サッカー・Jリーグの審判になるには
プロフェショナルレフリーを目指す
日本のサッカー界で、プロの審判として活動する人を「プロフェッショナルレフリー」と呼んでいます。
J1で主審を務めたり、ワールドカップなどの国際大会で審判をするのはプロフェッショナルレフリーです。
2020年現在、プロフェッショナルレフリーとして認められているのは主審12名と副審4名の計16名です。
日本サッカー協会と1年ごとに契約を結んでおり、契約金は公表されていませんが、年俸は1000万円以上といわれています。
ベテランのプロフェッショナルレフリーには、年収2000万円前後の人もいるといわれています。
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プロフェッショナルレフリーになるには
プロフェッショナルレフリーになるにはまず、「1級審判員」になる必要があります。
1級審判員のうち、日本サッカー協会から優秀な審判と認められた人だけがプロフェッショナルレフリーとして契約できます。
日本サッカー協会には公認審判員制度が設けられており、まずは4級審判員の資格を取ります。
4級、3級、2級、1級と順番に資格を取得していき、1級審判員となればJリーグで主審を務めることが可能です。
1級審判員の中でとくに優秀な審判として認められた人だけが、プロフェッショナルレフリーになれます。
現在、男女合わせて約200名の1級審判員がいますが、プロフェッショナルレフリーになれるのは1級審判員の中でも十数人に1人です。
1級審判員では収入が安定しない
1級審判員を取得しただけでは、Jリーグの審判をすることはできても安定した収入を得ることはできません。
1級審判員の報酬はJ1の主審で約12万円、副審で約6万円、J2の主審で約6万円、J2の副審で約3万円、JFLの主審で約2万円、JFLの副審で約1万円と決まっています。
1級審判員になっても実績を積んで審判として評価されなければ多くの試合は担当させてもらえませんから、収入も増えていきません。
1級審判員のほとんどは別に本業を持っていたり、アルバイトをしています。
プロフェッショナルレフリーにならなければ、審判としての収入だけで生活していくことは難しいです。
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サッカーの審判員資格
以下は日本サッカー協会が定めている公認審判員制度の詳細です。
4級審判員
4級審判員の受験資格は12歳以上(小学生は不可)で心身ともに健康な人となっており、各都道府県サッカー協会の講習を受ければ資格を取得できます。
4級審判員は、都道府県サッカー協会の下の団体や連盟が主催する試合で主審を務められます。
3級審判員
3級審判員の受験資格があるのは15歳以上の4級取得者で、19試合以上で主審や副審を務めた経験がある人です(ただし、主審を半数以上)。
試験には筆記テストと体力テストがあります。
3級審判員は、都道府県サッカー協会の主催する試合で主審を務められます。
2級審判員
2級審判員の試験は、3級取得後2年以上で一定の経験を積んでおり、各都道府県の推薦を受けた人だけが受験できます。
3級審判員の試験と同様に筆記テストと体力テストがあります。
2級審判員は、北海道、東北、関東、東海、北信越、関西、中国、四国、九州という全国9地域のサッカー協会が主催する試合で主審を務められます。
1級審判員
1級審判員の試験は、2級取得後2年以上が経っており、実績のある34歳以下の者で各地域のサッカー協会の推薦を受けた人だけが受けられます。
1級審判員の試験内容は筆記テスト、体力テスト、実技テストです。
1級審判員は、JリーグやJFLで主審や副審を務められます。
女子1級審判員
女子1級審判員の受検資格があるのは、2級取得後2年以上が経っており、実績のある39歳以下の女性で各地域サッカー協会から推薦された人です。
女子1級審判員の試験内容は筆記テスト、体力テスト、実技テストです。
合格すれば日本サッカー協会の女子の大会やなでしこリーグで主審や副審を務められます。