中卒から専門学校に入れる?(読了時間:2分20秒)

専門学校というと、「高校卒業後に進学するもの」というイメージがあるかもしれません。

しかし、日本全国にたくさんある専門学校のなかには、中卒の人でも入れる学校もあるのです。

ここでは、中卒から専門学校に入る方法や、学校の特徴について紹介していきます。

中卒で入れる専門学校とは

一般的に「専門学校」といわれている学校は、正式には「専修学校」の一種となっています。

専修学校は、高卒者が入学できる「専門課程(一般に専門学校と呼ばれるもの)」、中卒者が入学できる「高等課程」、そして入学資格は特にない「一般課程」の3種類があります。

専修学校全体のうち、約80%を占めているのが専門課程です。

一方、中卒の学歴で進学できる専門学校は、ここで見た専修学校のうちの「高等課程(高等専修学校・専修学校高等課程)」といわれるものになります。

この専修学校の高等課程は全国に約500校あり、学校教育法124条に定められた学校です。

その目的は、「職業もしくは実際生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図ること」とされ、実務に生かせる能力を身につけていくという点において、高卒の人が入る専門学校と同様となっています。

高卒資格も得られる

高等課程の修業年限は、学科によって1年制から5年制までいろいろなコースがあります。

調理系の学科では1年制、准看護は2年制、理・美容は2年制が多くなっています。

なお、高等課程の特徴として、3年制を卒業することで高卒資格も得ることができるということが挙げられます。

職業に生かせる知識・技術を身につける実践教育を受けつつ、大学入学資格付与の指定を受けている学校では高卒資格を得れば大学や短大への進学も可能となり、学歴については高卒者と同等の扱いになります。

高等専門学校で学べる分野について

認可されている高等課程の専修学校では、以下の8分野を学ぶことができます。

1.工業(情報処理、自動車整備、放送技術など)
2.農業(農業、園芸、畜産、造園など)
3.医療(看護、歯科衛生、理学療法、作業療法など)
4.衛生(栄養、調理、理容、美容など)
5.教育・社会福祉(保育、社会福祉、介護福祉など)
6.商業実務(経理・簿記、旅行・観光・ホテル、医療秘書など)
7.服飾(ファッションビジネス、スタイリストなど)
8.文化・教養(公務員、デザイン、音楽など)

一般的な高校の学習は国語、数学、英語などの普通科目が中心ですが、高等課程では専門科目を中心に学んでいきます。

ただし、実際には高卒者が入れる専門学校に比べると、学科の選択肢は狭いといえるでしょう。

高等課程では、とくに調理師や理容師・美容師、自動車整備師、准看護師などを目指せるカリキュラムの学校が多いようです。

どんな人が高等課程に進学してる?

多くの人は中学卒業後に高校へ進学することを考えますが、ここで紹介してきた高等課程も、中卒者の立派な進路のひとつであるといえます。

また、高等課程のなかには不登校生や高校中退者の受け入れに力を入れている学校も存在します。

そのため、中学で学校に馴染めずあまり学校に通えなかった人や、高校に進学したものの辞めてしまった人、基礎学力の定着を目指そうと考えている人なども、高等課程に進むことがあります。

もちろん、中学校卒業の時点でやりたいことがハッキリしており、いち早く社会に出ることを目指して職業に直結する実践的なスキルを身につけるために、高等課程で資格取得や能力向上を目指したいと考える人もいます。

専修学校の高等課程は、多様化する生徒のニーズに柔軟に応えながら、それぞれの個性を尊重する教育機関として、社会的にも認められています。

中卒だけれど専門的な勉強がしたい、高卒資格もほしい、職業に役立つスキルを身につけたいなどと考えている人は、進路の選択肢として検討してみてもよいのではないでしょうか。

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