の過ごし方

キックボクサーの試合は、所属する団体や実力によって違いますが、年間3〜10試合です。

試合数の多い団体は、毎月のように試合が組まれています。

それでも年間10試合前後ですので、普段の生活はトレーニングが中心になります。

キックボクサーは、プロといっても、ファイトマネーだけで生活できません。

ほとんどの選手が他の仕事やアルバイトをしています。

一般に、キックボクサーの1日は、早朝のロードワークで始まり、その後、仕事やアルバイトに行くというパターンが多いようです。

そして仕事が終わるとジムに通ってトレーニングをします。

週末も、ほとんど1日中ジムに顔を出してトレーニングをしたり、仲間と話をしたりしているという人が多いです。

練習生やプロ選手がジムを休むのは、平日の1日程度です。

もっとも、試合の直前でなければ仕事を優先させ、仕事が忙しい日にはジムワークを休むこともあります。

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試合日のキックボクサーの1日

試合がある日の1日

3:00 起床
アパートの一室で身支度を整えて、新聞販売所へ行く。

チラシ広告を折り込むなどの準備をして新聞配達に出掛ける。

試合の日も、新聞配達はしっかりとする。

6:00 ロードワーク
試合をイメージしながらランニングする。

ロードワークから戻ると、新聞配達所でいつものように作業する。

7:00 朝食
7:30 アパートへ帰り、もう一度眠る。
10:00 起床
11:00 昼食
12:00 試合のイメージトレーニング
試合展開をいくつも考え、頭の中で整理しておく。

対戦相手のビデオを見て、相手の特徴や弱点をもう一度整理する。

14:00 ジムで練習
ジムへ行って、試合をイメージしながらシャドーボクシングやパンチボールで軽く汗を流す。

ストレッチングを入念に行って筋肉をほぐす。

16:00 会場に入る。
主催者にあいさつしたり、友人と話したりする。

軽く食事もとる。

17:00 お客さんに挨拶
試合を観に来てくれた新聞配達所の所長夫妻や友人を出迎えたり、少し話したりする。

その後は、選手控室に入って音楽を聴いたり、試合をイメージして集中力を高めていく。

18:00 ウォーミングアップ開始
18:30 スタンバイ
前の試合がKOで決まったりすると、自分の試合時間が早まることも。

いつでもリングに上がれる状態にして待つ。

19:00 試合開始
試合は3ラウンド制で、1試合20分ほど。
19:30 試合終了
試合が終了すると、シャワーを浴びてジャージに着替える。
20:00 ファンサービス
客席やロビーで、試合を観に来てくれた友人や知人、ファンと話したり、サインをしたりする。

試合に負けて身体的なダメージが大きいと、控室でそのまま休んでいる。

21:00 食事
新聞配達所の所長夫妻と食事。

試合の後は、たいてい焼肉をごちそうになる。日頃の支援に対して改めてお礼をいう。

22:30 帰宅
翌朝早いので、すぐに寝る。

練習日のキックボクサーの1日

キックボクサーの試合は、年に3〜6試合です。

普段はジムに通ってトレーニングする日々が続きます。

ここでは、ジムに通う日と試合の日の1日を紹介します。

3:00 起床
アパートの一室で身支度を整えて、新聞販売所へ行く。

チラシ広告を折り込むなどの準備をして新聞配達に出る。

6:00 ロードワーク
新聞配達を終えると、ロードワークをする。2〜3日に1度は5Km走る。

ロードワークから戻ると、新聞配達所で片づけや作業をする。

7:00 朝食
新聞販売所の所長夫妻が支援者で、毎朝、奥さんに朝食を用意してもらっている。
7:30 睡眠
10:00 起床
目覚めると、アパート近くのラーメン店に出掛ける。
10:30 アルバイト
このラーメン店でアルバイトを開始。

開店の準備を手伝い、開店すると出前と皿洗いがおもな仕事。

14:00 アルバイト終了
店で昼食を食べさせてもらう。

その後はのんびり過ごす。

17:00 ジムに行ってトレーニング
20:00 夕食
食事はジムの友人と一緒に定食屋などへ行くこともあれば、お弁当を買って帰り、アパートで食べることもある。
21:00 自由時間
朝が早いので、なるべく早めに寝る。

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キックボクサーの1週間の流れ

キックボクサーには、他の仕事を優先させている人もいます。

日本のキックボクシング界は、団体の数が多く、試合のできる選手が不足がちです。

そのため、プロテストの合格基準も低くなっています。

それだけキックボクシングを最優先という人でなくても、選手として続けやすいとはいえます。

どのジムでも、ジムに通う日数や時間帯は決まっていません。

他の仕事やアルバイトをしている人が多いので、練習時間やペースは本人に任されています。

といっても、数ヵ月に1度は試合がありますので、練習は時間を見つけて行います。

自宅や職場の近くでロードワークやシャドーボクシング、パンチングボール、ウェートトレーニングなどをして補っています。

また、週末にはジムへ通ってスパーリングなどで実戦感覚を養うのが定番の過ごし方です。

休日の過ごし方

リフレッシュや試合に向けた準備時間に

キックボクサーの休日は、リフレッシュのために買い物などに出かけたりするなどして過ごしています。

また、休日を利用して支援者に会いに行ったり、試合で使用するコスチュームの作成などをすることもあります。

練習にしっかり時間を割く分、試合に向けたこまごまとした準備を休日のうちにこなす必要もあります。

タイにムエタイ修行に行く選手もいる

キックボクサーには、タイに渡ってムエタイの修行をする人もいます。

所属ジムがタイから選手を招いて試合をするなどつながりがあれば、バンコクのジムを紹介してもらえます。

また、直接ジムを訪ね、住みこみで練習させてほしいと頼んでも、親日家が多く、開放的な気質のタイ人ですから、たいてい受け入れてもらえるはずです。

また、バンコクのジムでは、子どもも含め、ジムに住み込みで練習している人が多く、1人、2人増えても気にしないというジムが多いようです。
住みこみなら、生活費もほとんどかかりません。

タイ人選手と同じ生活をして、同じ食事を食べていれば、1ヵ月2〜3万円あれば十分です。

そのため、日本でアルバイトをしてお金を貯めれば、長期滞在も可能です。

言葉も、タイ語を少しずつ覚えていけば何とかなります。

キックボシングの基礎が身についていれば、タイの選手と試合もできますし、実力があれば、タイのリングでデビューもできます。

オフシーズンの過ごし方

年間を通して試合が行われるキックボクサーに、はっきりとしたオフシーズンはありません。

しいて言えば、試合を戦って、次の試合に向けたトレーニングを開始するまでの間がオフということになります。

キックボクシング界のスター選手、那須川天心選手は2020年7月に試合が決まった際、約半年試合から離れていたことに触れて「どれだけ成長しているかをこの試合でしっかり見せて、格の違いを見せたい」と意気込みを語りました。

こうした発言を聞いても、現役として戦っている間は、オフというよりは常にトレーニングをして成長を目指さなくてはならないことが分かります。