大学と専門学校の違いは? それぞれのメリット・デメリットを解説

(読了時間:7分13秒)

進学先として大学と専門学校のどちらがいいか迷っていませんか?

大学でも専門学校でも進学して学べることはありますし、どちらも進学するメリットはあります。

重要なのは、大学・専門学校の違いや、それぞれのメリット・デメリットを理解しておくことです。

どのような人が大学・専門学校への進学に向いているのか、詳しく見ていきましょう。

大学に進学するメリット・デメリット

まず、大学に進学するメリットとデメリットについて挙げていきます。

4年制大学の場合、専門学校と比べて在学期間が長くなりますので、それだけ学生生活に費やす期間が長くなります。

デメリットの部分を感じ続ける4年間にしてしまうのは非常にもったいないことです。

大学に進学するメリットを十分に活かすことができれば、この期間は充実したものになるでしょう。

メリット1:幅広い知識・教養を身につけることができる

大学は教育機関の中でも最高学府として位置づけられています。

いわゆる総合大学であれば、ほぼあらゆる分野の学問を学べる環境が整っているのです。

専攻する学部・学科の研究に携わるのはもちろんのことですが、一般教養など専門外の授業もありますので、幅広い知識・教養を身につけることができます。

こうして得られた知識・教養は、卒業後も仕事や日常生活の中で活かすことができます。

人との会話の中でも、幅広い知識からさまざまな例やたとえを挙げて伝えられる人は、話が面白い・説明が分かりやすいと思ってもらいやすいのです。

幅広い知識・教養を身につけるには、知識欲旺盛な仲間と過ごして刺激を受けることも大切です。

大学は、このような知的好奇心を刺激される機会に恵まれていると言えるでしょう。

メリット2:自由度が高く自分の時間が作りやすい

大学生活は、高校までとは比較にならないほど自由です。

何を学ぶか、どのように時間を使うかは、基本的に学生1人1人に任せられています。

時間を確保して打ち込んでみたいことがあれば、自分の判断で時間を作ることも簡単にできます。

とことん学んでおきたいと思えば、1日の時間の大半を学問に費やすことも可能です。

このような時間の使い方は、社会人になってからは実現するのが難しくなることがほとんどです。

そのため、留学や海外旅行など、時間がなければできないことを大学生のうちに経験しておく人も少なくありません。

4年間という期間を自分のために使うことができ、何をして過ごすか自分で決められるというのは、大学に進学することで得られる大きなメリットの1つと考えていいでしょう。

メリット3:就職先の選択肢が広い

大学生の就職活動が始まる時期になると、毎年のようにニュースなどで就活の動向について報道されます。

それだけ多くの大学生が就活に取り組み、就職していくわけです。

とくに大手企業の総合職の場合、応募資格が「大卒以上」となっていることが少なくありません。

一方で、一般職の場合は高卒や専門卒以上が応募資格となっていることが多く見られます。

つまり、大卒であれば総合職でも一般職でも応募できますが、高卒・専門卒の場合は一般職に限定されるということになります。

総合職であれば、就職後に自分の適性に合った部署に配属されることになりますので、キャリアの見通しという点でもメリットを得ることができます。

このように、大学に進学することによって進路選択の幅を広げることができるのです。

デメリット:目的意識が薄いと受動的になりやすい

大学では、何を学ぶか・どのような学生生活を過ごすかは、それぞれの学生自身の判断に委ねられています。

このことは大学生として自由度の高さを保証してくれているのと同時に、しっかりとした目的意識を持って進学するという責任を負わなくてはならないことも意味しています。

目的意識が薄いまま大学に進学してしまうと、何をするために大学に入ったのか分からないという状況になりやすいのです。

すると、卒業に必要な単位だけ取得しておき、あとの時間は無為に過ごすといった受動的な過ごし方をしてしまいがちです。

大学は入っただけでメリットを得られるのではなく、大学でやりたいことを自分で見つけなくてはならない場所です。

目的意識をしっかりと持っておかないと、せっかく大学に進学しても4年間をムダにしてしまう可能性もないとは言えません。

専門学校に進学するメリット・デメリット

多くの専門学校は修業期間が2年間です。

中には3年、4年という期間在籍することになる学校もありますが、一般的には2年と考えていいでしょう。

4年制大学と比べると半分の期間になりますが、この2年間で学んだことが将来的に職業に結びつきやすいという特徴があります。

大学に進学する場合と比べて、専門学校に進学するメリット・デメリットの代表的なものについて解説します。

メリット1:専門分野を集中的に学べる

専門学校で学ぶのは、特定の分野に特化した内容です。

大学とは違い、専門外の分野についても幅広く学ぶのではなく、あくまで専門領域について集中的に学ぶことを目的としています。

たとえば、自動車整備士を目指すのであれば整備士の資格取得を目指すことを目的とした専門学校に通い、美容師を目指すのであれば美容師の育成に特化した専門学校に通うことになります。

