神職・神主になるには|どんな養成所や大学がある? 通信教育でも目指せる?

神職」や「神主」になりたい人は、「階位」という神職特有の資格を取得するために、大学・養成所などで専門的な勉強をする必要があります。

ただし、神職を目指せる学校の数は限られています。

この記事では、神職・神主になりたい人が通う学校の種類や、通信教育でも目指せるのかどうかについて解説しています。

神職になるための階位(資格)の種類

神職になるためには、神職独自の「階位」という資格を取らなくてはなりません。

階位は、下の位から「直階」「権正階」「正階」「明階」「浄階」の5種類に分かれています。

それぞれの階位は「階位検定」という検定試験を受け、学識を神社本庁から認定されることで取ることができます。

各階位において、階位検定を受けるためには以下の方法があります。

  • 直階:神職養成機関普通課程予科、神職養成通信教育、階位検定講習会のいずれか
  • 権正階:神職養成機関普通課程、神職養成通信教育、階位検定講習会、階位検定試験のいずれか
  • 正階:神職養成機関普通課程、階位検定講習会、階位検定試験のいずれか
  • 明階:神職養成機関高等課程・同専攻課程・同明階総合課程・同専修課程、階位検定試験のいずれか
  • 浄階:なし(神職としての在職年数、功績等を勘案して与えられる)
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    神職になるための大学

    神職を目指すことができる大学は日本全国に2つしかありません。

    そのため、大学に通って神職になりたいと考えている人は、どちらの学校に進学するかよく考える必要があります。

    神職を目指せる大学は全国に2か所のみ

    神職になるルートとしては、、神職資格の取得課程がある大学を受験し、専門の学科を卒業するものが一般的です。

    大学であれば、入学に際して特別な条件がなく、試験さえ突破すれば社家関係者以外でも神職資格取得にむけて学ぶことができるからです。

    ただし、神職資格取得課程を有しているのは、日本全国でみても「國學院大學」と「皇學館大学」の2か所しかありません。

    いずれも神職を志す人の学校として開学した、とても歴史の古い大学です。

    それぞれの大学には神道が学べる専門学科が設置されており、神職になるための本格的な教育が行われています。

    ここで4年間学び、所定の単位を取得することで「正階」の階位が得られます。

    また、神職課程における所定の単位の修得と神社実習を修了し、さらに成績が優秀であれば、1つ上の階位である「明階」の総合課程で学び、明階の階位を得ることもできます。

    國學院大學と皇學館大学の神道学科に関する詳しい情報は、以下の通りです。

    國學院大學

  • 所在地:東京都渋谷区
  • 専門学科名:神道文化学
  • 歴史:前身である皇典講究所は、神官・神職の養成及び任用について内務省より委託されていた
  • HP:國學院大學 神道文化学部

    皇學館大学

  • 所在地:三重県伊勢市、名張市
  • 専門学科名:神道学科
  • 歴史:伊勢神宮の学問所である林崎文庫に開設された「皇學館」は日本古来の神典や国文、国史を研究する国の中心的機関であった
  • HP:皇學館大学 文学部 神道学科

    神職の大学に通っている学生の特徴は?

    神職を目指せる國學院大學と皇學館大学には、神道関連の学部・学科以外にも、さまざまな学部・学科が設置されています。

    そのため、学校の雰囲気は一般的な大学とそこまで変わらず、多様な個性や将来の目標をもつ学生が集っています。

    神道養成課程についていえば、やはり社家(世襲神職の家)の学生は集まりやすいですが、もともと神職とは関わりのなかった一般家庭の学生も決して少なくありません。

    皇學館大学のウェブサイトによれば、同大学で神道を学ぶ学生の約7割は社家以外の学生だそうです。

    皇學館大學 神道学科 学科概要

    神職になるための養成所

    神職課程のある大学に通う以外に、いくつかの神社が設置する「神職養成所」に入って神道を学び、神職の資格を取得する方法もあります。

    神職養成所は日本各地に全6か所あります。

    しかしながら、神職養成所の入所に関しては神社本庁からの推薦状が必要です。

    社家の関係者以外の入所は極めて困難であると考えておきましょう。

    全国の神職養成所
    • 出羽三山神社神職養成所(山形県)
    • 志波彦神社 塩竈神社神職養成所(宮城県)
    • 熱田神宮学院(愛知県)
    • 京都國學院(京都府)
    • 神宮研修所(三重県)
    • 大社國學館(島根県)

    それぞれが有力な神社が運営しているものであり、なかでも伊勢神宮の運営する神宮養成所、出雲大社が運営する大社國學館が有名です。

    また、京都御所のすぐ近くにある京都國學院は、6か所の中で最も古い歴史を誇ります。

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    通信教育でも神職になれる?

    仕事があって大学や養成所に通えないなど事情のある神職志願者は、通信課程で資格取得を目指すことが可能です。

    全国で唯一、「一般財団法人大阪国学院」という神職養成機関が、神職資格取得通信課程を有しています。

    通信教育は権正階課程で2年間となっていますが、直階を取得している人なら1年で修了します。

    ただし、この通信教育課程は誰でも受講できるものではなく、受講のためには以下の受講条件を満たさなくてはなりません。

    1. 階位取得後に奉職する神社が決まっており、当該神社の宮司および神社が鎮座する都道府県神社庁長の推薦が得られること
    2. 年齢25歳以上65歳以下であること
    3. 高等学校卒業以上の学歴を有していること

    通信教育は自宅学習中心におこないますが、入学式・修了式・夏季スクーリング・秋季スクーリング(それぞれ4日程度)および中間試験・期末試験の際は、大阪国学院に赴きます。

    さらに、通信教育受講中に、階位取得に必要な実習を修了する必要があります。

    「神職・神主になるには?」まとめ

    神職や神主になるためには、まず神道について学ばなければなりませんが、その進学先は限られています。

    また、大学以外の養成所は社家以外の入所が難しいこともあって、一般の人の場合、基本的には大学に進学する道が現実的です。

    一から神道を学ぼうと考えている人は、できるだけ早いうちに、2つの大学のカリキュラムや特徴について調べておくとよいでしょう。