ペットと関わる仕事の種類(15選)
王道のペットといわれているのは、犬や猫、ウサギなどの小動物でしょう。
最近では鳥類や爬虫類を飼育する人も増えており、ペット業界もさらなる広がりを見せています。
そんなペットたちと関わることができる仕事には、どのようなものがあるのでしょう。
ペットの命と健康を守る仕事
ペットに関わる仕事のなかでとくに有名なのは、ペットの命と健康を守る仕事ではないでしょうか。
町を歩いていて、動物病院やペットクリニックなどの看板を見かけたことがある人は多いでしょう。
そこで働いているのが、動物の医療の専門家である「獣医師」と「動物看護師」です。
獣医師の仕事内容は幅広く、犬や猫などの小動物から鳥類、爬虫類までさまざまな種類のペットの治療に向き合います。
近年はペットを飼うための予防接種や去勢・避妊手術の需要も非常に高くなっているようです。
動物看護士は、そんな獣医師の仕事をサポートする役割を担います。
患者の受付や診療補助、検査、入院中の動物の看護、手術補助、調剤など多岐にわたる業務を担当します。
医療とは異なりますが、シャンプーやブラッシング、爪切りなどのケアをする「トリマー」も、ペットの健康を守っています。
動物は不衛生だと病気になりやすくなるので、トリマーのケアで清潔な身体をキープすることはとても大切です。
トリマーはペット専門のサロンに勤務することもあれば、動物病院に勤務することもあります。
また最近では、ペットの老後のケアが問題となっており、高齢化したペットのサポートを行う「動物介護士(ペット介護士」という仕事も注目を集めています。
獣医師、動物看護士、トリマー、動物介護士、それぞれの役目を果たしながらペットたちの健康を守っているのです。
獣医師
獣医師は、動物の診療・治療や体調管理を行う専門職です。
動物病院で働きながら、病気やケガを抱えてやってくる動物の診療や予防接種を行います。
水族館や動物園で暮らす動物の体調を管理する人もいますし、公務員として家畜の食肉衛生検査や狂犬病の予防接種に携わる人もいます。
多種多様な動物の生態や病気に関する幅広い知識が求められる仕事です。
動物看護師
動物看護師は、動物病院などで動物の診療・治療を行う獣医師のサポートを行う仕事です。
患者の受付や診療補助、検査、入院中の動物の看護、手術補助、調剤など、その業務は多岐に渡ります。
不安を抱える飼い主に対し、獣医師との間に立って病状をわかりやすく説明することも大事な役割です。
獣医師と同じように、犬や猫だけではなく、鳥類や爬虫類などさまざまな動物の知識が求められます。
トリマー
トリマーは、ペットサロンなどでペットのシャンプーやカット、爪切り、耳掃除、体調チェックなどを行う仕事です。
トリミングが必要とされることが多いのは犬ですが、猫や、ウサギなど小動物のケアをすることもあります。
ペットの身体を清潔に保ったり、見た目を美しく整えたりするのがトリマーの使命です。
最近では、人間の美容室のようにカラーリングやリラクゼーションのメニューを施すサロンも増えてきています。
ペットの世話をする仕事
ペットは動物ではありますが、自然界で生きている野生の動物たちとは異なります。
人間からの適切なケアがなければ、健康に生きていくことができません。
適切な量の餌をあげる、排泄の始末をする、散歩をする、爪切りをする、歯磨きをする。
そんなさまざまなケアがあってこそ、人間と一緒に長く生活していくことができるのです。
こうしたケアは飼い主が行いますが、飼い主が不在のときや飼い主が決まっていないときに活躍するのが、ペットの世話をする仕事の人たちです。
子どもの世話をするベビーシッターと同じように、ペットの世話をするスペシャリストである「ペットシッター」。
ペットホテルで飼い主の代わりにペットを預かって世話をする「ペットホテルスタッフ」。
飼い主と出会えるまで動物たちの世話をする「ペットショップ店員」や「ブリーダー」もいます。
楽しそうな仕事に見えるかもしれませんが、言葉の通じない動物相手の仕事なので、大変なことも多いのが現実です。
動物によっては独特の臭いもありますし、抜け毛や排泄物の掃除もあります。
ときには、猫に引っかかれたり犬の散歩で引っ張られたりすることも。
どの仕事も、動物が好きで愛情深くなければ務まらない仕事であることは間違いありません。
