自動車整備士の専門学校はトヨタ・ホンダなどメーカー系列がいい? 学費はどうなる?
このページでは、そんな自動車専門学校のカリキュラムや特色、卒業後の進路などについて詳しく見ていきたいと思います。
自動車専門学校とは
自動車専門学校とは、「自動車整備士」になるための養成課程がある学校のことをいいます。
自動車整備士は国家資格であり、この仕事に就くためには定められた養成施設で学ぶ必要があります。
高校を卒業したばかりで自動車整備の実務経験がない人を対象とする養成施設は、「一種養成施設」と呼ばれます。
一般的にいわれる自動車専門学校は、この一種養成施設のことを指しており、「2級自動車整備士養成課程(2年制以上)」課程を修了することによって国家試験である「2級自動車整備士」の受験資格が得られ、さらに修了した課程に対する実技試験は免除されます。
「1級自動車整備士」を目指せる自動車整備士の一般養成施設(4年制)の学校もあります。
自動車専門学校は、自動車整備士の国家資格を取得することを目標にしており、卒業後は自動車整備業界で即戦力となって活躍できる人材を目指します。
なお、自動車専門学校はトヨタや日産といった自動車メーカー系列の学校と、それ以外の学校に分類することができます。
自動車メーカーの直営校では、自社の施設を活用した実習が行われることも特徴で、実習車も基本的に自社のものを利用します。
卒業後は母体となるメーカーへ就職する割合が大きくなっており、各社が独自に定める社内資格を在学中に取得できる学校もあります。
そのような社内資格を取得することで、就職後に早い段階からキャリアアップの道が開かれていきます。
一方、メーカー系列でない自動車専門学校では、さまざまな実習車に触れることができ、メーカー系列校よりも幅広い業界や企業(運輸・旅客関係や損保会社など)へ就職する人の割合が比較的大きくなっています。
自動車専門学校で勉強すること、授業科目
自動車専門学校で勉強すること
自動車専門学校には、自動車整備士の養成課程が置かれています。
大きく分けると「2級自動車整備士」と、その上位資格である「1級自動車整備士」の養成課程があり、学校によっては両方の学科が設置されています。
この国家資格を取得することが自動車専門学校で学ぶ目標であり、同時に卒業後は即戦力として自動車整備業界で活躍できる人材を目指します。
工具や測定器具の扱い方からスタートし、エンジン構造や自動車工学、電子制御などについても学びます。
講義だけではなく、実習によって整備業務の一連の流れを身につけます。
また、お客さまに対するサービス力を身につけたり、社会人として求められるビジネスマナーなどについても勉強することができます。
自動車専門学校の授業科目
自動車専門学校では、学科科目と実習科目の双方のカリキュラムが組まれています。
たとえば、2級自動車整備士の授業科目には、次のものがあります。
1年次の学科科目の例
・自動車工学
・自動車数学
・エンジン構造
・エンジン整備
・電装品構造
・電装品整備
1年次の実習科目の例
・工作実習
・エンジン実習
・電気装置実習
2年次にはより専門的な学科科目と授業科目を受けることになります。
また、1級自動車整備士を目指す場合も、整備用機械に関する初等知識を始めとして専門的な学科科目、整備用の試験機・計量器及び工具の取扱いを始めとする実習科目を受けることになります。
特色ある学科を置く学校も
自動車専門学校のなかにはエンジンに特化した学科や、設計・開発技術者を目指せる学科、ハーレーダビッドソンの整備技術に特化して学ぶ学科など、特色ある学科を置くところがあります。
こうしたさまざまな学科でも自動車整備士の国家資格取得は目指せます。
プラスアルファで身につけたい知識や技術がある場合には、学校選びの際に各学校の特色をよく確認してみてください。
自動車専門学校では、自動車整備士として求められる知識や技術を、基礎から応用までしっかりと身につけていくことができます。
幅広く自動車ビジネスに携わるだけのスキルを磨くことで、多様な将来の可能性が広がっていくでしょう。
20代で正社員への就職・転職
自動車専門学校から目指せる職業・仕事
自動車専門学校から目指せる職業
