仕事体験談

僧侶になる前に社会経験をしっかり積むことも大事

回答者 : 台湾リスさん(男性/29歳)

職業名 : 観光寺院の事務現在の状態 : 経験者経験年数 : 5年

仕事内容
私の家がお寺だったこともあり、特に何も考えずに僧侶の大学へ進学し、大学卒業後自分のお寺を離れ、数年間神奈川のお寺で勤務していました。

お寺は、一般のお寺とは違いいわゆる観光寺院で、私以外にも複数の僧侶が在籍していました。

僧侶だけでなく経理、庶務、賄いの職員もいました。

私は、主にお参りの人に朱印を書いたり、相談を受けたり、電話を受ける、所謂受付業務でした。

今は、そのお寺はやめ、非営利団体で勤務しています。
仕事のやりがい
お寺に勤務していたときは、やはり、全国からお参りに来るさまざまな方々と触れ合えたことが人生の糧になりました。

悩みごとを抱えている人とお話をして、元気になって帰ってもらえたときが一番やりがいを感じました。

また、外国人の方に日本の文化と伝統を知って満足していただけたときも幸せでした。
覚悟しておいた方がいいこと
お寺で僧侶として仕事をする前にしなければならないことは、皆さんご承知の通り修行をしに行き、僧侶の資格を得ることです。

そして、僧侶の資格を得て衣を羽織るからには、それに見合った知識と人徳がなければなりませんので、生半可な気持ちでは勤まるものではないです。

私は、お寺で勤務していませんが、僧侶の資格は今も持っています。

一度僧侶になれば、たとえお寺で勤務していなくても死ぬまで僧侶であることを忘れてはいけません。

お寺を持っている僧侶はある程度将来的にも安定しているのでしょうが、お寺を持たない僧侶は、帰るお寺がなく生活は安定せず苦しいと思います。

待遇はそのお寺の経済状況によって違います。
給料・待遇
一般的に、僧侶は「坊主丸儲け」と揶揄されるように潤っているとみなされがちです。

しかし、それはほんの一握りの裕福なお寺の僧侶だけです。

地方のお寺は9割は苦しい生活を強いられています。

私が勤務していたお寺も、月収12万でボーナスなし社会保障なし、という劣悪な環境でした。

私は22歳から25歳まで勤務していました。

当時は、住み込みで住居費や光熱費も無料で独身だったので暮らしてはいけましたが、友人には恥ずかしくて言えませんでした。
この職業の恋愛・結婚事情
この職場で出会って結婚した人はほとんどいません。

まず、お寺は男性ばかりですし、女性と接する機会といえばお参りの方と接するときぐらいです。

お参りの人に僧侶が声をかけたとなるとたちまちお寺の信用問題になってしまいます。

そのためほぼ全員が独身でした。

一般的には、檀家さんと見合い結婚するケースが多いようです。
この職業を目指す人へのメッセージ
お寺での勤務を目指す方は、僧侶の資格が必要ですが、それ以外にもさまざまな世界を知っておくべきだと思います。

昨今ますます寺社離れが進んでいます。

これからは、何か一般の仕事もできるよう資格を取得し、二足のわらじで暮らしていける方や、僧侶になる前に社会経験をしっかり積み、その積んだ経験を生かして人を引き付けられる方が生き残っていく時代だと思います。