文房具・雑貨に関わる仕事の種類(7選)
最近では高い機能性を備えているだけでなく、見た目が可愛かったり、遊び心が加えられていたりする商品も多数登場しています。
本記事では、そんな文房具や雑貨に関わる仕事の種類を紹介しています。
作る仕事や売る仕事など、さまざまな仕事を知るきっかけにしてください。
文房具・雑貨の企画・製造をする仕事
ここでは、文房具や雑貨の企画や製造をする会社で働く人を紹介します。
世の中の流行やニーズを調査して新商品の企画を立てたり、デザインをして実際に工場で製造したりと、さまざまな仕事があります。
「文房具メーカー社員」は、鉛筆や消しゴムをはじめ、ペンやノートなど、多種多様な文房具の企画・製造・販売を手掛ける企業で働く人のことです。
世の中のニーズや流行を調査したうえで、機能的で便利な商品や、これまでになかったアイデア商品をつくり出します。
「消費財メーカー社員」は、消費財(個人が家庭で使用するさまざまな製品)を取り扱う企業に勤める人のことです。
洗剤やトイレタリー用品、衣料品、食料品など多様なものを扱う企業がありますが、雑貨も消費財の一部といえます。
文房具メーカー社員も、雑貨を中心に扱う消費財メーカー社員も、企画、開発、製造、営業などさまざまな部門や職種に分かれて活躍し、自社商品を世の中に送り届けます。
文房具メーカー社員
文房具メーカー社員は、鉛筆、消しゴム、ボールペン、ノート、はさみといった多種多様な文房具を作る会社に勤務する人のことです。
文房具メーカー社員の仕事は「企画」「生産」「営業」が中心ですが、さらに細かく見ていくと、マーケティングや開発、品質管理、調達など、多様な業務が存在します。
また、総務や経理、広報など、他業種の企業と同じような仕事に就く社員も活躍しています。
新しい文房具を作る際には、世の中のニーズを調査したうえで企画を立て、仕様やデザインを決定します。
その後、工場で生産し、文房具店や量販店、ホームセンターなどの文房具を取り扱う販売店や卸を通じて、商品を人々の元へ届けます。
消費財メーカー社員
一般的に、「消費財」とは、個人が家庭で使用するさまざまな製品を指しています。
洗剤やトイレタリー用品、ヘアケア用品から、衣料品や家電、食料品、さらにはペットフードなどまで多様なものが消費財に含まれ、「日用雑貨」についても、大きく見れば消費財の一部といえます。
消費財メーカー社員は、こうした各種消費財の企画から製造、販売までを行う企業に勤務し、各部署で活躍しています。
研究や技術開発、製造、購買、企画、マーケティング、営業、総務、人事など、多様な職種の社員がいます。
消費財のなかでも雑貨を中心に手掛ける企業もたくさんあります。
自身が興味のある商品を企画・製造する企業を調べてみるとよいでしょう。
文房具・雑貨のデザインをする仕事
文房具や雑貨に関わる仕事のなかでも、最も重要な役割を担うといっても過言ではないのが、製品のイメージを具体的な絵にしていく人、つまり「デザイナー」です。
ここでは、文房具・雑貨のデザインに深く関連する仕事を紹介します。
まず取り上げる「プロダクトデザイナー」は、ありとあらゆる「プロダクト(製品)」を、企画・コンセプトからデザインする仕事です。
家具や家電など、多様な製品づくりに携わるデザイナーがいますが、私たちが日常的に使っている文具や日用雑貨なども、プロダクトデザインが基となって作られています。
続いて「雑貨デザイナー」は、食器やキッチン用品、文房具、バス・トイレタリー、リネン類など、あらゆる生活雑貨をデザインします。
手掛ける製品の種類やコンセプトに応じて、機能性やデザイン性、質感、安全性、コスト面など、さまざまな要素に配慮しながら、理想のデザインを作り上げていきます。
プロダクトデザイナー
プロダクトデザイナーとは、ありとあらゆる「プロダクト(製品)」を、企画・コンセプトからデザインする仕事です。
プロダクトデザイナーが関わる製品は、生活用品から家電や自動車など多岐にわたります。
私たちの身近にある多くの文具や食器、インテリアなども、プロダクトデザインが基となって作られています。
この仕事では、デザインの基本理論から美的センス、デザインを起こす力など多様なスキルが求められるため、美術系の大学・専門学校でプロダクトデザインを学んでおくとよいでしょう。
卒業後はメーカーやプロダクトデザイン事務所に就職する人が多く、経験・実力をつけると独立して活躍する人もいます。
