秘書の需要・現状と将来性
秘書の需要
組織にとって大きな影響力を持つトップの人々にとって、秘書は欠かせない存在です。
重要な人物であればあるほど会議や出張は多くなり、来客や関係者の数も増えます。
上司が自分の仕事に集中するためには、秘書のサポートが必須で、大企業を中心に、秘書は昔から必ず一定数存在しています。
高いスキルを持ち人間性にも秀でた秘書は、さまざまな場所で活躍していくことができます。
近年では派遣の秘書として働く人も増えています。
秘書は秘書ならではのスキルが必要になるため、派遣社員として一定期間の業務経験を重ね、また別の職場で経験を積み、どんどん良い環境の職場を目指してキャリアアップしていく人も多いです。
20代で正社員への就職・転職
秘書の将来性
自主的に行動できる人が求められる
秘書と言えば、これまでは上司の元につき指示された仕事をこなすだけという働き方が一般的でしたが、外資系企業などを中心に、自分と共に働いてほしい、自分の右腕としての秘書が欲しいという人が増えてきています。
上司の考え方を理解し、上司と同じ立場で行動し、よき理解者として仕事をすることが求められるようになってきています。
上司のサポート役としてだけでなく、今後はビジネス上でのパートナーとして働いていく人や、自主的に行動したり判断したりできる人が求められるでしょう。
オンラインでの仕事が増える
秘書は常に上司のそばにつき働くというのが一般的でしたが、インターネット上で仕事をする人が増えるにつれ「オンライン秘書サービス」という仕事が増えてきています。
オンライン秘書の場合、チャットやWEB会議サービスなどを利用して連絡を取り合い、世界のどこにいても仕事をすることができるため、上司が多忙でなかなかオフィスに戻らないという人でも常に連絡を取り合って仕事をすることができますし、秘書も自宅やオフィスなど好きな場所に居ながらにして仕事をこなすことができます。
秘書といえばこれまでは企業の重役や一部の職業だけのものでしたが、労働人口が減るなかで企業も仕事をアウトソーシングでき、秘書側も自由な環境で働けるとメリットが大きいため、今後はオンライン秘書を利用する企業が増えてくると考えられています。
秘書の今後の活躍の場
企業の秘書から、弁護士秘書など専門職の秘書に転職することもできます。
同じ専門職秘書としての実務経験を求められるケースもありますが、秘書としての基本的なスキルや豊かな人間性を持っていれば、他の業界でも歓迎される可能性は高いです。
自分の意欲や頑張り次第で可能性はいくらでも広がりますし、情報処理能力やコミュニケーション能力など、秘書業務で身についた高いスキルは、もしその先に他の仕事をする場合でも役に立ちます。
また、グローバル化が進んでいる現在では、視野の広さや語学力を持つ秘書も歓迎され、特に高い語学力があれば外資系企業の秘書を目指すこともできます。
海外の人とやりとりする機会が増えるため、世界に目を向けてグローバルスタンダードの中で働くことができるでしょう。