女性の税関職員のキャリアパス・結婚後の生活
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女性の税関職員の現状
税関職員は、多く女性が活躍しています。
総合職採用人数を見てみても2018年度が6人中2人、2017年度は7人中4人、2016年度は8人中3人が女性でした。
年度によってばらつきがあるものの、半数前後が女性の採用となっているので、男女差関係なく採用されていることも税関職員の特徴といえるでしょう。
また一般職の大卒程度を見てみても、2019年度は290人中108人、2018年度は275人中92人、2017年度は237人中79人が女性です。
一般職高卒者程度も、同じように3分の1ほどが女性の採用となっています。
夜勤を伴う当直勤務や異動のある職種であるため、結婚後に退職する道を選ぶ女性もいますが、育児休業制度が一般企業に比べて、はるかに充実しているのが税関職員の魅力です。
働きやすい環境が整っているため、仕事と家庭を両立しながら多くの女性が活躍しています。
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女性の税関職員の強み・弱み
女性の税関職員の強みは、女性であることがあげられます。
空港の海外旅行者の荷物をチェックする空港旅具の係では、できる限り女性の入国者の身辺検査を行うために女性を1名以上配置するようにしているため、女性の需要があるのです。
最近では、麻薬探知犬をコントロールするハンドラーの仕事を担当している人もいます。
一方女性だから苦労するところは、犯罪を食い止めるという責任の重さから精神的なきつさを感じる可能性があることです。
しかし責任感や使命感は男女関係なく感じるもののため、女性だからこそというわけではないかもしれません。
部署によっては24時間制の当直勤務になりますが、食事休憩や仮眠室が用意されているため、しっかりと休憩しながら働くことができます。
体力が問われたり、長時間移動が必要になることはまずありませんので、女性でも活躍しやすい職場といえるでしょう。
税関職員の結婚後の働き方・雇用形態
税関職員の結婚後の働き方は、人によってさまざまです。
引き続き結婚後もバリバリ活躍する人もいれば、当直勤務などの夜勤や、引越しを伴う異動の可能性があるため家庭を優先し、退職する道を選ぶ人もいます。
一般企業であればアルバイト・パートなどに雇用形態を変える方法もありますが、税関職員には選択肢がないため、女性は一度考えるタイミングとなるかもしれません。
しかし税関職員の待遇で優れているのは、仕事と子育ての両立支援が整っていることです。
妊娠時期から通勤緩和制度や、妊婦の休息制度、妊産婦の深夜勤務・時間外勤務の制限、業務軽減などの制度を利用できるので、無理なく働くことができます。
また妊産婦の産前・産後休暇はもちろん、配偶者出産休暇があるので、出産前後は夫婦揃って休暇の取得が可能です。
3歳未満までは育児休業制度があるのでそれから復帰することもできますし、小学校入学の終期まで、早出・遅出勤務などの制度が使えるので、利用しながら家庭と仕事を両立させている人もいます。
税関職員の中には出産後に復職した先輩も大勢いるので、理解のある環境で働けることもメリットといえるでしょう。
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税関職員は子育てしながら働ける?
税関職員は、子育てしながら働きやすい環境です。
子どもを産んだときの育児休業などの制度がしっかり整っていて、「子が3歳になるまで」休業することができます。
近年は民間企業でも育児休業を取得できるところが増えてきていますが、一般的には「子が1歳になるまで」が基本となるため、国家公務員はその3倍取得できるのです。
非常に長い期間を育児に専念するという選択ができることはとても恵まれており、子育てしながら働く女性職員も大勢います。
中には夫である男性職員も1ヶ月の育児休業を取得し、夫婦揃って育児に専念して復職するケースもあるようです。
男女問わず職員の理解があり制度を利用しやすいので、子育てしながら働きたい女性にとって、最適な環境だといえるでしょう。
税関職員は女性が一生働ける仕事?
税関職員は、女性が一生働ける仕事です。
国家公務員であるために男女によって待遇や仕事内容に差がつくケースはありませんし、景気に左右されることなく安定した収入が望めます。
育児休業や出産育児に関する福利厚生制度も充実しており、3年間の育児休暇が認められるなど、民間企業と比べても手厚くなっています。
働きやすい環境が整っているため、一生かけて仕事に取り組むことが可能なので、専門性の高い仕事をしてバリバリ活躍したいという女性には、理想的な職場でしょう。
税関職員の仕事は幅広いですが、経験やスキルに応じて希望の職種に就くこともできるため、「語学力を生かした仕事がしたい」「貿易に携わりたい」など自分自身の可能性を広げたい人にもピッタリです。
国際的に活躍したいけれども、私生活とのバランスも取りたいという女性にとっても、税関職員は非常に有力な職業といえます。
このように制度の魅力に惹かれて国家公務員である税関職員を志す女性が増えており、働きやすい職業として、税関職員は今後も人気を集めるでしょう。