動物に関する仕事の種類(12選)
たとえば動物園や水族館で、あるいは自宅で犬や猫、小動物などのペットを飼ったことがあるという人も少なくないことでしょう。
さまざまな表情を見せてくれる動物は人にとって癒しの存在にもなりますが、そんな大好きな動物たちと関わる仕事に就いて、毎日楽しくイキイキと働いている人もたくさんいます。
今回は、動物に関わる職業のうち、代表的なものを紹介します。
動物の健康・体調管理に携わる仕事
人間が風邪をひいたりケガをしたりすると病院に行くように、動物も体調を崩したら診察や治療を受ける必要があります。
人間以外の動物に対して病気やケガの診察・治療を行うのが「獣医師」です。
動物病院でペットを中心に診る獣医師もいれば、家畜動物や動物園・水族館に暮らす動物を専門的に診ていく獣医師もいます。
また、そのような獣医師をサポートする仕事が「動物看護師」です。
動物看護師は、おもに動物病院に勤務し、受付や診療補助、検査、入院中の動物の看護、手術補助、調剤など多岐にわたる業務を担当しながら、獣医師を支えていきます。
そして、私たちがさまざまな動物に触れ合うことができる動物園や水族館で、動物のお世話にあたるのが「動物飼育員(動物園、水族館)」です。
動物飼育員は、動物の餌やりや健康状態のチェック、小屋の掃除などを日々行いながら、そこで生きる動物たちが心地よく元気に暮らせるように管理します。
獣医師
獣医師は、動物の診療・治療や体調管理を行う仕事です。
動物病院において病気やケガを抱えてやってくる動物の診療を行ったり、水族館や動物園、競馬場などで暮らす動物・生物たちの体調をチェックしたりします。
そのほか、公務員として家畜の食肉衛生検査や狂犬病の予防接種などに携わる人もおり、多種多様な動物の生態や病気などに関する幅広い知識が求められます。
獣医師の仕事紹介ページ
動物看護師
動物看護師は、動物病院などで動物の診療・治療を行う獣医師のサポートを行う仕事です。
受付や診療補助、検査、入院中の動物の看護、手術補助、調剤など、その業務は多岐に渡ります。
また、不安を抱える飼い主に対し、獣医師との間に立って病状をわかりやすく説明することも大事な役割です。
個人病院のほか、動物保護施設や救急病院などが主な活躍の場で、中には家畜など大きな動物の診療を行うところもあります。
動物看護師の仕事紹介ページ
動物飼育員(動物園、水族館)
動物飼育員は、動物園や水族館にいる動物の世話をする仕事です。
動物に餌をやったり、小屋の掃除をしたり、体調に変化がないかをチェックしたりしながら、動物が元気で快適に過ごせる環境を保ちます。
動物の状態変化には常に気を配り、出産時には夜を徹して見守ることもあります。
さらに、来園するお客さまに向けたイベント企画・運営、ショーに向けたトレーニング、園内ガイドなど、幅広い業務に携わっています。
動物飼育員の仕事紹介ページ
人間が飼うペットと深く関わり合う仕事
人間の生活を豊かにしてくれる犬や猫などのペットと深く関わる仕事もさまざまなものがあります。
ペットと関わる代表的な仕事が「トリマー」で、ペットサロンなどで犬などのシャンプーやカット、爪切り、耳掃除、体調チェックなどを行います。
「ペットショップスタッフ」として、ペットショップでペット用商品の販売・接客を行ったり、動物の世話や健康管理をする仕事もあります。
続いて「ブリーダー」という仕事が挙げられます。
ブリーダーは、犬や猫を中心とするペットの繁殖や改良を専門に行う人のことをいい、血統を守りながら次の世代へ引き継がせるために、最適な交配相手を選んだり、親犬の出産や飼育中のサポートを行ったりします。
そして飼い主に変わって、自宅でペットの世話をするのが「ペットシッター」といわれる職業です。
ペットシッターは面倒をみるペットの性格や体質などを把握し、餌やりや散歩、爪切り、歯磨きなど、飼い主の要望に応じてさまざまなケアを行います。
また、飼い主に変わって犬のしつけを専門に行うのが「ドッグトレーナー」です。
ドッグトレーナーは無駄吠えや噛み癖がある犬を預かって正しい訓練やトレーニングをするとともに、飼い主にしつけの方法のアドバイスも行います。
このようなペットと関わる仕事では、動物の生態や特徴についての知識を身につけることはもちろん、飼い主と上手にコミュニケーションをとっていくことも重要視されます。
トリマー
トリマーは、ペットサロンなどでペットのシャンプーやカット、爪切り、耳掃除、体調チェックなどを行う仕事です。
扱う動物は犬が中心ですが、猫や、ウサギなど小動物のお世話をすることもあります。
最近では、人間の美容室のようにカラーリングやリラクゼーションのメニューを施すサロンも増え、飼い主からのさまざまな要望に対応しながら、動物と飼い主に喜んでもらえるサービスを提供します。
トリマーの仕事紹介ページ
ペットショップ店員
ペットショップ店員は、ペットショップで動物の世話や健康管理を行う仕事です。
餌やり、ケージの掃除をはじめ、店内の清掃や消毒、接客、販売など業務内容は多岐に渡ります。
来店されたお客さまとコミュニケーションを図りながら、動物の特徴や飼育ポイントなどについて説明する機会も多いため、扱っているさまざまな動物に関する知識を得る必要があります。
ペットショップ店員の仕事紹介ページ
ブリーダー
ブリーダーは、犬を中心とするペットの繁殖や改良を専門に行う仕事です。
特定の血統を守り次の世代へ引き継がせるために、最適な交配相手を選んだり、親犬の出産や飼育中のサポートを行ったりしながら、優秀で元気なペットを世に送り出していきます。
