入国審査官の就職・採用の状況は?

入国審査官の就職先にはどんなところがある?

所属は法務

意外と知られていないのですが、入国審査官の所属は「法務省」、つまり入国審査官は「国家公務員」なのです。

国家公務員一般職試験に合格して、そののちに出入国管理局の面接に合格することではじめて入国審査官になることができるのです(厳密には採用後は研修を受けて法務事務官として働いて、その後に入国審査業務を開始する)。

入国審査官は、その仕事柄どうしても公務員としての立場と使命感、および国家公務員試験に合格するだけの法律や行政の知識が求められるのです。

実際に入国審査官としての現場においては「外国語の語学力」などが求められるようになりますが、これは採用後の研修において勉強できる分野でもあります。

空港や港などの出張所での勤務が中心となる

公務員と聞くと「庁舎で事務作業をこなす仕事」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、国家公務員の一員である入国審査官は、実はシフト制で仕事をしている人が多いのです。

「庁舎でシフト制?」と思われるかもしれませんが、そもそも入国審査官の仕事は出入国管理局内だけでなく、空港や港などの出張所で飛行機や船で日本に入国しようとする人たちの審査を行う仕事が必要になります。

外国の日本大使館で仕事をすることも

入国審査官は公務員であり、公務員は日本国内で仕事をするというイメージをお持ちの方も多いでしょうが、実は入国審査官の中には外国で仕事をする機会もあります。

「なぜ入国審査官が外国で仕事を?」と思われるかもしれませんが、入国審査官という仕事の性質を考えると、実はそこまでかけ離れた話でもないのです。

入国審査官は、人材交流の一環として他省庁への出向を命じられることがあり、外務省に出向して在外公館でビザ発給などの仕事をする機会があります。

こうした事情があるので、外国で生活しながら働く機会もあるのです。

入国審査官の求人の状況

国家公務員の削減とは逆に増員が図られている

内閣は2019年6月の末に、2020年度から5年間で約3万人の国家公務員を削減する定員合理化計画を決定しています。

入国審査官も国家公務員ではあるのですが、公務員全体の流れとは逆に入国審査官の数は増員が図られる流れとなっています。

入国希望者が増える分だけ入国審査官の仕事も多くなる

なぜ、国家公務員の中で入国審査官は増員が図られているのかといえば、入国審査官の仕事の必要性が評価されているからです。

入国審査官の仕事量は、入国希望者の数が増えればその分だけ増える計算になります。

加えて、入国に関する法律などのルールが変更になれば、仕事量にも影響する可能性があります。

観光立国の推進は入国審査官の需要を増加させる大きな要因

昨今「インバウンド」という言葉をニュースなどで目にする機会が多くなっていますが、実際に平成元年から令和元年までの30年間で、訪日外国人旅行者数は10倍以上に増加しています。

各地の観光地で外国人観光客が増えていることから、その玄関口となる空港や港における入出国者数も増えており、それに伴い、入国審査官の仕事量も増しています。

政府が観光立国の推進をスタートしてからすでに15年の月日が経過しており、法整備を含めたさまざまな取り組みが実現しています。

特に、訪日外国人数の多い大型空港を中心に入国審査ブースの増設などが進められており、その分だけ入国審査官の人数も必要になるのです。

今後も日本の観光立国が推進されるに従って、入国審査官の需要も増えることでしょう。

入国審査官の志望動機・面接

入国審査官の仕事は訪日外国人に関わる仕事であるため、必然的に「観光立国の推進」や「訪日外国人数の増加」といったキーワードが志望動機に含まれるようになります。

また、日本の安全や国益などにも影響する仕事に携わる以上、面接ではその人の人間性を深く問われることになるでしょう。

国家公務員試験の競争倍率は厳しく、ライバルとの競争に勝ち残るためには筆記試験の成績もそうですが、面接対策をいかにしっかりと行っているかが重要なポイントになります。

自己分析や仕事分析を十分に行い、面接の練習をしましょう。

大学やスクールで行われている公務員試験対策には面接対策も含まれていますので、それらを利用して面接対策を行うことをおすすめします。

入国審査官の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

入国審査官の就職先はどのように探したらいい?

基本は人事院の情報を参考にする

入国審査官の仕事はそれ専用の特別な試験があるわけではなく、国家公務員試験一般職の試験に合格することが第一歩となります。

公務員試験の情報については「人事院」が公開していますので、受験資格や受験区分などの試験に関する情報をしっかりと確認しておきましょう。

参考:人事院 国家公務員試験採用情報NAVI

一般的に国家公務員の採用試験の流れは以下のとおりです。
1.1次試験
2.官庁訪問
3.最終合格
4.内定

合格後は官庁訪問

国家公務員採用一般職試験では1次試験合格者に対して、各官庁が集まって合同説明会や入国管理局の業務説明会といった「官庁訪問」が開催されます。

官庁訪問は予約が必要なケースが多いので、スケジュールをきちんと確認して予定を調整しておく必要があるのです。

官庁訪問における業務説明会では、入国管理局の職場見学や現職の入国審査官の話を聞く機会があります。

官庁訪問の際には官庁独自で面接が行われ、その中で有望な受験者には「内々定」が出されます。

この内々定は正式な内定ではなく、正式な内定を受けるためには人事院での2次試験面接に合格する必要があります。

入国審査官に関する詳しい情報

入国審査官のなり方や採用後の待遇などについては「出入国在留管理庁」のホームページに掲載されています。

入国審査官のなり方に関する情報から、採用後の待遇などについて記載されていますので、入国審査官を目指す人は必ず確認しておきましょう。

参考:出入国在留管理庁 職員採用案内 入国審査官