神職・神主に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

コミュニケーションに長けている人

神職という職業に対してどこか浮世離れした存在であるというイメージを持っている人も多いかもしれません。

すべての神職は神道を深く学び、信仰する宗教家として、一人で黙々とその道を極めることに没頭するような毎日を過ごしていると思っている人も多いかもしれません。

たしかに、神職にとって神道を究めるということは生涯を通じて持ち続ける大きな目的の一つであるといえます。しかし、それだけで神職は務まりません。

神職は氏子や参拝者、祈祷の依頼者など、実に多くの人と接する機会があります。こうした人たちの信仰に対して安らぎを提供する存在である必要があります。

とくに氏子との関係を円滑に保つことは神職の大きな役割の一つです。氏子は神社にとって一般企業でいうところの出資者、スポンサーという立場の人たちであるからです。

氏子の存在なくして神社は成り立たないので常日ごろから氏子の言葉には真摯に向き合い協調していく必要があるのです。

神社を未来永劫末永く存続させるためには神職が氏子と信頼関係を築いていくことが必要不可欠であると考えてよいでしょう。

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伝統を重んじることのできる人

神道は日本に古くから伝わる文化の一つでもあります。古から続いている神道においては昔ながらの伝統やしきたりが多数あります。

これを「今の時代に合わない」という理由で簡単に変えてしまうことはできません。

今の時代の価値観で見ると回りくどく無駄に思えるようなことも中にはあります。しかしそれらの一つひとつには古より受け継がれる確固とした理由があるのです。

それをしっかりと守り伝えていこうという姿勢はすべての神職が持つべきものです。

もっとも、神職を志している人は皆、こうした伝統的な文化に関心が強い人であろうと思われます。したがって、この点についてはほとんどの人がすでに備えている資質といえます。

奉仕の精神がある人

神職は職業の一つであるためもちろん賃金は発生しますが、金銭面以外に充足感を得られる人の方が神職に向いているといえます。

誰からも指示されることなく自発的に清掃や修繕等の奉仕活動が行えることは神職にとって大きな強みです。

自身の信仰の下に神への感謝の気持ちを常に持ち、奉仕できることを素直に喜べるメンタリティが求められるといえるでしょう。