指揮者の1日のスケジュール・生活スタイル

指揮者の業務スケジュール

公演準備中の指揮者の生活

指揮者が最も忙しくなるのは、自分が指揮をする公演の準備期間中です。

指揮者はリハーサルが行われるまでに、各楽器の楽譜を暗記することはもちろん、どのような演奏をするかのイメージをしっかりと作り上げておく必要があります。

さらに、作曲者がどのような意図で曲を作成したかも研究する必要があるため、家に帰ってからも文献を読んだり、楽譜を覚えたりするのに多くの時間を費やします。

リハーサル中の苦労

リハーサルが始まると、演奏者とのコミュニケーションが非常に重要になります。

演奏者は自分の演奏にこだわりを持っていることも多く、プライドの高い人も少なくないため、演奏に関して指揮者と衝突することも珍しくありません。

しかし、そこで全体の調和をとり、イメージする曲を完成に近づけていくためには、演奏者と信頼関係を築くことが不可欠です。

有名な楽団の指揮をする場合、リハーサルは2日程度しかなく、すぐに本番といったこともあります。

どのような状況であっても、リハーサルまでに演奏する曲の特徴や、演奏する曲調のイメージなどをしっかりと固めておかなくてはなりません。

また、リハーサルを通じて各演奏者の特徴なども理解する必要があるため、演奏本番近くになると寝ずに仕事をすることもあります。

公演がないときの指揮者の生活

直近に公演入っていないときは、指揮者は曲の研究や指揮の仕方についての勉強をしています。

楽団に所属している場合にはオーケストラと一緒に練習することができますが、フリーランスの場合は次の公演を確保するために営業活動を行う人も多くいます。

国内、海外の有名な指揮者のもとに弟子入りを志願し、指揮の勉強するほか、収入を増やすためにアマチュアの楽団などで指揮をとるなど、公演がないときの過ごし方は人それぞれです。

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指揮者の1日

8:00 起床
朝食を済ませ、メールチェックをします。
9:00 スコアリーディング
次回演奏する楽曲をチェックします。

楽譜の読み込みは指揮者にとって重要な仕事の一つで、どのパートをどのように演奏させるか、ひとつひとつイメージを膨らませながら読み込んでいきます。

ときには他のオーケストラや楽団が演奏したCDを聞いたりDVDを見たりすることも大切です。

12:00 練習会場に到着
練習会場に行き、オーケストラと演奏会の練習を開始します。

全体練習では、パートごとのバランスを調整したり、全体のイメージを共有したりするために積極的にコミュニケーションをとります。

14:00 休憩
15:00 パート練習
パートごとに分かれて練習では、各パートを周り具体的な表現方法を指示します。

全体練習では調整が難しい細かな点や、具体的な演奏方法についてコミュニケーションをとりながら確認していきます。

18:00 練習終了
パート練習を終えて、帰宅します。

帰宅後は今日の練習の反省点・改善点を確認します。

19:00 スコアリーディング
楽譜を見なくても音楽をイメージできるように、毎日欠かすことができない作業です。

作者の思いや時代背景を知るために、本を読んだり文献を見たりすることもあります。

21:00仕事終了