法務教官の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

法務教官を目指すきっかけで多いものは?

法務教官を目指す代表的な理由には、「非行少年の更生をサポートしたい」「人や社会の役に立つ仕事がしたい」などが挙げられます。

法務教官は、罪を犯した少年たちの社会復帰を支援する仕事であり、無事更生へと導いたときには「少年や家族の役に立てた」という強い実感が得られます。

ひいては社会全体の犯罪減少につながる非常に重要度の高い仕事といえるでしょう。

また、それ以外にも「青少年の教育に興味がある」という理由で法務教官を志す人もいます。

とくに大学で教育学心理学を学んできた人が、青少年の教育に興味をもつケースが多くみられます。

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法務教官の志望動機の考え方

法務教官は国家公務員のなかでも採用人数が少なく、あまりメジャーな職種ではないことから、なぜこの職種を志望するのかを詳しく聞かれることもあります。

また精神的にも体力的にも厳しい仕事であるため、本当にやり抜く覚悟ができているのかを問われるケースも考えられます。

面接を受ける前に今一度初心に立ち返って、なぜ法務教官になりたいのかをじっくりと考える必要があるでしょう。

「給料がいいから」「公務員で安定しているから」などの消極的な理由ではなく、自分自身の経験を法務教官の仕事にどう生かしていきたいのか、志望動機と関連付けて述べられるようにしましょう。

法務教官の志望動機の例文

少年たちの再出発をサポートしたい

「法務教官が働く少年院などの施設は罪を犯した少年たちの再出発の場所であり、そこで少年の更生サポートに携わりたいと考えました。

私自身、中学時代にいじめを受けていた経験がありますが、そのときは家族や周りの大人たちのサポートによって立ち直ることができました。

一度非行に走ってしまった人たちも、過去の私と同じように周りの支援が必要だと思います。

このような経験から少年たちの再出発を支援していきたいと考え、法務教官を志望しました。」

平和な社会を作りたい

「法務教官を目指したのは、大学生のときに参加していた少年警察ボランティアがきっかけです。

地域全体の非行防止や防犯などを推進するために、パンフレット配布やイベント開催などに携わっていました。

そうした活動のなかで、非行少年の社会復帰を支援する法務教官という仕事を知り、平和な社会を作っていくためには欠かせない存在である点に魅力を感じ志望しました。」

大学で学んだ知識を生かしたい

「私は大学で心理学を専攻しており、少年の非行には家庭環境をはじめとするさまざまな要因が関係していることを学び、そんな少年たちの更生をサポートする仕事がしたいと考えました。

非行少年をサポートする仕事はいくつかありますが、そのなかでも法務教官は、職業訓練や生活指導などのあらゆる場面で少年と関わることができる点に魅力を感じました。

大学では少年期や青年期における発達心理なども研究してきましたので、それらの知識も法務教官の仕事に生かしていきたいと考えています。」

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法務教官の面接で聞かれること・注意点

法務教官の面接でよく聞かれるのは、次のような質問です。

・志望動機
・転勤は大丈夫か
・非行少年に対応する際にはどんな部分に気をつけたいか
・夜勤もあるが体力的に大丈夫か
・ストレスの対処法
・趣味や健康面について

とくに志望動機についてはかなり深い部分まで質問されるケースもありますので、深掘りされても答えられるようにしっかり準備しておきましょう。

また、法務教官は非行少年と接するうえで「威厳のある態度」が求められる仕事であり、法務教官自身がだらしない雰囲気なのはもってのほかです。

面接の時点から礼儀正しさ・清潔さは十分に気をつけましょう。

具体的には「ハキハキ挨拶する」「背筋を伸ばして椅子に座る」「スーツや髪型などの身だしなみを整える」「派手なメイクは控える」などを意識しましょう。

このような当たり前といえるポイントを押さえるだけでも、面接官へ与える印象は大きく変わります。

法務教官の自己PRのポイント

学生時代の経験などをアピールする際には、「過去の経験」と「法務教官としてこれからやっていきたいこと」を結びつけて伝えるとより説得力が増します。

「自分は今までこんなことをしてきました」で終わるのではなく、「その経験を生かして、法務教官としてこんな仕事をしていきたいです」という部分まで伝えることが大切です。

また、法務教官は少年同士のけんかの仲裁に入ったり、授業で体育を指導したり、夜勤も担当したりと体力がなければ務まらない仕事です。

そのため学生時代にスポーツの経験がある人や、趣味でマラソンをしている人などは、それらの経験をもとに体力に自信があることをアピールするとよいでしょう。

法務教官の履歴書で気をつけるべきことは?

基本的な部分ですが、履歴書はなるべく空欄部分を作らずに、最初から最後までていねいに書くことでやる気や熱意を伝えられます。

ささっと仕上げたような履歴書では「本当に法務教官になりたいのだろうか」と面接官は不安になりますので、その点には気をつけましょう。

また法務教官は授業や採点など、一部教師のような業務も行う特殊な職業です。

求められる知識も心理学・教育学・社会学・福祉などさまざまで、これらの分野に少しでも関係のある経験があれば、履歴書に書いておくことでプラスに働く場合があります。