レーサーのつらいこと・大変なこと・苦労
レーサーのつらいこと・大変なこと
実力がなければ契約が打ち切られる
F1レースなどに参戦するプロのレーサーは、レーシングチームとドライバー契約を結んでいます。
その待遇はさまざまで、契約金額はレーサーとしての実力によって大きく異なります。
トップ選手であれば数億円の年収がある一方で、若手の場合は年間200万円程度ということも珍しくありません。
レースに参加して国内や世界各地を転戦するためには、マシンの製造費用から維持費、メカニック担当などのチームスタッフ費用、チームの移動費、宿泊代など億単位の費用がかかります。
レーシングチームはレースに勝つことでスポンサーを集め、レースに参加するための費用をまかなっています。
レーサーの実力不足でレースに勝てなければ、いいスポンサーはつかずにチームの存続も危うくなります。
レーサーはレーシングチームの命運を握っている存在で、非常にプレッシャーのかかる立場です。
そのため、実力不足と判断されればレーシングチームとの契約を打ち切られることも珍しくないシビアな実力の世界です。
オートレーサーはレース開催中は外出禁止
オートレーサーの大変なところは、八百長防止のための生活の制限が厳しいことです。
オートレースは公営ギャンブルですから、競輪や競艇などと同様に、選手はレースの開催期間中は外部との接触が認められません。
レース開催期間は宿舎に入って外出することはできず、携帯電話などの通信機器も預けることが義務付けられています。
レースの開催期間は3日間から5日間ですが、その間は基本的に外部と連絡をとれない状態で生活を送ります。
過去には、携帯電話を持ち込んでいた選手が、斡旋停止処分(レースへの出場停止処分)を受けたこともありました。
レースの開催期間中は厳しい管理下で生活を送らなければいけないのが、オートレーサーのつらいところです。
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レーサーの悩み・よくある怪我
競技の特性上、レーサーは危険と隣合わせの職業です。
レース中のクラッシュはもちろん、クラッシュしたマシンから外れたタイヤがレーサーを直撃することもあれば、他のマシンから漏れたオイルで滑って事故に巻き込まれる可能性は否定できません。
最近はマシンの設計などが工夫され、何かトラブルがあっても、レーサーが死亡するケースは減っています。
それでも不運な事故もあるもので、オートレースにおいてはレース中だけでなく練習中のアクシデントによる死亡事故の事例もあります。
レーサーは速いだけでなく安全に走ることも非常に重要で、細心の注意を払ってドライビングをしなければいけません。
レーサーを辞める理由で多いものは?
F1などのカーレースはレーシングチームと契約を交わしているため、契約が満了となればレーサーは新たなチームを探さなければいけません。
新しいチームを見つけられなければ、他のプロスポーツ選手と同様に現役引退せざるを得ない状況となります。
レースでの成績不振やレーシングチームとの信頼関係が損なわれれば、契約を打ち切られることは十分にあります。
そのためカーレーサーの引退年齢は平均して若く、40代まで現役を続けられる人はあまりいません。
一方で、オートレーサーは現役生活が非常に長く、20歳くらいでデビューして30~40年は現役を続ける人が多いです。
しかし落車事故の後遺症などで、若くして引退を余儀なくされるレーサーも存在します。