ペットシッター
ペットシッターとは、ペットの飼い主が旅行・出張・入院などの事情で家を空けるときに、飼い主に代わって飼い主宅でペットの世話をする仕事です。
餌やりや散歩のほか、お客さまの要望に応じて爪切りや歯磨き、簡単なトリミングなどを行うこともあります。
事前にペットの性格・体質・餌の種類などの情報を飼い主から細かくヒアリングし、接し方を柔軟に変えることが大切です。
飼い主が不在の間に家を訪問することもあるので、信頼される人柄であることが求められるでしょう。
ペットショップ店員
ペットショップ店員は、ペットショップで動物の世話や健康管理を行う仕事です。
餌やり、ケージの掃除をはじめ、店内の清掃や消毒、接客、販売など業務内容は多岐に渡ります。
お客さんとコミュニケーションを図りながら、動物の特徴や飼育ポイントなどについて説明する機会も多くあります。
一般的なペットショップでは複数の動物を取り扱っているので、猫だけではなく犬や鳥など、さまざまな動物に関する知識が必要です。
ブリーダー
ブリーダーは、ペットの繁殖や改良を専門に行う仕事です。
特定の血統を守り次の世代へ引き継ぐことを目的として、最適な交配相手を選び、出産や飼育中のサポートをしています。
優秀で元気なペットを世に送り出すためには、適切な環境で遺伝性疾患に留意しながらブリーディングを行うことが大切です。
ショーやコンテストへ出場させる犬や猫の育成をメインに行う人もいます。
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ペットのしつけを助ける仕事
ペットと人間が一緒に暮らしていくうえでは、お互いにストレスを抱えたり傷つけあったりしないように、しつけをすることが必要です。
しかし、ペットを飼ったことがない初心者の飼い主の場合、しつけの方法がわからずに悩んでしまうケースが珍しくありません。
そんな人たちにとって頼もしい存在となるのが、ペットのしつけを助ける仕事をしているスペシャリストです。
有名なのは、犬を預かってしつけを行う「ドッグトレーナー」でしょう。
噛み癖がある犬や無駄吠えがある犬が住宅街で暮らすと、近隣の住民とのトラブルに発展しやすくなります。
大型犬の場合、散歩中に子どもやお年寄りに跳びかかって大怪我をさせてしまう危険性もあるのです。
こうしたことを防ぐため、ドッグトレーナーが犬のトレーニングを行い、マナーやルールを教えていきます。
また、飼い主がペットのことで悩んでいる場合、「ペットカウンセラー」が相談に乗ることがあります。
問題行動があるペットであれば、飼い主の話を聞きながら何が原因なのかを一緒に考え、解決方法を提示します。
ペットのしつけの成功は、飼い主や近隣の住民を幸せにすることにつながります。
ドッグトレーナーやペットカウンセラーは、動物と人間が仲良く暮らせる社会を支えてくれる大切な存在です。
その他
最後に、上記以外のさまざまな方法でペットと関わることができる仕事についてご紹介しましょう。
若者に人気があるのは、動物系ユーチューバー、ペット系ユーチューバーと呼ばれる一部の「ユーチューバー」です。
ペットの日常や成長過程を配信し、同じ種類の生き物を飼っている人はもちろんのこと、愛らしいペットの姿に癒されたい人からも支持を集めています。
ペットを飼いたい人に触れ合う場を提供する「動物カフェ店員」という仕事もあります。
動物カフェは、ペットを飼いたいけれど飼えないという人から人気です。
ペット用の洋服や小物などの商品をデザインする「ペットウェアデザイナー」や、ペット専門の芸能事務所である「ペットプロダクション社員」もいます。
また、最近ではペット専門の葬儀社も増えており、「ペット葬儀社社員」という仕事もあります。
どの仕事も資格や学歴ではなく、ペットへの愛情の深さが何よりも求められる仕事です。
この記事のまとめ
ペットと関わる仕事は、人間とペットがともに幸せに暮らせる社会を支えることができます。
動物が大好きな人にとっては、やりがいのある仕事となるでしょう。
学歴や資格がなくても可能な仕事が多いので、転職を希望している人にもチャンスが広がっています。
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