自動車専門学校は、簡単にいうと「自動車整備士」になるための学校といえます。
自動車整備士になるためのルートはいくつかありますが、高校を卒業したばかりで自動車整備の実務経験がない人を対象とする養成施設は、「一種養成施設」と呼ばれます。
一般的にいわれる自動車専門学校は、この一種養成施設のことを指しており、その「2級自動車整備士養成課程(2年制以上)」課程を修了することによって国家試験である「2級自動車整備士」の受験資格が得られ、さらに修了した課程に対する実技試験は免除されます。
1級自動車整備士を目指せる学校もある
「1級自動車整備士」を目指せる自動車整備士の一般養成施設(4年制)もあります。
この場合、2年間かけて2級自動車整備士資格を取得し、そこから2年間さらに学んですべての課程を修了することによって「1級自動車整備士」の受験資格が得られます。
また、修了した課程に対する実技試験は免除されます。
1級自動車整備士は自動車整備士の最難関資格ですが、この資格を持っていれば就職や転職の際にも大きく有利になります。
また、1級の養成課程を修了すれば「高度専門士」の称号を得られる学校が多く、その場合には大学院の入学資格が与えられます。
自動車専門学校から目指せる仕事
自動車専門学校からは、自動車整備士以外にも、自動車業界のセールスエンジニアや営業職などの仕事を目指すことができます。
自動車の技術に関する専門的な知識と売る力(セールススキル)の両方を身につけた人材は、自動車業界において多いに必要とされます。
とくに最近の自動車業界は技術革新も目覚ましく、自動車各社では新しい知識を備えた営業職の育成に力を入れているため、自動車専門学校で学んだ人材の需要は高まっているようです。
また、身につけた専門知識や技術を生かして、専門学校の講師や教員として働くような人もいます。
自動車専門学校では、自動車整備に関する専門的な知識と技術を、2年から4年という時間をかけて基礎からみっちりと学んでいきます。
自動車整備士になりたいと考えている人は、さまざまな専門学校を比較しながら自分に合う学校選びをしてください。
自動車専門学校の学費、費用
自動車専門学校の学費
多くの自動車専門学校には、「2年制(2級自動車整備士養成課程)」と「4年制(1級自動車整備士養成課程」)の2種類の課程が置かれています。
どちらの場合も、年間の学費は100万円~120万円程度がボリュームゾーンとなっているようです。
したがって、2年制では卒業までに200万円~250万円程度、4年制では400万円~500万円程度の学費が必要になるケースが一般的といえます。
なお、学費には入学金、授業料、実習費、施設設備費が含まれていることが多く、入学金は初年度のみ納入する必要があります。
基本的に、学費は入学手続き金や一定期間分の金額を一括納入することが求められますが、学校によっては延納や分納制度もあります。
自動車専門学校の費用
自動車専門学校で学ぶには、学費以外の費用もかかってきます。
そのおもな内訳としては、教科書代、実習服・実習工具代、資格講習料、健康診断費、学生保険料、卒業アルバム制作費などが挙げられます。
こうした諸経費も、学校によって金額が異なってきますが、年間で10万円~15万円程度見ておくとよいでしょう。
遠方から一人暮らしをして進学する場合には家賃や食費などの生活費もかかってきますが、格安での学生寮が利用できる学校もあります。
学費サポート制度について
自動車専門学校では、さまざまな学費サポート制度が用意されています。
学校独自の奨学金や特待生制度を設けている学校が多く、人物や学業が優秀と認められると、返済の必要がない奨学金が与えられるような学校もあります。
また、自宅からの通学が困難な学生に対する奨学金制度や、女子学生に対する奨学金制度などを設ける学校もあるようです。
こうした学費サポート制度は学校によって内容や、応募資格なども異なってきますので、各学校の学費に関する情報をよく調べてみてください。
自動車専門学校の学費は、学校によっては異なるのはもちろん、2年制と4年制のどちらに進むかによっても大きく変わってきます。
