入国警備官に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

入国警備官に向いている性格・適性

責任感・使命感が強い

入国警備官は法律違反者を取り締まるのが仕事であるため、責任感や使命感なくして業務をこなすことはできません。

「約束はしっかりと守る」「悪いものを見過ごせない」といった性格の人が適しています。

また、入国警備官の活躍が日本の平和や安全を守ることにつながるため、社会貢献の気持ちが強い人にも向いている職業です。

勇気ある行動ができる

入国警備官の仕事には勇気ある行動が求められる場面もあります。

たとえば、摘発をおこなう際にも違反者が素直に取り調べに応じるとは限らず、凶器を持って暴れ出すこともあるでしょう。

そんな時でも、入国警備官自らが体を張って対応しなければなりません。

できるだけ安全に業務を遂行することは大切ですが、怖いからといって逃げるだけでは違反者を捕えることはできません。

社会問題に興味がある

入管法に違反する外国人は、そのほとんどが何かしらの事情を抱えています。

たとえば母国の就労環境が悪いため日本でお金を稼ごうとしていたり、より良い生活環境を求めて不法に在留し続けようとする人もいます。

世界のさまざまな国の人と接するため、国際情勢や社会問題に興味があり、自分から学ぼうとする姿勢のある人のほうが、入国警備官としてより活躍の場が広がるといえるでしょう。

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入国警備官に必要なスキル・能力

語学力

業務上外国人を相手にすることが多いため、語学力がなければスムーズに仕事を進められません。

英語はもちろんですが、中国語や韓国語、スペイン語などのスキルも役立ちます。

外国語が話せることで携われる業務の幅も広がっていくため、早い段階から語学力を身につけておくとよいでしょう。

現役の入国警備官たちも、休日などを使って積極的に語学の勉強をしているようです。

国際感覚

外国人を相手に仕事を進めていくうえでは、語学力に加えて国際感覚があることも重要です。

諸外国のさまざまな文化や価値観の違いを理解し、国際的な視点でものごとを考えることが入国警備官には求められています。

日本では当たり前のことでも海外ではそうではないケースも多々ありますので、日本の常識にとらわれずに客観的な視点で外国人と接する必要があるでしょう。

運動能力・体力

入国警備官は警察官のように、抵抗する違反者の身柄を拘束しなければならない状況に立ち会うこともあります。

また、担当業務によっては早朝から深夜まで長時間の警備を務めなければならないこともあるため、体力がある方が好ましいと言えるでしょう。

運動能力や体力は訓練を重ねながら身につけていくこともできますが、自ら強くしようとする努力や、日々の健康管理をしっかり意識することも大切です。

入国警備官に向いていないのはどんな人?

ここまで説明してきたように、入国警備官は決して楽な仕事ではありません。

不法に滞在する外国人を相手にするなかで、言葉の問題はもちろん、国によって文化や考え方も大きく異なるため苦労を感じることも多いでしょう。

そして違法者についての有力な情報が入れば、勤務時間にかかわらず調査や出張が必要になる場面もあります。

「安定した公務員の立場で、毎日一定のスケジュールで仕事をこなしていきたい」と考える人は、あまり向いていないかもしれません。

また、違法者一人の調査をおこない事実関係を確認して、最終的に自国に送還させるまでには多大な労力と根気を要します。

ある程度の忍耐力を持っていることや、ストレスを溜め込まないようにオンオフを上手に切り替えられることも、入国警備官として活躍するための大切な適性といえます。