女性の秘書のキャリアパス・結婚後の生活
女性の秘書の現状
秘書は転勤や出張が少ない仕事なので、その点では続けやすい仕事といえます。
しかし、基本的に上司のスケジュールに合わせて働かなければならないため、結婚や子育て中も働き続けることができるかどうかは、その組織の考え方や仕組みによるところが大きいです。
グループ秘書の場合
産休や育休を取得しやすい企業は増えているため、秘書でもその制度を利用することができます。
特に大手企業などで「秘書室」に所属し、複数人の秘書がチームとして活躍しているような場合は、自分一人が急に子どもの都合などで早退せざるを得ない場合でも、他の人がフォローしてくれやすいでしょう。
個人秘書の場合
外資系企業などで多いケースですが、上司に1対1でつく個人秘書の場合は他の人にフォローしてもらうのが難しいため、どうしても時間の融通が利きにくいといえます。
ただし、個人秘書でも産休・育休中は他の人を秘書につけて落ち着いたらまた復帰できたり、子どもがある程度の年齢になるまでは勤務時間の短縮が認められたりするケースもあります。
その企業や組織によって考え方はさまざまですので、事前にしっかりと確認しておくことが必要です。
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女性の秘書の強み・弱み
秘書には細かな気配りができることが求められます。
上司が何をしようとして、どのようなサポートが必要なのかを見極めなくてはなりません。
そのため、周囲に目が行き届き、細かな気配りができる女性は秘書に向いているといえるでしょう。
また、秘書は仕事を通じてさまざまな人と出会います。
相手が女性やお年寄りの場合は、男性だと高圧的に感じてしまうこともありますが、女性が帯同することで気持ちが和らぐことも少なくありません。
ときには上司には直接言いにくいことを、秘書にならと話してくれる人もいるでしょう。
秘書の結婚後の働き方・雇用形態
秘書のスキルは一度身に付ければ一生つかえるため、産休や育休を取得した後に再び秘書として復帰する人は多くいます。
正社員として働くことが難しければ、勤務時間がきっちりと決まっている派遣社員として働く方法もあります。
また秘書のスキルを生かしてほかの仕事に転職することも比較的容易なため、働き方や雇用形態を変えて働き続けることができます。
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秘書は子育てしながら働ける?
秘書の仕事は、子育てをしながらでは難しい一面もあります。
その理由は残業が多く、休日でも急な仕事が入るなどスケジュール通りにいかないことが多い職種であることが挙げられます。
その分、一般事務の仕事は残業が少なく、定時に退社できる可能性が高いので秘書から一般事務などに転職する人が多いようです。
秘書は女性が一生働ける仕事?
秘書は女性が一生働くことのできる仕事だといえますが、一般的には事務などのキャリアを積んでから出なくては秘書として働くことができないため、新卒から定年まで秘書として働くという人はほとんどいないのが現状です。
また、キャリアを積んで秘書になったころに結婚や出産で退職してしまう人も少なくありません。
ただし、秘書として身に付けた知識やスキルはさまざまな仕事で生かすことができますし、再度秘書として働くことも可能です。
秘書を目指す人は、現状を踏まえたうえで自分がどのような働き方をしたいのかをしっかりと考えておいた方がよいでしょう。