独立して働く人も多いですが、適切な環境で、遺伝性疾患に留意しながらブリーディングを行うには知識とノウハウを要します。
ショーやコンテストへ出場させる犬や猫の育成をメインに行う人もいます。
ブリーダーの仕事紹介ページ
ペットシッター
ペットシッターは、飼い主に代わって自宅でペットの世話をする仕事です。
ペットの性格や体質、餌の種類や散歩のコースなどについて事前に飼い主にヒアリングし、ペットが普段通りに過ごせるようにさまざまなケアを行います。
餌やりや散歩のほか、爪切り、歯磨き、簡単なトリミングなどを行うこともあります。
動物を愛する気持ちがあることと、動物のしつけや遊びに関しても知識を身に付けておく必要があります。
ペットシッターの仕事紹介ページ
ドッグトレーナー
ドッグトレーナーは、主にペットとして飼われている犬のしつけや訓練を行う仕事です。
飼い犬は、無駄吠えをしたり人を噛んでしまったりすると、人間と一緒に暮らすことが難しくなってしまいます。
そのため飼い主から犬を預かり、きちんとしつけができるまで訓練をするほか、飼い主にしつけの仕方をアドバイスすることもあります。
代表的な活躍の場はペットショップやしつけ教室、また警察犬学校や盲導犬協会で働く人もいます
ドッグトレーナーの仕事紹介ページ
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自然と関わりながら動物と触れ合う仕事
動物園や水族館で暮らす動物たちや、人々が一緒に生活するペット以外にも、さまざまな場所で動物と関わる仕事があります。
まず、自然を守るための活動をし、外来種対策や野生鳥獣の保護、ペット動物の愛護などの仕事にも携わる「自然保護官」という仕事があります。
自然保護官はレンジャーとも呼ばれ、国家公務員として日本国内の自然環境や野生生物を守ります。
次に、人間が口にする牛や豚、鶏などを専門に飼育し、乳や乳製品、食肉、畜産品などを生産するのが「酪農家」といわれる人たちがいます。
酪農家は、家畜から生まれる安心・安全な製品を流通させるために、酪農家はつねに家畜の健康状態に気を配り、日々適切にお世話をし続けていきます。
また、馬のレースに出るための競走馬の世話を専門に手掛けるのが「厩務員(きゅうむいん)」という仕事です。
厩務員は、「厩舎」という馬が生活する場所において、餌やり、ふんなどの掃除、寝わらの片付け、シャワーやブラシかけ、健康チェックなどを行います。
馬のレースに関わる仕事としては、馬主から預かった競走馬に適切な調教をする「調教師」もあります。
個性の異なる馬の特徴を見極めて、それぞれに合ったトレーニング法を考え、実践しながら強い馬を育てていくことが調教師の役割です。
自然保護官
自然保護官は別の名を「レンジャー」といい、国家公務員である環境省の職員として、さまざまな自然環境業務に携わります。
具体的な仕事内容は、国立公園の管理や外来種対策、野生鳥獣の保護、ペット動物の愛護、エコツーリズムのような自然とのふれあいの推進等の業務など多岐にわたります。
自然保護官は全国にある自然環境事務所などに配属となり、各地域特有の自然に触れながら、自然そのものや、自然界に暮らす生きものを守るための活動を行います。
法律やルールに基づき、日本国内の自然環境や野生生物を保護することが、自然保護官の大きな役割となっています。
自然保護官の仕事紹介ページ
酪農家
酪農家は、農場や牧場などで、牛や豚、鶏などを飼育し、乳や乳製品、食肉、畜産品などを生産する仕事です。
人々が安心して食べられるものを作り、流通させるために、飼育方法や飼料・環境を検討して整えながら、家畜を育てていきます。
家業として行う人も多くいますが、毎日朝が早く、また動物の世話は365日休まず行わなくてはならないため、体力と仕事に対する情熱が必要とされます。
酪農家の仕事紹介ページ
厩務員
厩務員は、レースに出走する競走馬の世話をする仕事です。
「厩舎」という馬が生活する場所において、競走馬の管理者である調教師の指示を仰ぎながら、餌やり、ふんなどの掃除、寝わらの片付け、シャワーやブラシかけ、健康チェックなどを行います。
馬がレースで元気に最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、常に状態変化に気を配りながら、愛情をもって丁寧に世話をする必要があります。
調教師
調教師は、馬主から預かった競走馬に適切な調教をして、ルールを守りながらレースに出走させる仕事です。
馬は一頭ずつ異なった強い個性を持っているため、それぞれに合ったトレーニング法を考え、実践することが求められます。
厩舎において、厩務員の指導に携わったり、レースに関する騎手との打ち合わせや馬主との交渉事などを行ったりすることも重要な仕事のひとつです。
調教師の仕事紹介ページ
この記事のまとめ
今回紹介した職業のなかには、「獣医師」のように国家資格が必要となるものもあれば、特別な資格は必要なく働ける仕事もあります。
ただし、動物という命に関わる仕事だからこそ、強い責任感と動物に対する愛情が必要なことはいうまでもありません。
また、可愛らしい動物も、生きている以上、ときには人間と同じく体調を崩すこともあります。
いかなる場合も適切な対応ができるよう、正しい知識を身に付けておくことが求められます。
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