審判の1日・生活スタイル
審判の1日の過ごし方
ここでは、プロ野球とサッカーJリーグの審判の1日を紹介します。
プロ野球の審判は1カード(2〜3試合)ごとに、5人1組の担当が決められて試合ごとに主審や塁審を担当します。
基本的には関東在住の審判は北海道から中部地方で行われる試合を担当し、関西在住の審判は西日本で行われる試合を担当しますが、遠方の試合へ派遣されることもあります。
そのため、プロ野球の審判は、シーズン中には全国各地を渡り歩く生活になります。
Jリーグの審判は担当する試合が居住地域に関係なく割り振られるため、全国のどのスタジアムへ行くかわかりません。
担当する試合によっては、前日から試合会場のある場所へ移動することもあります。
サッカーの審判は少なくとも90分間走る回ることのできる体力が求められますから、日頃から体力づくりが必要で、1日1〜2時間のトレーニングを行っています。
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プロ野球の審判の1日
以下は、ナイター試合のある日のプロ野球審判の1日のスケジュールです。
近い球場であれば自宅から通いますが、遠方の球場であれば前日入りして球場近くのホテルに滞在します。
サッカーのJリーグの審判の1日
以下は、15時開始の試合がある日のJリーグ審判の1日のスケジュールです。
プロ野球の審判と同様に、遠方の場合は前日入りしてホテルに滞在します。
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審判の1週間の流れ
プロ野球はシーズンに入ると、月曜日以外はほぼ毎日試合が行われます。
そのため、審判もシーズン中は担当する球場へ2日、あるいは3日間ずつ通うことになります。
レギュラーシーズンは3月下旬から10月上旬まで続き、その間は毎日のように審判を務める試合があります。
サッカーのJリーグは基本的に試合が週末に集中していますから、プロ野球の審判のように毎日、試合があるわけではありません。
サッカーの審判はとくに体力が必要ですから、試合のない日も毎日1~2時間のトレーニングを行っています。
プロ野球とJリーグ以外の他競技の審判は他に仕事を持っている人が多いため、試合以外の日は本業をしています。
休日の過ごし方
毎日のように試合があるプロ野球の審判は、選手と同様にほとんど休みがありません。
そのため、休日はできる限り体を休めることに努め、マッサージなどを受ける人もいます。
Jリーグの審判は試合のない日も多いですから、体を休めつつトレーニングも継続的に行っています。
他の競技の審判は本業を持っているため、審判を務める試合の予定に合わせて本業の休暇をとることも多いです。
一定期間開催される大会などではまとまった休暇を取ることもあるため、本業の仕事場での理解や支援も必要です。
オフシーズンの過ごし方
オフシーズンの時期は、審判をする競技のシーズンによって異なります。
プロ野球やサッカーのJリーグであれば春にシーズンが開幕して秋に終了する日程ですから、12月~1月にかけての冬の時期がオフシーズンです。
一方でバスケットボールのBリーグは秋に開幕して春に終了する秋春制ですから、春から夏にかけての時期がオフシーズンとなります。
オフシーズンには審判も体力を維持するためにトレーニングを行っています。
また、他の競技の審判で本業を別に持っている場合は、シーズン中に審判として活動することで本業を休むこともあります。
夏季休暇などの長期休暇を大会日程に合わせたり、有給休暇を利用する人もいますが、それで間に合わない場合はオフシーズンに休日出勤を多めにしている審判もいます。