海や船に関わる仕事の種類(8選)

雄大な海をグングンと進んでいく船の姿は、とても迫力があるものです。

船にもさまざまな種類があり、人を乗せて観光目的で航海に出ることはもちろん、貿易という面でも重要な役割を果たしています。

そんな船の安全な運航を支えるために、たくさんの人が活躍しています。

実際に船に乗って海に出る仕事もあれば、陸上からサポートする仕事などさまざまですが、ここではそんな船に関係する仕事のうち、代表的なものを紹介していきます。





航海士

航海士は、貿易目的の船や客船が海に出る際に、船の甲板で操縦や指揮をとる仕事です。

この仕事には国家資格である海技士の免許を取得する必要であり、高校卒業後に商船大学や海上技術短期大学に進学するのが一般的です。

いつ、何が起こるかわからない自然を相手にする職業であり、危険と隣り合わせで体力や精神力が必要とされますが、一等航海士になれば高額な収入を得ることができます。

男性が多い世界ではあるものの、近年では女性の活躍も目立ち始めています。
航海士の仕事紹介ページ

機関士

機関士は、船舶の機関部において、エンジンや発電機、ボイラー、その他の各種機器の管理を行う仕事です。

安全な航海のためには、常日頃からの点検整備や修理が欠かせません。

機関士の業務には高度な専門知識と技術が求められるため、商船高等専門学校や海員学校などの養成機関で学び、海技士(機関)の免許を取得する必要があります。

経験を積むことで、発電機やボイラーの責任者である二等機関士、エンジンの責任者である一等機関士、そして機関部のトップである機関長へと役職が上がり、より高度で責任ある仕事に携われるようになります。

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海上保安官

海上保安官は、日本の海域を巡視船や航空機を使って監視し、海の治安と安全を守る仕事です。

身分は国土交通省の外局である海上保安庁に所属する国家公務員であり、なるためには海上保安大学校もしくは海上保安学校に進み、業務に必要な知識と技術を身に付けていくのが一般的です。

似た仕事として海上自衛隊の存在がありますが、そちらが「侵略から海を守る」のに対し、海上保安官は「犯罪や海難などから海を守る」ことを役割としています。

四方を海に囲まれた島国・日本にとって、海の安全を守る海上保安官の存在は不可欠なものとなっています。
海上保安官の仕事紹介ページ

海事技術専門官

事技術専門官の仕事は、船に関する専門的知識や経験を生かし、船の安全・保安の確保や環境保全等のために日本船や外国船に立ち入り、安全設備等が法に基づく形できちんとしているか検査をしたり、船の大きさを測ったりする仕事です。

「船舶検査官」と呼ばれることもあります。

海事技術専門官の活躍の場は日本全国の港や造船所であり、なるためには国土交通省造船職員採用試験を受けて、国土交通省に採用されることが第一ステップとなります。

水先人

水先人とは、多数の船舶が行き交う港や海峡、内海において、船長を支えるアドバイザーとして、船舶を安全かつ迅速に導くプロフェッショナルのことをいいます。

車が道路を走る際と同様に、航海の際にも、船は決められた道(船路)や標識に従って進まなくてはなりません。

また、船舶は波や風などの影響も受けやすく、天候の急変や潮流の変化にも気を配る必要があります。

しかしながら、広大な海のすべてについて一人の船長が把握するのはとても難しいため、必要に応じて各エリアに精通した水先人がアドバイザーとなり、安全で効率的に船を導いていきます。

海事代理士

海事代理士は、クライアントから依頼を受け、船舶や船員、海技免状等などの取得に必要な諸手続きの申請を代理し、書類を作成する専門家のことをいいます。

海事代理士法に精通している法律家の一種といえます。

なるためには国家資格である海事代理士試験に合格し、海事代理士として登録することが必要です。

専門知識を要する仕事ですが、需要はまだそこまで高くないため、司法書士行政書士の資格を持つ人が兼業で働いているケースも多くなっています。
海事代理士の仕事紹介ページ

船舶運航管理事務員

船舶運航管理事務員は、船が航海に出る際に、貨物を安全・スムーズに運ぶとともに、船と乗組員の安全を守る仕事です。

日々、航路の天候や海の状況を調べたうえで、航路などを示す運航スケジュールを作成することが主な仕事内容となります。

また、船から送られてくるレポートによって入港や出港時刻を考え、最も効率的な計画を立てることも重要な役割です。

特別に必要な資格はないため、海運会社への就職後、働きながら知識を身に付けて経験を積み、一人前を目指す流れが一般的です。

造船会社社員

造船会社社員は、造船会社で働く人のことをいいます。

大手の造船会社にはマーケティングや営業、計画・開発、設計、調達、生産、メンテナンスなど多岐に渡る部門があり、一人ひとりが専門知識を生かして活躍しています。

現代は、船を造る際にもコンピュータが活用される場面が多々ありますが、一方で細かな溶接作業などは人の手によって行われます。

巨大な船を確実に造り上げるためには、各部門で働く人たちが、計画どおりに自分の役割を果たしつつ、チームワーク重視で仕事を進めていくことが必須となります。

この記事のまとめ

このように、船に関わる仕事といっても、船を造る、船を動かす、安全な航海をするためのサポートを行うなど、さまざまな仕事があります。

いずれも海の法律や、複雑な船舶に関する知識・免許などが求められるため、これらの職業を目指す場合には、できるだけ早いうちから必要な資格などについて調べておくとよいでしょう。

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