専門学校の偏差値・倍率は? 落ちることはある?

(読了時間:6分26秒)

専門学校に進学するには、それぞれの学校で実施される入学試験に合格する必要があります。

入試はどれくらい難しいのか、倍率はどのくらいなのか、気になっている人もいるでしょう。

そこで、専門学校の偏差値や倍率、そして入試に落ちてしまうことはあるかどうかについてまとめました。

専門学校への進学を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

専門学校の偏差値はどのくらい?

受験の世界でよく耳にする言葉の1つに「偏差値」があります。

大学入試では入試の難易度が偏差値で示され、受験生が合格可能性を判断する目安としています。

では、専門学校の偏差値はどのくらいなのでしょうか。

専門学校の偏差値について考えるにあたって、そもそも偏差値とはどんな数値なのか、本来の意味について整理しておきましょう。

そもそも偏差値とは?

偏差値とは、受験生の中で自分の学力がどの位置にあるのか、平均を50としたときの散らばり具合を表したものです。

得点の散らばり具合を知るには、一定数の受験生が同じ条件で試験を受ける必要があります。

そのため、大学受験では予備校などが定期的に「模擬試験」を実施し、偏差値を算出しています。

このように、偏差値を出すためには模擬試験など定期的に実施される試験の存在が不可欠となります。

逆の見方をすれば、模擬試験が実施されていなければ偏差値を算出することができないため、偏差値によって学校の難易度や受験生の合格可能性を判断することもできません。

専門学校の偏差値とは?

専門学校への進学を目指す人のための模擬試験は、一部の例外を除いて実施されていません。

基準となる試験結果などの具体的なデータがないため、専門学校の偏差値を算出することは実質的に不可能です。

そのため、学校ごとに難易度の違いを比較するのは難しく、合格基準についても各学校の案内を確認するのが一般的な方法です。

そもそも専門学校は大学などとは違い、特定の分野で実践的に役立てることのできる知識や技能を学び、職業に生かすことを目的としている学校です。

大学受験などのように主に学力で合否を判定するのではなく、その分野について学びたいという意欲や熱意も重視されます。

このように、専門学校には大学受験のような偏差値という考え方は存在しないのが一般的です。

偏差値の基準がある専門学校とは?

ただし、一部の専門学校では偏差値の基準を設けている場合があります。

目標とする職業に就いて働く上で、一定以上の基礎学力が求められる分野においては、模擬試験が実施され偏差値によって合格可能性の判定が行われています。

また、専門学校に特化した模擬試験が実施されていなくても、大学受験用の模擬試験を代用することで学力を知る目安とすることができます。

一例として、次のような分野の専門学校では偏差値を合格可能性の目安とすることができる場合があります。

《偏差値の基準がある専門学校の例》
・医療系
・ホテル、航空関係
・デザイン系
・情報処理系

こうした分野では、英語や数学といった分野の知識を仕事で使う場面も多いため、一定以上の基礎学力が求められます。

目安として、偏差値40〜50に相当する学力を持っていれば、入試合格だけでなく、入学後に授業についていけるかどうかを判断する上でも目安になります。

偏差値の高い専門学校の種類は?

一般的に偏差値が高いと言われる分野の専門学校もあります。

たとえば、看護師を目指すための看護専門学校や、理学療法士作業療法士などを目指す医療系の専門学校などです。

こうした分野の専門学校では将来的に国家試験への合格を目標としているため、一定以上の基礎学力が求められます。

看護系や医療系の専門学校では「看護医療系模試」といった模試も実施されています。

試験結果によって偏差値が分かりますので、学校のレベルによってランク付けされていることもあります。

模試が実施され、偏差値が算出される分野の専門学校の場合、受験勉強や志望校決定のプロセスは大学受験とほとんど変わらないと考えていいでしょう。

専門学校の倍率はどのくらい?

