レーサーのセカンドキャリア・引退後の生活

レーサーの引退理由

カーレーサーの場合は成績が下がってレーシングチームにドライバー契約を打ち切られてしまえば、他のチームを探すか、引退するしかありません。

F1レーサーを筆頭に高いレベルで活躍しているレーサーであれば、レベルを落として現役を続けることも可能です。

しかし、将来性が見込めないと判断されたり、若いレーサーが台頭してくると、20代、30代でも引退に追い込まれるケースは多くあります。

一方、オートレーサーの場合は個人事業主であるため、契約を打ち切られたり解雇になったりすることはありません。

引退の判断は自分で下すため、他の競技にくらべてオートレーサーの選手寿命は非常に長いことで知られています。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

レーサーの引退年齢

カーレーサーの引退は他の職業にくらべると早く、40代まで現役でいられる人は少ないです。

F1に参戦していたレーサーが40代になっても「インディ500」や「ルマン24時間レース」などの他のレースに参戦するケースはありますが、基本的には30代までに現役を退きます。

カーレーサーとは対照的に、オートレーサーは高齢になっても現役を続ける人が多いです。

40代、50代は当たり前で、60代以上の現役レーサーも存在します。

現役の史上最年長記録は、2017年3月に引退した谷口武彦選手の75歳です。

レーサーのセカンドキャリア

引退後の道は選手実績などによってさまざま

引退後のセカンドキャリアは、レーサーとしての実績や資金、人柄、知識などによってさまざまです。

資金が豊富であったり、スポンサーがついたりすれば、レーシングチームを立ち上げることも可能です。

実際、F1レーサーを引退してレーシングチームのオーナーや監督になる人もいます。

そのほかにも、テレビの解説者などとして引退後もレースの世界で生きている人は少なくありません。

また、レーサーとしての知識や経験を生かして、チームスタッフやレーシングチームの講師などとしてレースに関わる道もあります。

若くして引退した人の場合は、レース界から離れて他の分野へ転職したり、親の事業を引き継いだりする人もいます。

元F1レーサー中嶋悟さんの現在

日本人初のF1フルタイムドライバーとして活躍した中嶋悟さんは、現役時代から「中嶋企画」という会社を設立して若手レーサーを育成していました。

引退後は「ナカジマレーシング」を立ち上げ、自ら監督に就任しています。

このチームで「スーパーフォーミュラ」や「SUPER GT」などのレースに参戦し、高木虎之介、松田次生、小暮卓史といったレーサーたちが排出されました。

また、鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)の校長も務めていおり、佐藤琢磨や松浦孝亮、息子である中嶋大祐などをレース界に送りだしました。

中嶋さんのようにセカンドキャリアを後進の育成にささげる人もいます。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

レーサーが引退前に準備しておくことは

カーレーサーの場合は引退の年齢が早いですから、セカンドキャリアについては現役時代からイメージを持っておいたほうがよいでしょう。

メカニックの知識が豊富であれば、スタッフとしてレーシングチームに関われる可能性も高まります。

レーサーとしての経験だけでなく、現役時代からさまざまな知識を得ておくことが、セカンドキャリアにもつながります。

また、引退後はレースとは別の世界に進みたいのであれば、そのための準備を少しずつしておくことで、スムーズにセカンドキャリアに入りやすくなるでしょう。