そのため、学びたい分野や目指したい職業が明確になっている人にとっては、将来のキャリアを築いていくための最短距離を選び取りやすいというメリットがあります。

すでに目指したい職業が明確になっている人や学びたい分野が決まっている人にとって、専門学校は効率よく学ぶための仕組みや環境が用意されていると言えるでしょう。

メリット2:資格取得など就職に直結することを学べる

専門学校と大学の大きな違いとして、就職を目的としているかどうかが挙げられます。

大学で学ぶ目的は、専攻した分野の研究テーマを追究することにあります。

大学卒業後、就職すると決めているとしても、大学在学中に学ぶことは就職に直結する内容とは限りません。

一方、専門学校では就職をゴールとして明確に掲げていることがほとんどですので、学んだことが就職に直結していくのです。

就職に役立つ資格の取得を目指せるのも、専門学校の大きな特徴の1つです。

とくに就職するにあたって資格の保有が必須条件となる職業の場合、卒業した時点で資格を持っていることが就職に有利になることは言うまでもありません。

将来の職業に直接関わることを学びたい人にとって、専門学校は学ぶ意義を見出しやすい傾向があります。

メリット3:同じ業界を目指す知り合いを作れる

専門学校には各分野の職業を目指す人同士が集まってきます。

同じ目的をもって学ぶ人が集まりますので、話が合う人が多くなりやすいのです。

専門学校時代の仲間は、卒業後も業界内での知り合いとしてつながりを持ち続けることが少なくありません。

同じ業界を目指してきた仲間なので、仕事で困りごとがあれば相談に乗ってもらうこともできますし、場合によっては転職時のコネクションとして有効なこともあります。

大学にはさまざまな人が集まってきますので、専門学校のように卒業して同じ業界に進む人ばかりではありません。

将来的に同じ分野で働くことになる仲間を作りたいのであれば、専門学校は人脈を築くための場としても有効に活用することができるのです。

デメリット:本当に興味のある分野でないと学ぶのがつらくなる

特定の分野を集中的に学べるのは専門学校のメリットですが、これは同時にデメリットにもなり得ます。

専門学校に入学後、学ぶ内容にあまり興味を持てないことに気づいた場合、日々の授業や課題をこなしていくことに苦痛を感じてしまう可能性があるからです。

専門学校で学ぶ仲間は、その分野に関心のある人たちばかりですので、自分だけは興味を持てずにいるとなれば周囲と話が合わない可能性も高いでしょう。

同じ分野を毎日学び続けていくからには、少なくとも携わっている分野に興味関心を持っていることが大前提になります。

そのため、専門学校に進学するのであれば本当にその分野に関心を持ち続けられるかどうか、よく考えておく必要があります。

大学・専門学校それぞれに向いている人とは?

大学・専門学校にはそれぞれメリット・デメリットがあり、自分が学びたいことや将来目指していきたい方向性によって向き不向きがあります。

では、大学・専門学校それぞれにどのような人が向いているのでしょうか。

大学に向いている人と専門学校に向いている人の特徴をまとめましたので、自分がどちらに近いか考えてみましょう。

大学に向いている人

大学進学に向いているのは、幅広い分野に対して知識欲が旺盛なタイプの人です。

専門分野についてはもちろんのこと、専門外の分野に関しても知識を吸収し、結果的に専門分野の研究に応用していく力があれば、研究をよりいっそう奥深いものにしていくことができるでしょう。

また、高校卒業時点で将来やりたいことが明確に決まっていない人も、大学進学に向いていると言えます。

大学で得られる学びは特定の職業に直結するとは限りませんが、裏を返せばどんな職業でも役立てることができる幅広い教養を身につけられるとも言えるからです。

将来的に総合職として企業の主戦力となって活躍したい人も、大卒資格を得るという意味において大学進学が向いていると考えていいでしょう。

専門学校に向いている人

将来就きたい職業が明確にある人は、専門学校への進学が向いていると考えられます。

携わりたい仕事が決まっているのであれば、その仕事で必要とされる知識やスキル、あるいは資格を得ることに集中したほうが、結果的に効率よく将来のキャリアへと結びつけることができるからです。

高校まで勉強してきた中で、数学や国語といった主要教科よりも、技術や家庭科など実技科目のほうが好きだったという人も、専門学校向きである可能性が高いでしょう。

特定の分野に強い興味関心がある人が専門学校でその分野に特化して学ぶことで、学ぶためのモチベーションが維持しやすくなるというメリットを活かすこともできます。

分野を絞って学びたい人、将来の進路が明確になっている人は、専門学校への進学が向いていると言えます。

大学と専門学校のどちらに進学するべきか迷ったら、そもそも進学する目的に立ち返って検討してみるといいでしょう。

学びたい分野や将来の進路を考えた上で、幅広い教養を身につけたいのであれば大学、特定の分野での実用的な知識を身につけたいのであれば専門学校が向いています。

大学と専門学校の特徴やメリットを理解して、自分にとって最適な進路を選ぶようにしましょう。