皇宮護衛官のつらいこと・大変なこと・苦労

皇族を護る皇宮護衛官の姿に憧れ、この職業に就く若者は多くいます。

しかしながら、皇宮護衛官の仕事は決して楽しく華やかな一面だけではなく、大変なことや厳しさもあります。

この記事では、皇宮護衛官の仕事のつらいことや苦労、そして仕事を辞める人の理由として多いものを紹介します。

皇宮護衛官のつらいこと・大変なこと

まずは、皇宮護衛官の仕事におけるつらいこと・大変なことを紹介します。

立番での苦労

新人の皇宮護衛官は、そのほとんどが、まず護衛署での警備業務に配属されます。

立番中は、姿勢を崩さずに長時間立ち続けなければなりません。

皇宮護衛官には品位が必要であり、たとえ大きな事件などがなかったとしても、いつ、誰に見られても恥ずかしくないような立ち居振る舞いが求められるのです。

慣れないうちはただ立っているだけでも大変な疲れを感じ、1分が過ぎるのが長く、精神的にも肉体的にもキツいと感じることがあるでしょう。

また、「今日は天気が悪いから警備をしない」というわけにはいきません。

暑い日も、寒い日も、自分の体調があまりすぐれないときでも、外で長時間働かなくてはならない大変さがあります。

目立たない場でも確実に職務を遂行し続ける

皇宮護衛官は日本を代表する皇居や御用邸などで働きますが、その表舞台に立つことはほとんどありません。

皇居付近に行けば警備中の皇宮護衛官に出会うこともできますが、交番勤務や交通取り締まりなどをする警察官に比べると、一般の人たちにはあまり馴染みがない仕事といえるでしょう。

しかし、皇宮護衛官たちは「皇室を護る」という、非常に重大な使命を背負っています。

決して目立つことはなくても、日々黙々と任務を遂行するだけの強い志や熱意、責任感、忍耐力など、さまざまなことが求められます。

組織のルールや上下関係の厳しさ

皇宮護衛官が所属する皇宮警察は、明確な階級制度で成り立っています。

指示命令系統をはっきりさせておかないと、有事の際に、多くの職員が迅速・適切に動くことができないためです。

その点は、社会の治安をつかさどる警察組織と同様です。

ただし、階級が明確ということは、上司部下の関係性も厳しいということです。

簡単にいえば、上の人が言うことには確実に従わなくてはなりません。

組織のルールもきっちりと決められているため、慣れるまでは皇宮警察ならではの厳しい雰囲気に戸惑ってしまうかもしれません。

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皇宮護衛官の悩み

皇宮護衛官は、勤務中にダラダラと行動することは許されず、いつも姿勢を伸ばしてキビキビと動いています。

皇室に深く関わっていく皇宮護衛官たちは、一般の警察官よりもスマートなふるまいが求められる場面が多いのです。

また、言葉遣いや敬礼など独特のルールもあり、息苦しさを感じる人もいます。

皇宮護衛官を辞める理由で多いものは?

皇宮護衛官として、長くやりがいを感じながら働く人はたくさんいます。

一方、何らかの理由で、わりと早い段階で仕事を辞めてしまう人もいるのも実情です。

ここでは、皇宮護衛官を辞める理由で多いものを紹介します。

仕事への情熱が持てなくなった

皇宮護衛官は、日本を代表する皇室に深く関わる仕事をすることから、礼儀正しさ、忍耐力、品行方正さなどが求められます。

いくら護衛や警備をするといっても、ただ体力自慢なだけでは十分とはいえず、日本人として恥ずかしくない教養を身につけておく必要があります。

逆に、いくら頭がよくスマートであっても、いざというときに体を張れないようでは困ります。

そのため、皇宮護衛官は日常的に勉強やトレーニングなどを続けなくてはならず、この仕事そのものに熱意が持てないとなかなか続けるのが難しいといえます。

公務員であるため労働環境や待遇の面では恵まれていますが、この仕事に情熱が持てなくなったり、別の世界でやりたいことが見つかったりしたときに、皇宮護衛官を辞める人が多いようです。

組織の雰囲気に馴染めなかった

先にも紹介した通り、皇宮警察は明確な階級制度で成り立っており、上下関係も厳しめです。

皇宮警察ならではのルールや規則を守らなくてはならない場面も多く、一般企業で働く人たちと比べると、どうしても自由度は小さいと言わざるをえません。

働くうちに、徐々に皇宮警察の雰囲気に馴染めないと感じるようになり、辞めることを決意する人もいます。

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「皇宮護衛官のつらいこと・大変なこと」まとめ

皇宮護衛官は、皇族を護るという社会的な使命を背負った、非常に魅力的な仕事といえます。

実際、やりがいを感じながら長く働き続けている人は大勢いますが、仕事には大変なことや苦労もあるものです。

皇宮警察の厳しい上下関係や組織の雰囲気に馴染めなかったり、仕事にやりがいを感じられなくなったりして、辞める人もいます。