神父・牧師の恋愛・結婚

神父は恋愛・結婚禁止

カトリックの神父は独身のみ

現在のところ、カトリック教会では、原則的に神父(司祭)の結婚を認めていません。

当然、恋愛もできません。

神父だけでなく、カトリック教会の聖職者である司教、(終身助祭以外の)助祭にも妻帯は許されていませんし、修道会に属する修道士や修道女にも恋愛は許されていません。

ただし、例外があります。

別の教派の結婚している聖職者が転会(改宗)して、カトリック教会の司祭職に就くケースでは、妻帯が認められるようです。

変化の兆しがみられる

そもそも神父の妻帯を厳しく禁じたのは、11世紀のヨーロッパで起きた教会改革「グレゴリウス改革」で、教皇の権威を回復させ、聖職者の矯正を目指す目的がありました。

しかし時代の変化とともに、ヨーロッパの一部の国々とアメリカではここ数年、神父の独身制の撤廃、女性司祭の認可を求める声が高まってきています。

2019年には、ローマ・カトリック教会で、これまで独身男性しかなれなかった「司祭」に、既婚男性もなれるようにする提言が採択され、これまで900年続いた伝統が今後変わる可能性が示唆されています。

背景には、神父の高齢化や減少があり、地域によっては神父が少ないためにミサを行うことが難しくなっているところもあります。

こうした流れに歯止めをかける狙いなどがあり、遠くない将来、カトリック神父のあり方が変わる可能性は非常に高まっています。

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プロテスタントの牧師は結婚できる

生涯独身を求められる神父とは異なり、プロテスタント教会の牧師には結婚が認められています。

しかし男性牧師も女性牧師も、結婚には苦戦するといわれます。

まず、男性牧師の結婚が厳しいのは、経済的に不安定な上に、牧師の妻には教会への奉仕を求められるイメージがあるからです。

実際、「牧師の妻は礼拝や祈祷会の準備を手伝ったり、日曜学校で子どもの世話をしたりする傍ら、家事もきっちりこなすのが当然と見られている」「周りの期待がプレッシャーとなる」「信者の見本とならなくてはならない」という厳しい実情も聞かれます。

一方、女性牧師の結婚が厳しいのは、一般社会の「キャリアウーマン」同様、近寄りがたいイメージを持たれがちであることがあげられます。

牧師の結婚の仕方

既婚の牧師たちの多くは、教会主催の青年会、所属していた神学校など、同じ教派の仲間が集う場で結婚相手と出会ったようです。

また赴任先の教会で、信者と結婚したという牧師もいます。

信仰心を共有できる相手なら、たとえつつましい生活を余儀なくされても、信仰の道に進みたいという情熱を受けとめてくれやすいでしょう。

そして、結婚後は互いの仕事や負担の大きさをよく理解し、こまめなコミュニケーションや感謝の言葉を心掛けることで円満な生活を送っているようです。

牧師の道は神から与えられた使命です。

牧師たちは自らの使命に従い、信仰に正直に生きることで、本当に必要な相手と出会うことが多いようです。