地方公務員は地域の人が困っていることを解決することにやりがいがある
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 3.00
- 仕事内容
- 4.50
- やりがい
- 5.00
- 働きやすさ
- 3.00
- 給料・年収
- 1.50
- 休日・待遇
- 1.50
- 成長・将来性
- 2.00
- メッセージ
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地域をよくしたいという思いで、地方公務員になりました。
ですが、同じような考え方をしている職員は全体の2割程度です。
特に目標もなく、「安定しているから」「楽そうだから」という理由で職員となりそのまま惰性で働いている人が少なくありません。
部署によっては、地域の問題に対してアプローチができない場合もありますが、どこの部署でも、地域の問題にかかわる機会があるため、問題をどうにかしないといけないという考えになるチャンスはあります。
地方公務員として特定の地域で働く場合には、その地域の問題=地域の人が困っていることを解決していきたい人が真摯に働けば、やりがいを感じられ充実した仕事ができると思います。
- 仕事内容
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関東某県の市町村で主に農政事務に携わっていました。
農政事務も多岐にわたりますが、そのうち、農業者の機械導入支援事業の実施、農業後継者の育成支援、産地育成支援等の事務を行っていました。
事務といっても、書類を取りまとめるだけではなく、実際に農家宅に訪問して、農家と課題について方向性を考えながらそれを書類や実際の支援メニューに入れていくという事務らしくない事務ができます。
農政事務に関しては課題は職場内には落ちていないので、まず現場に出て、地域の農業の課題を知ることが仕事をするうえで重要だと感じました。
- なるには
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地方公務員試験を受けて地方公務員になりました。
筆記テストと面接でしたが、筆記試験は難易度が低いものの、面接は人によっては難しく感じると思います。
その時の首長の考え方により採用されるかどうかも変わってくるため、運も絡みます。
現在は昔と違い中途採用も増えてきたので、最初から地方公務員でなく、国家公務員や民間企業を経て受験するのもいいかもしれません。
- やりがい
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仕事のやりがいは、人(主に農業者)のために仕事をして、その結果農業者から喜ばれることです。
農業は基本的に儲けにくい職種であるため、一般の企業とは異なり、行政が半直接的に金銭的支援をしています。
例えば、農業者が農業機械を買うときの補助金等も長年支出されています。
ですが、近年は農業者が補助金を希望してもほとんどもらえない状況となっています。
そういう中で、地域の中核的農業者が機械導入のための補助金を切望してきたとき、組織内で要望を上げて、補助金の支出にこぎつけられたことが地域農業のために大きく貢献できたと思えることでした。
- 給料・年収
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30代前半の時の給料は、年間470万円程度でした。
年間470万円の内訳としては、基本給及び扶養手当420万円、残業代50万です。
残業をしても、満額は残業代が支給されない(支給率2~3割程度)状況でした。
ですが、完全年功序列の職場なので、35歳で500万円、40歳で600万円、50歳で700万円はもらえます。
仕事をしなくても、給料がもらえるのが人によっては良いと感じられると思われます。
- 休日・待遇
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仕事の時間が過大でプライベートの時間をとることが難しかったです。
平日夜間の残業は年中あり、休日は月3~4日出ていました。
年休は年20日もらえますが、年休は使えませんでした。
労働基本法の対象外であるため、年休5日所得義務もなく、残業代の不支給があっても、労働基準監督署に訴えることもできませんでした。
退職して今の仕事は、残業も少なくかつ残業代が満額支給されるため、とても恵まれると感じています。
- 成長・将来性
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地方については、人口減少・少子化が著しく、現在の規模での行政運営は普通に考えると難しいと思われます。
そのため、今よりも一人当たりの仕事量が増えていく見込みです。
加えて、ふるさと納税やコロナ禍の給付金事業・プレミアム商品券等、地域の問題を直接改善する役割が求められてきています。
過疎化・困窮化していく地域の問題を何とかできる仕事は少ないので、第一線で問題と向き合うことで人間として成長できると思われます。