映画宣伝に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
映画宣伝に向いている性格・適性
映画宣伝に向いている人は、「人間力」がある人といえます。
「人間力」というのは、人間的魅力がある人のことです。
映画という商品は、人々の心を動かすサービスです。
2時間前後という貴重な時間をいただき、劇場に拘束されるだけ心動かされる価値を、お客さまにアピールしなければなりません。
邦画の場合は、出演俳優の所属する芸能事務所や、映画の出資社、監督、映画製作スタッフ、プロデューサー膨大な関係者と調整しながら、宣伝を進めていかなければいけません。
洋画の場合は、本国にいるプロデューサーやパブリシストや配給会社とのコミュニケーションと意思の疎通を行いながら宣伝を進めます。
もちろん映画の知識があるに越したことはありませんが、それが決して武器になるということではなく、人の心を動かせる強い「想い」と実行力が、まわりをひきつけるためのカギとなるのです。
そのためには、大前提として魅力的な人間であることが求められます。
学生時代にさまざまな経験をしたり、人より多くのことを貪欲に学んだり、多くの人と関わるなどして自分の能力を高めていけるような人が向いているといえます。
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映画宣伝に必要なスキル・能力
周囲を巻き込む力
宣伝というセクションは、映画を製作する際にかかわる関係者のほかに、予告編会社、デザイナー、広告代理店などとの交渉が必要です。
そして、テレビ、新聞、Web、雑誌など、あらゆるメディアと接触し、作品がいかに面白いか、話題性があるかをアピールしていかなければなりません。
そのための仕掛け作りや話題作りに常に頭をひねり、まわりの人々を巻き込んで実行していかなければならないのです。
いつも面白いアイデアで周囲を驚かせる人、イベントごとなどが好きで、周囲を巻き込む力がある人は、この仕事に向いているといえるでしょう。
問題解決力
映画を宣伝する際にはさまざまなトラブルがつきものです。
スケジュールの都合がつかない、公開日に間に合わない、思ったような宣伝効果が出ないなど、頭で描いていたようにうまくいかないことがたくさんあるでしょう。
しかしこうした壁にぶつかっても、へこたれず、解決策を柔軟に見つけ出していくことができる人が求められています。
一度の失敗であきらめることなく、自分で問題を解決しようとする力のある人が向いているでしょう。
映画宣伝に向いていないのはどんな人?
映画宣伝の仕事をする上では、もちろん映画が好きなことが前提です。
ただし、宣伝にはビジネスの要素も大きく関係するため、娯楽として楽しむのとは全く違う見方をしなくてはなりません。
映画を宣伝する上では、自分がどれだけ映画を気に入っていてもいなくても、常に客観的な姿勢で仕事をする必要があります。
映画を見る際にも、これはヒットするかしないか、多くの人の心を打つかそうでないかなど、どうすれば多くの人に届くかなどを、冷静な目で判断する力が求められるでしょう。