自分が取得したい資格や将来目指す姿をイメージしながら、必要なお金についても計画的に準備しておくとよいでしょう。
自動車専門学校の就職先、就職率、卒業後
自動車専門学校の就職先
自動車専門学校のおもな就職先としては、自動車ディーラー(販売店)を中心に、整備工場や修理業務を行うガソリンスタンドなどが挙げられます。
自動車メーカー系列の自動車専門学校を卒業した場合は、自社メーカーのディーラーに就職する人の割合が大きくなっています。
このほか、大型のトラックメーカーやバス会社、建設機械メーカーなどでも自動車整備士の有資格者が求められることがあります。
また、自動車メーカーや部品メーカーでで車両開発エンジニアとして働いたり、エンジニア損害保険会社の調査スタッフになったりする人もいます。
自動車専門学校の就職率
自動車専門学校の就職率は、きわめて高いものとなっています。
その理由としては、カリキュラム自体が「自動車整備士」という国家資格の取得を目指すものとなっており、課程を修了することで確かな専門知識と技術を身につけることもできるからです。
入学直後から就職を見据えた進路指導やガイダンス、企業説明会、面接対策なども頻繁に行われるため、しっかりと準備をして就職活動に臨むことができます。
また、自動車専門学校は自動車整備業界とのネットワークがあり、豊富な求人情報が集まってくるため、個々の希望に応じた進路を実現しやすいものとなっています。
どのような自動車専門学校に入学するか
自動車メーカーの系列校であれば、やはり自社のディーラーに就職する人が多くなります。
系列校以外であれば、さまざまな系列会社からの求人が集まってくるため、選択肢を広げたい人には向いているかもしれません。
また、運輸・旅客関係、研究開発系、損保会社など、自動車メーカー以外の幅広い業種に就職することも可能ですが、専門学校によってどういった方面に多くの卒業生が進んでいるかは異なっています。
自動車専門学校の就職率は高く、多くの学生が自動車整備士として自動車業界などでの第一歩を踏み出しています。
学校によって就職先の種類が少々変わってくることがあるため、学校選びの際にはその点にも注意しながら見ていくとよいでしょう。
自動車専門学校の入試、志望動機、面接
自動車専門学校の入試
多くの自動車専門学校の入試は、大きく分けて「一般入試」「推薦入試」「AO入試」の3種類の区分で行われています。
一般入試は、学歴などの受験資格を満たしていれば誰でも自由に応募できます。
推薦入試は、高校の評定平均の定めや、専門学校側が指定する高校からしか応募できないといった条件があります。
AO入試は、近年積極的に行われるようになった入試方法で、学力よりも本人の意欲や熱意、将来に対する考え方などが重視され、各学校の求める人物像にマッチしているかどうかという観点で合否が決定されます。
AO入試の応募に際しては、学校説明会やオープンキャンパスへの参加が必須となっている場合が多くあります。
自動車専門学校の志望動機の考え方
多くの自動車専門学校では、基本的に自動車整備士を目指すための養成課程となっています。
そのため、自分が自動車整備士になりたいと思ったきっかけを振り返り、そのためにどのように勉強していきたいかという気持ちを志望動機として言葉にしていくとよいでしょう。
自分と自動車との関わりなど、具体的な体験談や自分なりのエピソードまで話せると、オリジナリティある志望動機になるでしょう。
また、いろいろな自動車専門学校があるなかで、その学校を志望する理由を明確にすることも重要です。
学校ごとに教育方針やカリキュラムの特色、実習内容などには違いがあるので、志望校のどの点に魅力を感じたのかを伝えられるようにすると効果的でしょう。
自動車専門学校の面接のポイント
自動車専門学校では、どのような入試区分に応募する場合でも面接が行われることがあります。
面接以外に書類審査や学力検査などが実施されることもありますが、面接では本人の熱意や人柄が判断され、面接の結果を最も重視している専門学校もあるようです。
面接といっても、そこまで難しいことを問われるわけではありません。
自己PRや志望動機を中心に、高校時代に頑張ったこと、自分の長所・短所、どのような社会人になりたいか、目指す職業に就くために必要だと思うことなどは答えられるようにしておくとよいでしょう。
