皇宮護衛官の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説
皇宮護衛官の業務スケジュール
護衛所勤務の皇宮護衛官
若手の皇宮護衛官は、基本的に護衛署で警備の仕事をしています。
おもに御用地内に出入りする人や車の動きを立番で確認して、不審人物の侵入を防ぎ、周囲に異状がないか警戒します。
警備の仕事では4交代制がとられています。
1日目:当番(8:30~翌朝9:00)
↓
2日目:非番(休み)
↓
3日目:週休(休み)
↓
4日目:日勤(8:30~17:00)
を繰り返しで勤務しており、当番の日は約24時間ほどの勤務となります。
朝も夜も、いつ不審者が現れるかはわかりませんので、毎日24時間体制での警備が行われています。
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護衛所で働く皇宮護衛官の1日
当番日
非番日
週休日
前日の勤務終了から続けて休めるので、心身を落ち着かせつつも趣味などを存分に楽しみます。
ただし、自主的に訓練やトレーニングを行う護衛官もいます。
日勤日
皇宮護衛官の勤務時間・休日
皇宮護衛官の勤務時間
国家公務員である皇宮護衛官の1週間当たりの勤務時間は38時間45分と定められており、「日勤制」の勤務と「交代制(シフト制)」の勤務があります。
日勤制勤務の場合の勤務時間は8:30~17:15となっていますが、護衛署で警備などを行う皇宮護衛官は、当番、非番、週休、日勤が繰り返される「4交代制」のシフト勤務となっており、日によって勤務時間が異なります。
多くの皇宮護衛官は交代制で働いているため、ここではその勤務スケジュールをご紹介します。
<交代制勤務の勤務スケジュール>
1日目(当番)朝8:30~翌朝9:00
2日目(非番)朝まで勤務後休み(午前中は訓練を行うこともあります)
3日目(週休)休日
4日目(日勤)朝8:30~17:00
当番の日は24時間以上勤務することになりますが、ずっと通しで働くわけではなく、途中で休憩時間や仮眠時間が用意されています。
皇宮護衛官の休日
皇宮護衛官の休日は週休2日制となっています。
休暇は年次休暇(年20日。4月1日採用の場合、採用年は15日。残日数は20日を限度として翌年に繰り越し)のほか、病気休暇、特別休暇(夏季・結婚・忌引・ボランティアなど)、育児休業制度、介護休暇があります。
一般企業の有給休暇にあたる年次休暇は積極的にとるように推奨されているようですが、大きな皇室行事がある場合は事前の相談が必要となります。
なお、皇宮護衛官のその他の待遇に関しては、警察共済組合の保険、年金等の共済制度が利用できるため、充実した福利厚生を受けることができます。
全国各地の警察共済施設や、各種福利厚生施設を利用することも可能で、各勤務地の近くには独身、家族用の宿舎が用意されています。
皇宮護衛官の残業時間
皇宮護衛官の残業はあまり多くありません。
勤務時間外を利用してクラブ活動やサークル活動を行ったり、都内の大学に通って学ぶなど、有意義に過ごしている皇宮護衛官が多くいます。
また、体づくりのために、業務を終えてから日常的にトレーニングや運動をしている人もいるようです。
皇宮護衛官に夜勤はある?
皇宮護衛官は、一部の日勤の日を除けば交代制勤務をすることが多く、夜勤は避けられない仕事だと考えておいたほうがよいでしょう。
当番の日は、ほぼ丸々24時間通して働くため、慣れないうちは体力的にきついと感じることがあるかもしれません。
しかし、勤務中には休憩や仮眠の時間もとることができるので、さほど心配はいらないでしょう。
ただし、休日は土日になるとは限らず、どうしても不規則な生活パターンになってくるため、その点は事前に頭に入れておく必要があります。
皇宮護衛官は忙しい? 激務?
皇宮護衛官は勤務時間が定められており、交代で働くので、そこまで激務になることはないでしょう。
ただし、「皇室を護る」という重大な使命を背負っていることから、普段から高い集中力や忍耐力が求められ、決して楽な仕事というわけではありません。
厳しい訓練を乗り越えるための努力も求められ、体力に自信がない人は自主的にトレーニングをする必要がありますし、日本文化や語学など、さまざまな教養を身につけるための勉強もしなくてはなりません。
皇宮護衛官として成長するために、どれだけ自主的に頑張れるかが大事になってきます。
皇宮護衛官の休日の過ごし方
皇宮護衛官の休日は平日になることも多いため、電車や街が空いているときに出かけることができます。
若い独身の皇宮護衛官は、スポーツなど趣味の活動を楽しんだり、ショッピングや映画鑑賞などをしている人が多いようです。
家族のいる皇宮護衛官になると、家族みんなで出かけたり、共働きであれば家事や育児に時間をとる人もいます。
また、皇宮護衛官は通常の休日のほか、年次休暇もととりやすい環境があるので、その際には全国各地に旅行したり、私費留学、あるいは海外旅行に行くなど、レジャーや家族サービスを楽しむことも可能です。
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警備以外の仕事をする護衛官も
警備以外の業務に携わる皇宮護衛官もいます。
たとえば、適性や能力が認められて白バイ隊に入ると、天皇皇后両陛下や皇族各殿下がお出かけの際には、白バイに乗って護衛することになります。
そして護衛を担当する側衛官になれば、皇族が世界各国へ訪れる際、同行することもできます。
また、騎馬隊や音楽隊なども同様に、特別な行事やイベントの際には、日常の警備業務に加えて別の業務にも関われるようになります。
ひとことで「皇室を護る」といっても、自分の頑張り次第で、さまざまな仕事ができるようになることは皇宮護衛官の魅力のひとつだといえるでしょう。