出版社のやりがいは「手にしてもらうメリット」を考える楽しさ

投稿者プロフィール

出版社の事務 かつさん

20代後半 男性経験:3年8ヶ月 東京都

現職 / 正社員

投稿者の仕事満足度

総合満足度
4.00
仕事内容
4.00
やりがい
5.00
働きやすさ
3.50
給料・年収
4.00
休日・待遇
4.50
成長・将来性
3.50
メッセージ

昨今SNSなどの急激な普及により、出版物を読む人はかなり減ってしまいました。美容室でも待ち時間はほとんどがスマホ。雑誌などを手にして読む人はあまり見なくなりました。

しかし、我々出版社ができることは、読者に情報を「手にして」もらうことです。気になる情報があったり読み直したいところがあったらページを折れる。

好きなアーティストの情報を入手するために買ったのに、隣のページに宣伝してあった漫画にハマってしまう。

このように、雑誌でしかできない体験はたくさんあります。

そんな「手にしてもらうメリット」を考える楽しさも、出版社の良さです。雑誌が好きな人はもちろん、苦手な人にこそ出版社につとめてほしいです。

仕事内容

東京駅近くの出版社で数十人規模です。ニュースや趣味をまとめた雑誌を作っています。

私は職場では事務をやっており、データ入力や梱包作業を主に行っています。

ただ、私のつとめる出版社は小さいため、忙しい時期には執筆作業などの手伝いもします。

そのため、出版の事務の知識だけでなく、読み物を書く作業や時事など幅広い知識を使う仕事です。

データ入力7割・梱包2割・執筆補助1割といった感じで、毎日まんべんなく仕事があります。

やりがい

やはりうちの出版社の出した雑誌を読む人を見かけた時にやりがいを感じます。

以前、世界規模のイベント(詳細は伏せさせてください)を取材し、その情報をもとに記事を書く作業をしました。

先輩と一緒に何日もかけて取材し、執筆にも1ヶ月ほどかかりました。

心身ともに疲れきってしまい、その後有給をとって休んでいましたが、ある日、雑誌の発売日にその記事を読んでいる人を電車で見かけました。

そのときの達成感や喜びは忘れられません。

給料・年収

年齢25歳。勤続年数3年8ヶ月。月収35万円。手取り27万円。

有給はとりやすく、育休も男女共に推奨されています。社内の自販機は無料で利用できます。

福利厚生はしっかりしている職場だと思います。

社宅などはありません。通勤手当はあります。車出勤ありです。

就職・転職

特別思い入れがない限り、あまり大きすぎる出版社はおすすめしません。

友人が大手出版社につとめていますが、勤務時間がハードだったり、待遇に不満を感じていたりしています。

面接では「紙媒体の雑誌は今後どうなるか」などの質問がされやすいです。私もされました。

「出版業界にしかない良さ」を日頃から自分なりに考えていれば、面接なども成功しやすいと思います。

転職はあまりしやすいようには感じません。

経営陣にとっては、そこで培ったノウハウを他に持ち逃げされたくないのかなと思います。

恋愛・結婚

育休が男女共にとりやすいため結婚や出産後も仕事が続けやすいです。

出世などにも影響しませんし、社員は皆育児などに非常に理解があると思います。

社長が女性なのも、そのあたりに理解がある理由なのかもしれません。

成長・将来性

スマホでの情報収集が増える中、出版社は今後発展しづらいと思われるかもしれません。

しかし、雑誌は、世界を俯瞰して見る機会を与えてくれるように感じます。雑誌内の全ての情報が読者の求める情報ではないでしょうが、なんとなく眺めたページで人生が変わる。

そんな体験を作れるこの仕事は、決して潰れません。

そして、感動できる記事を書こうと注力する中で、自らの感性が豊かになるように感じるのです。

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