自動車専門学校では、複数の学科を置くところが多くなっていますが、各学科で学歴などの応募資格が異なる場合があります。
また、学科によって実施される入試区分も違う場合があるので、詳しくは各学校の募集要項を確認してください。
自動車専門学校のオープンキャンパス
自動車専門学校のオープンキャンパスとは
自動車専門学校では、高校生の夏休みなどを利用して頻繁にオープンキャンパスが実施されています。
オープンキャンパスへの参加は任意ですが、専門学校の校風や雰囲気にふれるよいチャンスにもなるため、積極的に参加することをおすすめします。
学校によっては、オープンキャンパスに参加することで入試の際の選考料が免除となったり、AO入学などのエントリーが可能になったりする場合があるからです。
また、普段は見ることのできない専門学校の内部に足を踏み入れることによって、志望先の学校のことを深く知ることができる機会となるでしょう。
自動車専門学校のオープンキャンパスの内容
自動車専門学校のオープンキャンパスは、進学を検討している高校生やその保護者などに向けて、学校見学や学校説明会、体験入学、進路相談会などがあわせて行われています。
とくに人気があるのが体験入学で、実際に専門学校の授業の一部を受けることができたり、自動車整備の仕事について講師から話を聞いたりすることができます。
このようなプログラムは学校によって1~2時間程度で終わるものもあれば、丸一日かけてじっくりとさまざまな授業を体験することができるものもあります。
なお、オープンキャンパスは学校が休みになる週末に行われることが多いですが、昼間に参加することが難しい人に向けて夜間にも開催されていたり、平日に個人見学ができるような学校もあります。
自動車専門学校のオープンキャンパスに参加するメリット
オープンキャンパスに参加する最大のメリットは、その学校をよく知ることができるところだといえるでしょう。
パンフレットやホームページ上だけではわかりにくい校風を感じることができたり、施設や設備を目で確かめることができます。
入試に向けた志望動機を考えるにあたっても、オープンキャンパスに参加しておくとスムーズになるでしょう。
また、進路や入試に関する不安な点を、専門学校のスタッフなどに直接質問することもできます。
さらにオープンキャンパスに参加することで、入試の際の選考料が免除となったり、AO入学などのエントリーが可能になったりする学校もあります。
自動車専門学校のオープンキャンパスの参加の際の注意点
オープンキャンパスは、ほとんどの学校で誰もが自由に参加できるものとなっています。
ただし、場合によっては事前申し込みが必要になることがあるため、各学校のホームページなどで最新の情報を確認してください。
参加する際の服装は自由であることがほとんどですが、あまり奇抜な格好ではなく、学校の関係者や他の参加者に、不快感を与えないような身だしなみを意識するほうがよいでしょう。
自動車専門学校のオープンキャンパスは、各学校でプログラム内容が異なり、その学校の特色がよくわかるものとなっています。
とくに志望度の高い学校については、できるだけ参加しておくとよいでしょう。
夜間の自動車専門学校
夜間の自動車専門学校とは
自動車専門学校のなかには、数は限られますが、夕方以降に授業が行われる「夜間部」を置く学校があります。
夜間部の授業は18時頃から21時くらいにかけて行われるのが一般的です。
自動車専門学校の昼間部では、2級自動車整備士の養成課程は2年制となっていますが、夜間部の場合は1日の授業時間が昼間部よりも短くなることから、3年制となります。
夜間部であっても、自動車整備士になるための専門的な知識や技術を基礎から応用まで身につけていくことが可能です。
ただし、自動車専門学校は全国にいくつもありますが、夜間部を設置する学校については地域によっては存在しておらず、遠方の学校に通わなくてはならないこともあります。
昼間部の学校に比べると、学校選びの選択肢が少なくなることは頭に留めておいたほうがよいでしょう。
夜間の自動車専門学校にはどんな人が学んでる?
