レーサーになるためにはどれくらい費用がかかる?
どのルートでも多額の費用がかかる
カーレーサーになるには、おもに2つのルートがあります。
ひとつは幼稚園児か小学生低学年くらいの幼少期からカートレースに参戦し、好成績をおさめてステップアップしていく方法です。
もうひとつはレーシングスクールに入校して優秀な成績をおさめ、能力の高さをアピールすることでプロレーサーへの道を切りひらいていく方法です。
どちらのルートを進むにしても、プロレーサーになるまでには多額の費用が必要となります。
20代で正社員への就職・転職
カートレース参戦の初期費用は約60万円
子ども時代にカートレースへ参戦するためには、全国各地のカートショップが主催するクラブチームに加入する必要があります。
その際の初期費用はカートやレーシングスーツ、ヘルメットなどの購入費、クラブ加入費などを合わせ、平均すると60万円ほど必要です。
加えてレースにかかる費用やガソリン代、オイル代、交通費、宿泊費などでも出費がありますから、レースに参加するごとに20万円ほどかかります。
レースの参加費だけでなく日頃の練習にかかる費用も合わせれば、カートレースへ本格的に参戦するには、小学生の段階で年間500万円以上は必要です。
小学校から高校までのレース参戦費は約1億円
中学生や高校生になるとレースへの参加数も増えるため、活動費用は年間1000万円近くかかるといわれています。
小学生でカートを始めた場合、高校を卒業するまでに少なくとも1億円前後の費用が必要となる計算です。
それだけの費用を個人で負担できる人は少ないので、優秀な選手は早い段階からスポンサーを見つける場合も多いです。
スポンサーとの関係によってレース参戦費用のフルサポート、半額サポート、定額サポートなど、さまざまなサポート方法があります。
スポンサーが見つかるかどうかは日本経済の状況に大きく左右されるため、カーレースの世界は景気とも深く関わっています。
20代で正社員への就職・転職
レーシングスクールの費用も500万円以上
レーシングスクールで学び、プロのレーサーになるルートの場合は、幼少期からカートレースに参戦を続ける場合と比較すれば費用は安いです。
それでも、初心者向けのコースから順番に受講していけば、スクールによっては合計400万〜600万円の費用がかかることもあります。
その間の生活費やトレーニング代を含めると、トータルで700万〜1000万円の費用がかかるといわれています。
レーシングスクールで優秀な成績をおさめれば、スカラーシップ制度を受けてトレーニングすることが可能です。
しかし、それまでにはかなりの費用がかかります。
カーレースのレーサーを目指すには、現実的には資産家の家庭か、費用を負担してくれるスポンサーがいなければ難しいのが実情です。
オートレースは養成所の授業料100万円
カーレースのレーサーに比べると、オートレーサーになるための費用は特別高額なものではありません。
オートレーサーになるためには必ず養成所に入る必要がありますが、養成所で学ぶ9ヵ月間の費用は食事等の諸経費を含めて100万円となっています。
他の専門学校などと比べても特別高額ではなく、レースへの参加費などもとくに必要ありません。
オートレーサーになるための費用は、カーレースの場合とはまったく事情が異なります。