秘書を辞めた理由
最初は絶頂期の忙しさ
4年間働いてきた秘書の仕事の中で「もう今月こそ退職願を出す」と何度思ったか正直わかりません。
まず最初の退職したくなったきっかけの一番は「忙しさ」です。
朝9時に出社してピークのときは午前2時ごろまで仕事をしていました。
社長が仕事をしている時間は、もちろん秘書の私も業務時間です。土日も通常休日ですが、社長が県外視察・県内でどこかへ行く際に必ず同行しなければなりません。
ときには私が単独で県外へ行かなければいけないこともありました。
最初の1年で退職したい希望がふつふつと沸いてきましたが、自分しか出来ない仕事をたくさん任されるため、タイミングがズレていき、気が付いたら「辞めなくても良いかな」という心境に自然となっていきました。
忙しくてもがんばって続けていくと自然とそういう心境になるような、とてもやりがいのある仕事です。
家庭と職場の板挟み
結婚・出産を経験して、家庭と仕事を両立させないといけなくなったときに、社長代行と言っても過言ではないくらいの仕事をしていました。
当時は家庭をないがしろにして、仕事ばかりする日々でした。
当然家庭、義理の両親からの風当たりは強くなりましたが、早く帰るようにすると次は職場で支障が出る。
完全に家庭と職場の板挟みでした。
ストレスで身体を壊すこともありましたが、仕事は楽しかったのでなんとかがんばっていたのですが、4年目で決断をし、退職しました。
社長から「いなくなると仕事が回らなくなる」と言っていただき、うれしいという気持ちと申し訳ないという気持ちがこみ上げました。
仕事は辞めたくなるもの
どんな仕事も何度かは必ず辞めたくなるときがあります。
とくに秘書は担当する社長や役員にもよると思いますが、ハードワークをする社長であればあるほど、自分の仕事もハードになります。
何度も涙を流す日もあると思いますが、歯を食い縛って耐えましょう。
テレビやマンガで見るような優雅な世界でもありません。
しかし、本当に社長と一緒に会社を動かせるといっても過言ではないくらいやりがいのある仕事です。