夜間の自動車専門学校では、昼間に仕事をしている社会人や、大学・短大などとダブルスクールをしている人が多く通っています。
高校を卒業したばかりの人が大半を占める昼間の自動車専門学校と比べると、学生の年齢層やバックグラウンドなども多様です。
また、夜間部は昼間部よりも少々学費が安く抑えられる場合が多いため、経済的な理由から夜間に学んでいる人もいます。
夜間部のメリット・デメリット
夜間部の一番のメリットは、やはり昼間に通うことが難しい人にも門戸が開かれているところだといえるでしょう。
就職について心配する人もいるかもしれませんが、 2級整備士合格率は昼間課程と基本的に変わらず、学校のさまざまなサポートを受けながら多様な就職先へ進むことができます。
夜間でも安心して学ぶことができますが、夜間部で最も大変だといえるのは、勉強を続ける意思だといえるかもしれません。
夜間部に通う場合、多くの人は仕事や別の学校(大学など)と、専門学校の勉強を両立させることになるでしょう。
忙しい毎日になることは確かなので、「必ず自動車整備士になる!」といった強い気持ちを持って卒業を目指していくことが大事になってきます。
自動車専門学校で夜間部を置く学校は数が少ないものの、昼間部に通えない人には魅力的だといえるでしょう。
各学校のカリキュラムなどをよく確認して、卒業まで通い続けられるかどうか考えたうえで応募してください。
自動車専門学校の口コミ・体験談
自動車専門学校 一級自動車研究開発学科卒業生の体験談・口コミ
自動車専門学校を目指した理由
私は小さな頃から目覚まし時計やラジカセなどの構造に興味があり、リサイクルショップでジャンク品と呼ばれる修理を前提とした物を買ってもらい、分解・組み直しをして遊んでいました。
そのため、何かを組み立てたり修理するいうことに自然と興味を持ったのだと思います。
また、父が車好きだった影響もあり、小さな頃から自動車にふれ合うことが多い環境で育ちました。
中学生の時に自動車の詳しい構造や仕組みを学び自分一人で自動車を組み上げてみたいという夢ができたことが、自動車専門学校を目指した理由です。
自動車専門学校で学んだこと・役に立っていること
私は専門学校に在学した4年間に一級自動車整備士の資格を取得しました。
一級整備士は二級自動車整備士よりも幅広い分野で自動車を整備することが可能で、自動車に対してより深い知識と技術を身につけることのできる資格です。
自動車専門学校の中には自動車製造メーカーが直接運営を行う学校もあり、私の場合は一般的な専門学校よりもさらに的を絞った詳しい知識と技術を身につけることができました。
一級自動車整備士は、二級整備士よりも取り扱える業務が増えるため、就職活動や昇進においてやや優遇されており、現在でも役職という観点から約に立っている資格です。
また、自分の車を自らの手で整備することが可能なため、車検や点検などを短時間で済ませられるという点も役に立っていることの1つとなります。"
自動車専門学校の雰囲気
"学校自体の雰囲気ですが、専門学校ということもあり幅広い年齢層が混在しています。
在校生は志すものが一緒ですので明るい雰囲気の専門学校です。
自動車専門学校は主に工業高校系からの進学者が多い傾向にありますが、私のように普通科高校を卒業した方も大勢います。
また、文系の大学を卒業後に自動車に興味を持ち専門学校に入学した方も私の周りには実際にいたため、その分野を専門的に学びたいという方が多いのが特徴です。
校内には食堂や団欒を楽しむホールなどが完備されているため、一般的な大学と比べても学生生活で大きく異なる点は少ないと思います。
男女の比率については、自動車専門学校という特色もあり通常の2年制自動車整備科は圧倒的に男性の比率が高いです。
自動車開発のエンジニア科や設計を専門に学ぶ学科では、整備士志望者だけではなくエンジニアを育成する学科となっているため、自動車整備科と比べると女性の比率は高くなりその数は年々増えてきています。
自動車専門学校で楽しかったところ
学校生活で楽しかったことは、クラブ活動です。
私が所属していた自動車整備部では、ワンメイクや耐久レースといったイベントに参加しました。