雑貨デザイナー
雑貨デザイナーは、食器、キッチン用品、文房具、バス・トイレタリー、リネン類など、あらゆる生活雑貨の素材や色、形などをデザインする仕事です。
見た目のよさ、デザイン性にこだわるだけでなく、素材の質感、機能性、安全性、コストについても考慮したデザインをすることが求められます。
企画のイメージをデザイン画に起こすことをはじめ、製造に必要な指示書・仕様書の作成、サンプル製作、完成品のデザインチェックなど、さまざまな工程に携わります。
雑貨デザイナーの多くは、メーカーやデザイン事務所に就職します。
美術系の大学や専門学校でプロダクトデザインや雑貨デザインを学ぶことが、この仕事に就く第一歩といえます。
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文房具・雑貨の販売や売上促進に携わる仕事
メーカーによって作られた文房具や雑貨は、さまざまなショップで売られ、人々の手に届きます。
ここでは、文房具・雑貨の販売や売上促進などの仕事に携わる仕事を紹介します。
販売の仕事の代表格が「ショップ店員」で、商品の品出しや在庫管理、接客、会計などを幅広く手掛けます。
文房具や雑貨を扱う店は全国に多々あるため、活躍の場が多彩です。
続く「バイヤー」は、百貨店や量販店などの店舗(ショップ)で販売するための商品の買い付けを専門に担当する仕事です。
日本全国、ときには海外にも目を向けて、魅力的で、多くの人々に選んでもらえる商品を適切に仕入れます。
「マーチャンダイザー」は、商品開発や販売計画、予算管理などを行う職種です。
「売れる商品は何か?」を考えて、市場調査や売上動向の分析、商品の開発計画立案などを戦略的に考えていきます。
バイヤーの先のキャリアとしてマーチャンダイザーになる人もいます。
ショップ店員
ショップ店員は、さまざまな「もの」を売る店舗にて、商品管理や品出し、接客・販売などに携わるスタッフです。
文房具や雑貨はあらゆる人が日常的に使うものだけに、それらを取り扱うショップの数も多いです。
文具や雑貨の専門店のほか、家電量販店、ドラッグストア、スーパーマーケットなどでも、文房具・雑貨を取り扱っています。
また、メーカーが直接、自社商品を売るショップを運営していることもあります。
さまざまな文房具・雑貨に囲まれて働くことができるため、加えて人とのコミュニケーションも好きな人であればやりがいを感じやすいでしょう。
バイヤー
バイヤーは、百貨店や量販店などの店舗(ショップ)で販売するための商品を買い付ける職種です。
アパレル業界で活躍する「ファッションバイヤー」はよく知られていますが、文房具店や雑貨店にもバイヤーがいます。
店のコンセプトに基づいて、魅力的で、多くの人々に選んでもらえる商品を適切に仕入れることがバイヤーの役割です。
ときには日本各地や海外まで出向いて買い付けを行い、仕入れに関して価格や納期などの交渉も行います。
売れる商品を見極める目やセンスが求められます。
バイヤーが独自のセンスであまり知られていないながらユニークな商品を仕入れ、それがきっかけで爆発的な売れ行きにつながることもあります。
マーチャンダイザー
マーチャンダイザーとは、アパレルや流通・小売業界を中心に活躍し、商品開発や販売計画、予算管理などを行う職種です。
「MD」とも呼ばれています。
適切な商品を、適切な数や価格、タイミング、場所で売るために、市場調査やマーケティングなどを行ったうえで、具体的に戦略を立てていきます。
文房具や雑貨を扱う小売店での活躍が多いですが、文房具メーカーや雑貨メーカーの商品開発においても、重要な役割を担う職種です。
いざ商品を作った後には売上動向などのデータを見て、より売上を増やすための施策や販促計画などを立てていきます。
数字を見ることも多く、幅広いビジネスの知識と業界知識・経験が求められる仕事です。
この記事のまとめ
文房具・雑貨は、私たちの日常生活に欠かせないものです。
こうした業界で働く人たちは、毎日たくさんの消費者に使ってもらえる商品を扱うことに、大きなやりがいや喜びを感じられると話します。
ただし、文房具や雑貨にもさまざまな種類があり、特徴もまちまちです。
まずは自分が好きな商品をきっかけに、それを扱っている会社や仕事について調べてみるのもよいかもしれません。
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