学校事務の残業は多い? 休みや勤務時間についても解説
しかし学校で一緒に過ごしていても、勤務時間や休日、残業などは知らない場合が多いため、気になる人も多いでしょう。
「学校事務は学生が夏休みでも働いているの?」
「学校事務の勤務形態ってどんな感じなんだろう」
このような疑問をもった方に、学校事務の勤務形態について、解説します。
学校事務の勤務時間や休日などが気になった方は、ぜひ参考にしてみてください。
学校事務の勤務時間は正社員だと8時~18時
学校事務は、基本的に8時~18時くらいの日中の時間帯で働いています。
正規職員として採用された場合、1日の労働時間は7時間半~8時間程度であり、公務員であれば自治体の条例によって、週の労働時間は38時間45分と定められています。
学校事務は、他の教職員と同様の時間に出勤し、学生たちが授業を受けたり部活動をおこなったりしている間に来客対応、書類作成、諸手続き、会議への参加など、さまざまな事務業務をおこないます。
どのような学校で働く場合にも、夜勤や泊まり勤務が入ることは基本的にありません。
ただし、定時制学校や夜間制の専門学校などで働く場合には、午後から出勤して深夜まで仕事をすることもということもあり得ます。
パートやアルバイトとして働く場合には、1日4~6時間程度の勤務をするケースが多いようです。
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学校事務の勤務形態の特徴
基本的に、授業や講義のない土・日曜日や祝日は休日です。
ただし、学校によっては土曜日も授業があるため、職員も出勤になることがあります。
有給を取得することもできますが、学校事務職員は各学校に1名しか配置されないケースも多いため、入学試験前後などの繁忙期には休日出勤をしなくてはならないこともあります。
また、学校には生徒や学生が一斉に休みとなる春休み・夏休み・冬休みなどの長期休暇がありますが、学校事務は子どもたちと同じように休めるわけではありません。
長期休暇中にも教員は出勤して授業や入試、始業式などのイベントの準備に忙しいため、教員のサポートをする学校事務も同様に出勤します。
しかし、授業がない期間は連休がとりやすく、一般企業に勤める会社員に比べるとお盆や年末年始などは長く休める傾向にあります。
学校事務の残業時間は学校の規模や職員の人数による
学校事務の残業の状況は、勤める学校によってだいぶ違ってきます。
学校事務は幅広い業務に携わるため、どうしても任される業務量が増え、残業も多くなる可能性が考えられます。
ただし、時期によって忙しさに波があるため、落ち着いている時期はほぼ定時での帰宅が可能でしょう。
学校行事前は多忙になりがちです。
基本的に、学生の数が多ければ多いほど忙しさも増しますが、複数の職員が配置されている場合には職員同士で協力できるため仕事を進めやすくなります。
しかし、なかには規模が大きな割に学校事務の人数が少ない学校もあり、毎日残業が発生するところもあるようです。
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学校事務の仕事内容は、多岐にわたるため複雑で忙しい
学校事務の仕事はしばしば「楽そう」とか「つまらない」といわれることがあります。
たしかに、売上にノルマがあるような営業などの職種とは異なり、仕事の成果が数値として測られるわけではありません。
しかし学校事務は、給与・学費・旅費・給食費などの会計から、人事、広報、施設管理、秘書に近い業務まで、非常に幅広い仕事が業務範囲に含まれます。
一般企業であれば分担しておこなう業務を1人や少人数でこなす必要があるため、覚える仕事が多く複雑です。
生徒や保護者、外部の人と接する窓口業務が多くなると事務作業が捗らず、終業後に残って仕事をしなければいけないケースも珍しくありません。
数字が求められない点ではシビアとは言えないかもしれませんが、常にさまざまな業務に追われているという意味では、忙しい仕事だといえるでしょう。
学校事務の休日は学校のスケジュールに左右されやすいが、事前に把握しやすい
学校事務は基本的にカレンダー通りに出勤するため、土日祝日が休日です。
また、お盆や年末年始、ゴールデンウィークなど、世間一般的に休みとなる期間も連休となることが多く、家族や友人と予定を合わせやすいメリットがあります。
さらに、学校の年間スケジュールは事前に決まっているため、早くから旅行の計画を立てたりすることも可能です。
一方、土曜日も授業をおこなう私立の学校や、土日の部活動が盛んな学校では、事務職員も土日に出勤するケースがあります。