偏差値と並んで受験の世界でよく聞く言葉として「倍率」があります。

倍率は募集定員を志願者の数で割ることで算出され、その学校の競争率を表しています。

受験生から人気のある大学などは倍率が高くなりやすいことから、倍率=学校の人気度と考えてもいいでしょう。

では、専門学校の場合、倍率はどのくらいになるのでしょうか。

入試の倍率を公表している専門学校

高校受験や大学受験では各学校の志願者数や競争倍率が公表されており、受験生の中には倍率を見て志望校を考え直す人もいます。

しかし、専門学校の場合は倍率を公表していない学校も多く見られます。

一部の専門学校では倍率を公表していますが、とくに人気があるとされる看護専門学校など、多くの受験生が入学を希望することが見込まれる学校に限られています。

裏を返せば、倍率を公表している時点でその学校は一定以上の人気があると考えることもできます。

看護や医療のように、とくに人気のある分野の専門学校に出願する場合は、倍率が公表されていないか確認しておきましょう。

定員割れとなっている専門学校も多い

近年は高校を卒業する年代の人口が減りつつあります。

そのため、とくに人気のある一部の専門学校を除いて定員割れとなっている学校もめずらしくありません。

定員割れとは、募集定員よりも出願者数が少ない状態のことを言います。

こうした学校では、出願者のうちよほど高校時代の生活態度などに問題がない限り、出願して審査を受ければ合格できる場合もあります。

また、定員に達した時点で出願受付を締め切る専門学校も見られます。

定員に対する出願者の状況は専門学校によってまちまちですが、少なくとも定員割れになっている学校が倍率を公表することはありません。

前年度の定員と出願者数はホームページやパンフレットに掲載されていることがありますので、参考までに確認しておきましょう。

人気校を除いて倍率はあまり気にしなくて大丈夫

倍率が公表されていないのなら、志望する専門学校の人気度をどうやって知ればいいのか不安に感じる人もいるかもしれません。

しかし、専門学校を受験するにあたり、一部の人気校を除いて倍率をあまり気にする必要はありません。

倍率を気にして志望校を選ぶのではなく、学びたい分野や将来進みたい道をよく考え、入学して学びたいという熱意を伝えられる学校を選ぶようにしましょう。

ただし、看護や医療といった分野では、専門学校によって倍率が5倍前後になる場合もあります。

とくに倍率が高い一部の専門学校になると、倍率が10倍を超えることもあります。

人気のある分野の専門学校を志望する人は、注意して倍率を確認する必要があるでしょう。

専門学校の入試で落ちることはある?

合否の判定という観点で見た場合、専門学校の入試は一部の分野を除いてそれほどシビアなものではないことが見えてきたのではないでしょうか。

では、専門学校の入試を受けて不合格になることはあるのでしょうか。

もし不合格になることがあるとすれば、どんな点に注意すれば不合格を回避することに役立つのでしょうか。

専門学校は100%合格できるとは限らない

専門学校の入試は大学入試のような「落とすための試験」ではないため、合格基準はそれほど厳しくないと思われるケースが多いようです。

たしかに、専門学校によっては応募要件を満たしていればほぼ問題なく合格できるところもあります。

ただし、専門学校の中には定員よりもずっと多くの応募者が集まる人気の学校も存在します。

そのような学校では、書類選考や面接、筆記試験、作文など、さまざまな角度から入試を行い、総合的に判断した上で合格者を決定します。

入試の結果、残念ながら不合格になってしまう人がいないわけではありません。

このことは一般入試だけでなく、AO入試などについても言えます。

AO入試では受験生の意欲や熱意、人柄を重視する傾向がありますので、面接で意欲が伝わらなかったり、専門学校が求める人物像に合わないと判断されたりすると、不合格となる場合があります。

このように、専門学校の入試は100%合格できるとは限りませんので、受験するにあたってしっかりと準備しておくことが大切です。

不合格にならないために気をつけておくべきこと

専門学校の入試で不合格にならないようにするために、入試の内容や実施される試験の内容をよく調べ、傾向に合わせた対策を講じておきましょう。

筆記試験がある学校では、出題される科目を把握し、可能であれば過去問を入手しておきましょう。

過去問を実際に解いてみて、制限時間内に解き終えることができるか、難易度はどの程度なのか、といった感覚をつかんでおきます。

また、面接や作文など、筆記試験以外の対策も忘れずに行っておきましょう。

面接は高校の先生に協力してもらい、模擬面接を実施してアドバイスをしてもらうと効果的です。

専門学校が求める人物像は学校ごとに異なりますので、パンフレットやホームページを通じてよく調べ、把握しておくことが大切です。

専門学校の入試では、大学受験のような偏差値や倍率とは異なる考え方がなされています。

主に学力によって合否が決まる大学入試は「落とすための試験」が実施されるのに対して、専門学校は比較的入学しやすいとも言えます。

ただし、一部の人気校は倍率が高くなることがあり、難易度によっては偏差値でランク分けされている場合もあるなど、大学受験とあまり変わらないところもあります。

自分が受験しようとする専門学校がどのようなタイプの学校かを調べておき、入試傾向に合った対策を練っておくようにしましょう。

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