テニス選手の1日のスケジュールは? オフシーズンの過ごし方も紹介
テニス選手の1日の過ごし方
すべてを自分で手配しなくてはいけない
テニス選手は、世界ランキングを上げるため、世界各地を転戦します。
ランキングの低い選手は、自分で大会を探しでエントリーし、会場までの交通手段や宿泊ホテルも自分で手配します。
自分についてきてくれるコーチなどスタッフがいる場合はそうした人たちの分も手配しなくてはなりません。
世界を飛び回る
プロテニスプレーヤーの生活はとてもタフです。
ほぼ毎週世界のどこかで試合があります。
試合に出て勝たないことには、次のレベルにステップアップするためのポイントはもちろん賞金も得ることはできません。
多くの選手は常に実力にあった、また自分がステップアップできる大会を選んで、試合に出場します。
そしてそのわずかな合間にトレーニングをしたり、ちょっと息抜きをしたりしているのが現状のようです。
また体調管理も重要なファクターです。
怪我をしてしまっては元も子もありません。
身体のケアもプロテニスプレーヤーにとっては仕事の一つです。
実力が上がるほど、出場する大会の数が増え、当然、試合数も多くなります。
世界中を飛び回る中で、コンディションを維持しつつ結果を残すことが求められます。
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試合日のテニス選手の1日
ここでは世界を転戦するあるテニス選手の一日を紹介します。
今回は、試合に負けてしまい、次の試合に行く場合です。
練習日のテニス選手の1日
試合がない日のテニス選手は、次の試合に備えて練習を行います。
内容は人によってさまざまですが、平均としては3~4時間程度です。
ストレッチから始まり、コートでラリー、サーブ、ボレーなどの練習を行うことがメインとなります。
なかにはウェイトトレーニングを行う選手もいます。
自身のコンディションを維持しつつ、前の試合を踏まえて修正ポイントに絞ったメニューをこなしていきます。
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休日の過ごし方
自分を律する心が必要
テニス選手は休日が決まっているわけではありません。
1日の予定も一般の会社員のように出社時間が決まっているわけではありません。
だからこそより自分を律することが必要になってきます。
そういう意味でも精神的に非常に強くなければ、ツアープロとしてやっていくのは難しいでしょう。
またチームスポーツではないため、コーチやトレーナーが帯同する場合もありますが、基本的には一人ですので非常に孤独です。
いかに試合に勝つかを自分で考え、行動することが求められます。
トッププロに完全な休みはない
世界トップのプロになるとテニスコート以外でも義務付けられていることがあります。
その一つにドーピング検査があります。
元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんの話では現役時代、1年365日、常にどこにいるかWTA(女子テニス協会)に知らせる必要があり、そして年に10回以上抜き打ちで尿検査を受けたそうです。
またその他にも大会のたびに記者会見やその大会のスポンサーのパーティー、キッズクリニック等さまざまな行事に参加するのもまた仕事の一つです。
しかしその忙しい生活が、ある意味一流アスリートの証ともいえるでしょう。
オフシーズンの過ごし方
シーズン中に出た課題を克服するチャンス
年明けに始まったシーズンは12月を前に終了します。
1ヵ月ほどの期間ではありますが、怪我の治療などに時間を当てることはもちろん、シーズンを通して出た課題を克服する大きなチャンスでもあります。
例えば、体幹トレーニングや細かい筋肉に狙いを絞った強化トレーニングはシーズン中には取り組みにくい練習です。
必要な筋肉を強化することで、より力強いボールを打つパワーや、長い試合でも最後まで走り切れるスタミナを手に入れることができます。
また、技術的な練習においてもサーブやストロークの精度を上げるなど、シーズン中に出た課題を克服して新たなシーズンに向かう時間にしなくてはいけません。
休息はもちろん必要ですが、この短い時間をどう過ごすかは次の1年を左右する重要な期間といえます。
人気選手ほどオフは短い
トレーニングに加えて、人気選手はテレビなどのメディア出演、CM撮影、スポンサー企業への挨拶まわりやイベントへの出演など、テニス以外の仕事も大忙しです。
世界を転戦する中では難しかった取材などへの対応も、こうした期間に行います。
錦織圭選手や、大坂なおみ選手くらいになると、年末年始のテレビの特番などにもひっぱりだこです。
自分の時間を作り出すことも難しいほどのオファーが殺到しますが、そうした中でも練習時間を捻出する強い心がプロには必要です。
海外を拠点にトレーニングをしている一流選手は、帰国した時にこうした仕事をまとめてこなしています。
そして、そのあとは海外の練習拠点に戻って、スタッフとともにテニスに没頭できる環境で来シーズンに向けて準備をする。
こうしたメリハリをつけるのも一つの方法です。