鍼灸専門学校とは(読了時間:5分13秒)

鍼灸専門学校は、一般の人にはあまり馴染みのない種類の学校かもしれません。

このページでは、鍼灸専門学校で勉強することや、卒業後の進路や目指せる職業、また気になる学費などについてまとめていきます。

鍼灸専門学校とは

鍼灸専門学校とは、国家資格である「鍼灸師(はり師・きゅう師)」の養成課程が置かれている学校のことをいいます。

鍼灸師は東洋医学の専門家として、患者さんの状態に合わせて鍼やお灸を用いて全身に存在するツボを刺激しながら、患者さんの持つ自然治癒力を高めていきます。

鍼灸専門学校で所定のカリキュラムを履修することによって、「はり師・きゅう師」の国家試験受験資格が得られ、試験に合格すると鍼灸師として働けるようになります。

鍼灸専門学校のなかには、鍼灸師とあわせて、国家資格である「柔道整復師」になるための養成カリキュラムを置くところもあります。

柔道整復師は、日本古来の手技によって人間の持つ自然治癒力を高めていく施術を行い、必要とされる専門知識が鍼灸師と重なる部分も多くあります。

一部の鍼灸専門学校では、最短3年間で柔道整復師と鍼灸師の両方の資格取得を目指すような学び方ができる学校もあります。

鍼灸専門学校で勉強すること、授業科目

鍼灸専門学校の多くは「3年制」となっており、入学時は基礎科目から勉強をスタートし、学年が上がるにつれ専門的な授業が増えていきます。

代表的な授業科目の例としては、人体の構造と機能、運動学、病理学、臨床医学、解剖学、東洋医学論などがあります。

鍼灸をはじめとする東洋医学について、人間の体や機能、そして鍼灸の技術についての勉強が中心となります。

また、鍼灸専門学校での学びの特徴として、実技の時間が多く設けられていることが挙げられます。

実技では、理論として学んだ内容を実践していく力を身につけると同時に、高齢者やアスリート、さらに子どもや女性など、さまざまな種類の人に適した鍼灸の技術も習得することができます。

最近ではスポーツや美容の分野でも鍼灸の施術が求められるケースが増えていることから、こうした各領域で活躍できるスキルを身につけるために、基礎科目以外は自分で好きな科目を選択できる学校もあります。

鍼灸専門学校から目指せる職業・仕事

鍼灸専門学校から目指せる職業・仕事として最も代表的なものが、鍼灸師、つまり「はり師」と「きゅう師」です。

これらは国家資格であり、その国家試験に合格した人でなくては鍼灸師として働くことができません。

また、国家資格である柔道整復師になるための養成カリキュラムを置く鍼灸専門学校も多くあります。

柔道整復師も日本古来の手技を用い、患者さんの自然治癒力を高めながら施術を行っていく仕事であり、鍼灸師と同じ科目を学ぶこともあります。

人によっては、在学中、あるいは卒業後に鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンスを取得し、さらに活躍の幅を広げていこうとするケースも見られます。

鍼灸専門学校の学費、費用

鍼灸専門学校の多くは「昼間部・3年制」となっており、年間の学費は120万円前後が相場となっているようです。

ただし、1年次は入学金が必要になるため、プラスで20万円~40万円程度必要になってきます。

3年間勉強する場合、卒業までには400万円程度の学費が必要になるのが一般的といえます。

なお、学費には入学金、授業料、実習費、施設維持費が含まれていることが多く、教科書代・教材費、白衣代、校友会費などが別途必要になります。

学費以外には年間で数万円程度、卒業までには20万円~30万円程度かかってくる学校が多いようですが、学校によって異なります。

なお、鍼灸専門学校は社会人が働きながら通学するケースも比較的多く見られることから、夜間部を置く学校もあります。

夜間部は昼間部に比べると学費が少々安くなっているのが一般的で、3年間で300万円~350万円程度で卒業できるところが多いようです。

鍼灸専門学校の就職先、就職率、卒業後

鍼灸の効果は、WHO(世界保健機関)によって、運動器系疾患、消化器・呼吸器系疾患、泌尿器・産婦人科系疾患、小児疾患、さらには自律神経失調症やアレルギー疾患などまで広く有効性が認められています。

医療現場はもちろん、介護や美容、スポーツなどさまざまな領域で鍼灸が活用されるようになっており、鍼灸師の資格を持つ人は鍼灸院や美容鍼灸サロン、スポーツ施設、介護施設など、多岐にわたる就職先があります。

さらに独立開業も目指していける仕事であり、卒業後すぐに、あるいは経験を積んでから自分の治療院を経営する人もいます。

また、仕事を始めてからも勉強を続け、他の医療系資格などの取得を目指して自分の幅を広げていく人もいます。

鍼灸専門学校の入試、志望動機、面接

鍼灸専門学校で学ぶ人たちは、「鍼灸師の国家資格を取って活躍したい」といったような強い目的意識を持っています。

鍼灸専門学校の入試は、「AO入試」「推薦入試」「一般入試」の3種類が行われることが一般的ですが、いずれの場合でも面接は必ず実施されると考えておいたほうがよいでしょう。

面接でよく問われる志望動機を考える際には、自分がなぜ鍼灸師になりたいのかを考えると同時に、その学校で学ぶことでどうなりたいのかを明確に伝えられるようにするとよいでしょう。

すでに社会人経験がある人は取得資格や職務経験についても問われることが多いですが、鍼灸専門学校では未経験者も多く学んでいるため、卒業までしっかりと学び続けるという熱意が重視されます。

鍼灸専門学校のオープンキャンパス

鍼灸専門学校のオープンキャンパスでは、学校見学や学校説明会、進学相談会などが行われていますが、さらに体験授業に力を入れている学校も多く、鍼灸専門学校で勉強することや、授業の雰囲気などを肌で体感することができます。

そこでは鍼灸師という仕事についての理解を深めたり、美容鍼灸、スポーツ鍼灸など、最近人気の分野に関して触れられることもあります。

なお、鍼灸専門学校は社会人の受験生も多く集まるため、仕事などの都合で日中の参加が難しい人に向けて、夜間にオープンキャンパスを実施する学校もあるので、調べてみるとよいでしょう。

学校によっては、オープンキャンパスへの参加がAO入試や特待生試験などの出願資格のひとつになっていることがあります。

夜間の鍼灸専門学校

鍼灸専門学校の課程は「昼間部」と「夜間部」の2種類があり、夜間部では夕方18時前後から21時前後までの授業が行われれています。

昼間部に比べると、短時間で集中して学ぶカリキュラムとなっていることが特徴ですが、夜間部でも鍼灸師の養成過程として認められている学校であれば、国家試験の受験資格を得ることができます。

夜間部には昼間、社会人として働いている学生が多く通っており、学生の年齢層も幅広いことが特徴です。

また、すでに医療系国家資格を持っている人が、鍼灸師の資格取得によってキャリアアップを目指すために夜間部に通うケースもあるようです。

なかには昼間部と夜間部の両方に在籍し、同時に鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンス取得を目指せる学校もあるようです。

鍼灸専門学校は、おもに鍼灸師という専門性の高い職業・仕事を目指していくことから、定められた養成カリキュラムに基づき、基礎から応用まで幅広く専門知識を身につけなくてはなりません。

学校によって時間割や学費などにも違いがありますので、いくつかの学校を比較して、自分が安心して通えるところを選ぶとよいでしょう。

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