テニス選手のやりがい・楽しさ・魅力
テニス選手のやりがい・楽しさ
試合に勝ってポイントと賞金を獲得すること
テニス選手にとってのやりがいは、まず、試合に勝つことです。
選手ですから、試合に勝ってうれしいのは当然ですが、テニス選手の場合、その勝利が、ランキングと収入のアップに直接結びつきます。
日本テニス協会に申請して、プロ選手と認められても、収入が保障されているわけではありません。
収入を得るには、大会に出場して勝ち、賞金を獲得する必要があります。
また、勝つことでポイントを獲得すれば、ランキングも上がっていきます。
ランキングが上がれば、賞金総額のより大きな大会に出場できます。
ランキングを上げて国際ツアー大会に出場すること
男子のテニス大会は、賞金の規模などによって6段階のカテゴリーに分けられています。
最上位の大会が全豪・全仏・全英・全米の四大大会で、上位4段階までが、ATP(男子プロテニス協会)の主催するツアー公式戦です。
毎週、世界各地のどこかでATPのツアー公式戦が開催されています。
しかし、これらの大会に常に出場できるのは、世界に約2000人いるプロ選手の中でも100人ほどにすぎません。
世界ランキングで100〜300位くらいの選手は、5段階目となる「ATPチャレンジャーツアー」と呼ばれる大会に出場してポイントを獲得し、世界ランキングの100位以内に入る必要があります。
さらに、世界ランキング300位以下の選手は、6段階目の「フューチャーズシリーズ」や、若手プロが出場する「サテライト・サーキット」に出場して、自分のランキングを上げていかなければなりません。
女子選手の場合も、自分のレベルに応じた大会に出てポイントを獲得し、ランキングを上げて四大大会出場をめざすというのは、男子選手と同じです。
最大の目標は四大大会での優勝
テニス選手にとって、最大の目標は、四大大会に出場して優勝することです。
四大大会は世界中のテニスファンから注目され、賞金総額も日本円で2億円前後というビッグトーナメントです。
これら四大大会には、世界ランキングで100位前後までの選手と、予選にエントリーして勝ちあがった選手だけしか出場できません。
四大大会に出場して、一試合でも多く勝ち上がり、優勝すること。
これが、世界のプロ選手たちの最大の目標であり、この大きな目標に少し近づいていくことが、テニス選手にとっての大きなやりがいになります。
日本人選手としては、大坂なおみ選手が国内四大大会のうちの2つ、全豪と全米を制覇しました。
男子でも錦織圭選手が全米で決勝に進出しました。
もちろん、緒戦敗退の日本人選手も多くいますが、世界の頂点は確実に近づいています。
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テニス選手の魅力
好きなテニスを仕事にできること
テニス選手の最大の魅力は、自分が好きなテニスを仕事にできることでしょう。
日本のトッププロになれば、いくつものスポンサーがつきますし、マスコミに登場する機会も増えます。
十分な収入が期待でき、国民からも注目される存在になります。
ましてや、世界のトップレベルで活躍できれば、莫大な収入を得られます。
テレビ番組やCM、イベントなどに参加して知名度も上がり、錦織圭選手や大坂なおみ選手のようなスーパースターにもなれます。
さらに、四大大会で好成績を残せば、多くの国民の記憶に残り、長く語り継がれます。
好きなテニスで歴史に名を残すような存在になれることは、やはり大きな魅力でしょう。
実力だけがモノをいう世界で挑戦できること
テニス選手の評価は、まず、ランキングです。
小さな大会に出ることから始め、ポイントを獲得していきます。
最初の目標は、世界ランキングの300位以内に入ることです。
300位以内に入れば、四大大会の予選に出場できるチャンスもあります。
そして、次の目標は、四大大会に出場できる100位以内です。
ポイントを獲得するには、試合で勝つしかありません。
自分の才能と努力しだいで、ランキングが上がっていきます。
まさに実力だけがモノをいう世界で、自分のすべてを賭けて挑戦できることも大きな魅力です。
自分らしいスタイルを確立することも魅力
同じプロ選手でも、その人の体格や性格、考え方などによってプレースタイルは大きく違ってきます。
松岡修造さんの現役時代にように、ガッツと熱い気持ちが前面に出てくるタイプの選手もいれば、錦織圭選手のように、柔らかな発想で、相手が予測しないような攻撃をしかけてくるタイプもいます。
日本人のテニス選手は、小柄な人も少なくありません。
それでも世界のトップレベルと互角に戦おうと思えば、自分なりのスタイルを確立させていくことが重要です。
さまざまな経験を重ねながら、自分らしいテニススタイルを確立していくことも、テニス選手にとっては大きな魅力です。