神職・神主の生活

基本は早寝早起き

神社や寺院は開門が早いため、神職僧侶は早朝から勤務しているイメージを持つ人は多いでしょう。

一般的に認知されているとおり、神社の朝は早く、神職の勤務は6時ごろを目安とする開門から始まります。

境内の清掃を終えると神職は本殿に集まり、「朝拝(ちょうはい)」という儀式を行います。

朝拝では本殿の戸を開き、神前を整えて、お供えをし、その日の平和と安寧を祈ります。

この朝拝をもって、神社の営業が開始します。参拝に訪れた人が気持ち良く過ごすことができるように、常に境内の環境に目を配ると共に各種祈祷の準備に入ります。

日によっては地鎮祭やお祓いなど、現場に出向いて祈祷を行わなければならないこともあるため、そのような場合は荷物の積み込み等を行い出張の準備をします。

朝拝で始まった1日は「夕拝(ゆうはい)」で終わります。当日の平和と安寧に感謝し神前を整え、戸を閉めます。

この夕拝をもって神職の1日は終わり、その後は一般の人と同じような時間を過ごしています。

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参拝者の目に触れない業務も多い

神職の職務は、祈祷やお祓いなどの儀式の運営、お札やお守りなどの販売だけではありません。

むしろ、参拝者の目に触れないところでの業務が大半であるのが実際のところです。

境内や本殿の清掃や各種祈祷の受付などの事務的な仕事も、すべて神職の業務に含まれます。

規模の大きい神社であれば複数の神職で分担をして職務に当たることができますが、小規模な神社の場合は一人だけですべてを行わなければなりません。

繁忙期には夕拝が終わった後、深夜まで社務所に残って残務処理を行うこともあります。

このような神職の業務は一般的にはあまり知られていないかもしれません。

神職を目指す人は、どのような業務にも責任を持って取り組む姿勢が求められます。

神職の休日

神職にももちろん休日はあります。一般的な会社員に準ずる勤務体制が基本になっているため、週休2日に相当する休みを取ることができます。

しかし、年末年始や例大祭の時期、大安などは繁忙期にあたり、休日が不規則になることもあります。

また、たとえ休日であっても神道に従事する立場であることに休みはないため、朝夕の祈祷は欠かすことがありません。

また、急な葬祭で休日返上になることもあります。

神社の責任者である宮司になると境内に居住スペースを構えることもあり、なかには私生活と神職の仕事の線引きをするのが難しいと感じる人もいます。

ただ、ほとんどの神職は一般の会社員と同様に神社に通勤する形をとっているため、帰宅後はリラックスして過ごすことができます。