自分たちが整備やセッティングを行った自動車で実際にレースを行うなど、自動車専門学校ならではのクラブ活動が行われており、何度もレースに参加できたことが学校生活で良い息抜きとなりました。
これらのクラブ活動では、他の学科や学校の方達と交流を深めることができるため、大学におけるサークル感覚でクラブ活動を楽しむことができました。
また、専門学校という特性上、幅広い年齢層の方がいらっしゃいますのでさまざまな体験談や境遇を聞くことができ、さまざまな思いを共有できたことも楽しかったことの1つです。
自動車専門学校でつらかったところ・大変だったところ
学科系科目は空調設備の整った教室で行われますので特に問題はありませんが、実習科目については空調設備の整っていないガレージや屋外での実習もあり、夏場は特に暑さに対する対処が大変でした。
また、工業製品扱う特性上、手が油まみれになってしまったり手荒れが起きてしまうなどのことも多かったため、手の汚れやスキンケアに気を遣う必要があり、学校に着替えを何枚も用意しなければならず、洗濯も大変でした。
学科によっては自動車に直接関係すること以外の営業実務やパソコンを使った情報処理技術なども学ばなければなりません。
パソコンや扱い方の異なる機器を使いこなすスキルを見つけなければならいことも大変だったことの1つです。
自動車専門学校の卒業後の就職先・進路
自動車専門学校と言う事で、大半の方は自動車製造メーカー各社の整備部門や民間の整備工場へ就職していました。
私の場合は学校の運営を行う自動車製造メーカーの直営販売店へ整備士として就職しました。
その他にもガソリンスタンドや大規模なカー用品店の整備士として就職をする方も多く、自動車板金専門店やタイヤメーカーなどの自動車関連会社へ就職する方も多くなっています。
開発や設計を専門とするエンジニア学科では、自動車製造メーカー以外に社外品としてエアロパーツや各部品を設計する企業への就職する方も多く、ごく少数ではありますがモータースポーツの世界に進む方もいらっしゃいます。
また、整備士としての資格は持っているものの整備部門ではなく営業・販売員として各メーカーへ就職する方もおり、整備士の知識を営業・販売員として活かす方も私の周りにはいらっしゃいました。
自動車専門学校卒業後の所感・メッセージ
私が通っていた自動車専門学校は、設備が整っており基本的なことから最新の技術までを細かく学べる素晴らしい専門学校でした。
また、自動車に関する専門知識だけではなく経営理念や営業実務も学べるため、自動車の整備以外の部門でも就職に役立つのが自動車専門学校です。
自動車専門学校は整備士を育成する専門学校としてのイメージが強い学校ですが、選択する学科によってはエンジンやその他のシステム開発、自分の自動車の対するイメージを実際の形にすることのできるエンジニアを育成する学校もあります。
自動車に興味のある方は是非1度オープンキャンパスなどへ参加することをおすすめします。
自動車専門学校卒業生の体験談・口コミ
自動車専門学校を目指した理由
県内で就職率が高かったからです。
また、授業料がかなり安く、周りの勧めもあって受験しました。
当時としては自動車の人気もそれなりにあり、倍率等も高めで、実践的な技術を習得できると親からも聞いていました。
もちろん、自分自身も車に興味は持っていたのも理由の一つです。
自動車専門学校で学んだこと・役に立っていること
自動車の構造や、種類について一通り学ぶことができました。
簡単な作業なら自分である程度整備できるため、よい経験になったとは思います。
車検の費用や、普段のメンテナンスにも気を遣うようになったため、車の寿命は長く乗れていると思います。
自動車専門学校の雰囲気
女性が学年で1人いるかいないかで、ほとんど男性になります。
年上の方もいましたが、数人だけでほとんど同じ年のクラスメイトでした。
これは入ってから分かったことですが、就職率や実績にこだわりすぎて授業等に自由な部分が少なく、厳しい部分も目立ちました。
自動車専門学校で楽しかったところ
