文系と理系、国立と私立の大学学費の違い

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多くの高校では、3年生になると進路によって、文系クラスと理系クラスに分かれます。

受験する科目も違いますが、学費も、一般的に安い方から、国立公立大学、私立文系、私立理系、薬学部・芸術・医歯学部となります。最近は、学費はかかっても就職率が高いので、文系より理系、医療看護系の人気が上がっています。

では理系と文系、どのくらい学費が違うのでしょうか?ここでは私立大学を中心にみていきましょう。

なぜ、理系の学費は高い?

受験するときには、数学や理科が必要かどうかで、文系・理系に分けていますが、実際に学ぶ内容は、大学の学部によってかなり違います。

文系の学部は、文学・外国語・社会・法・経済・経営・心理・福祉・教育など、理系は、理・工・情報・農・家政・看護・医・薬学などがあります。

同じ総合大学の中で比べると、入学金は同じでも、文系と理系では、1年間の授業料で20~50万円ぐらいの差があります。さらに差を大きくしているのは、設備費や実習費です。

おおざっぱにいってイスと机があれば勉強できる文系と違い、実験や実習を行う理系は、大学がそのための建物や設備、機材を整えなければなりません。

また、つねに新しいものと入れ替える必要があります。そのために、理系は学費が高くなっています。

理系でも分野によって学費はいろいろ

4年制の「工学・理学・農学部」などの学費は、入学金は20~30万円と、文系とあまり変わりません。

授業料は、90~120万円ぐらい、設備費などを加えると、入学した年度は、170~180万円が平均です。4年間では500~550万円になります。

国立大学が、入学金と授業料を合わせて文系・理系とも、ほぼ入学年度は100万円内で済むのに比べると、やはり私立は高いといえます。

学べる大学は限られますが、同じく理系の「獣医学科」や「パイロット養成学科」などは、卒業までに1000万円以上かかります。

「看護や理学療法学科」などの医療系は、4年間で500~600万円前後、家政学部は、ほかの理系に比べ、少し低くなる傾向があります。

高いといわれる「医学部」は、入学金が100~200万、授業料が200~400万、設備費など合計すると、最初の年度は1000万円前後、6年間で4000万円を超えることもあります。

「薬学部」も6年制で、卒業までに1000万円以上必要になります。

文系だから学費が安いとは限らない

文学部」や「法学部」など文系の学費は、入学金や授業料、設備費など合わせると130~150万円、4年間で400~450万円と、工・理・農学部などに比べて、およそ100万円ほど安くなります。

ただし語学系や国際関係やコミュニケーション系など、世界で活躍できる人を育てる学部・学科は、大学によっては授業料がほかの文系よりも高くなっています。

海外語学研修や留学に必ず参加しなければならない大学もあり、理系より学費がかかる場合もあります。

最近は文系でもコンピューターや情報機器を使う場面が増えています。情報技術を学ぶ課目があったり、文系・理系にまたがる学科もあります。

そのため、学部や学科の名前だけで、学費が高い・安い、を判断するのが難しくなってきています。

大学4年間の平均学費(学部別)

卒業までのトータルで考える

学費は、同じ学部でも大学によって差があったり、入学金は高くても授業料が安いなど、特色があります。

入学金は最初の年度だけです。設備費や実習費は、学年で少し変わることがあります。

授業料は毎年必ずかかるものです。学費を比べるとき、最初の年だけでなく、2年目以降に払う金額にも注意しましょう。

気になるようであれば、志望の大学に問い合わせてみることをおすすめします。

社会の変化に合わせて、より能力の高い人を育てるためには、新しい設備を整えたり、優秀な先生を招くなど、大学教育にはそれなりにお金がかかります。

学費が高くても、最新の機器で学べる、国家資格の合格率が高い、就職に有利など、それに見合った教育が受けられるかどうかも、学校選びでは大切です。