正直なところ、資格等をとることに集中させられて楽しんでいる学生というのはあまりいなかったような気がします。
担任等にもよると思いますが、妙に厳しい感じで、とりあえず自分の実績(就職率や就職先)が高く維持できればなんでも良いという人にあたり嫌な思いもしました。
自動車専門学校でつらかったところ・大変だったところ
とにかく資格を取れという雰囲気なのがつらかったです。
もう少し車を楽しんで触れればいいと思うのですが、整備士の仕事はこんな感じだからこれをこなしなさいという課題しかなく、車を嫌いになる人もいたと思います。
自動車専門学校の卒業後の就職先・進路
ほとんどが、ディーラーか町工場への就職でした。
車といっても大型等も含めるのでいろいろ種類はあったと思います。
残念ながら10年経ったあとはほとんどの人が、別の職に転職してしまい、私もその一人になります。
給料面を含めて続けるのは難しい仕事だと思います。
自動車専門学校卒業後の所感・メッセージ
車が好きでも、整備にいくのはちょっと考えてみたほうがいいと思います。
離職率も高い仕事なので、車は趣味と考えて他の安定した仕事を探してみるのも手です。
私は、車は好きですが、整備を仕事としてはやりたくないという結論になりました。
周りでも結婚したら給料面を考えて他業種に転職という人もいるので、給料面・将来をよく考えて進路を決めてほしいです。
自動車専門学校 自動車工学科卒業生の体験談・口コミ
自動車専門学校を目指した理由
私が、自動車の専門学校を目指した理由は、シンプルなもので昔から自動車が好きで、そういった雑誌は、毎月買っているほどの車オタクだったからです。
ですので、必然的に車について詳しくなり、勉強も苦ではありませんでした。
自動車専門学校で学んだこと・役に立っていること
専門学校で学んだことは、もちろん自動車の整備方法です。
専門学校では、整備士の資格を取ることができ(クラスの80パーセントは合格しました。)今では、整備工場で働いています。
自分の車を直すこともできますし、非常に役に立っています。
自動車専門学校の雰囲気
学校の雰囲気は、高校の男子校を思い浮かべてもらえればいいと思います。
私のクラスには女子はいなかったので、いつも下ネタや子供のようなギャグが飛び交っていました。
とても雰囲気は良かったと思います。
自動車専門学校で楽しかったところ
楽しかったところは、座学は少なく、基本的に動きながら学ぶことです。
そのため、授業も眠くならずに歩き回って自動車をいじりながら楽しく勉強することができました。
無駄話もかなり多かった気がしますが、たいていは車についての話ですので、注意されることもなかったです。
自動車専門学校でつらかったところ・大変だったところ
つらかったところは、実践も含めて車の下に潜り込んだり、油で手が汚れたりしたところです。
普通の専門学校はこんなにも授業中に汚れたりすることはないと思うので、ほかの課の人に汚れている姿を見られると恥ずかしかったです。
自動車専門学校の卒業後の就職先・進路
卒業後の就職先は、整備工場やメーカー、オートバックスなどがあり、就職率は非常に高いです。
ただ、個人でやっていくのは難しいので、どこかの会社に勤めて定年まで働くという感じです。
私は、2度転職したのですが、基本が分かっていれば仕事はすんなり覚えられます。
自動車専門学校卒業後の所感・メッセージ
学校は、圧倒的に女性が少ないです。
さらに、男性も車オタクみたいな人や、走り屋やらとさまざまな人がいます。
はっきり言って、恋愛とか学校での青春はあまりなかったように感じます。
ただし、男同士で遊ぶのも非常に楽しいので青春は卒業後に楽しむのもありかなと思います。
この記事のまとめ
自動車整備士になるための専門的な勉強ができる自動車専門学校では、これまでにも多くの卒業生を輩出しており、それぞれが自動車整備業界のエンジニアとして現場の第一線で活躍しています。
学校ごとにカリキュラムや実習内容などには特色がありますので、さまざまな学校を比較してみるとよいでしょう。
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