入国警備官の離職率は高い? 転職先で多いものは?
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入国警備官の離職率が高いといわれる理由
入国警備官は公務員の中でも比較的離職率が高いことで知られています。
具体的な数値は発表されていませんが、実態としては「自衛隊以上」の離職率だといわれています。
ここでは、入国警備官の離職率が高いといわれるおもな理由を3つ紹介します。
言葉の壁や文化・思想の違い
入国警備官が相手にするのは外国人であり、言葉の壁や文化・思想の違いなどで苦労する場面が多々あります。
国籍が違えばその国の文化や経済的事情も大きく異なりますし、年代も小さな子どもからお年寄りまでさまざまです。
このような外国人を相手にしながら調査や摘発などのプレッシャーの大きな仕事を進めていくことは、精神的負荷も非常に大きいといえるでしょう。
常に危険と隣り合わせ
言語や文化・思想の違いに加えて、違反者の取り調べをするにしても全員が大人しく従ってくれるとは限りません。
時には暴れ出したり、凶器を持って威嚇したりするなどの可能性も考えられます。
常に危険と隣り合わせであるため気が抜けず、どうしてもストレスがかかりやすい仕事です。
全国転勤や、一般住民からの批判
入国警備官は国家公務員であるため、定期的な異動や全国転勤などは避けられません。
せっかく職場の人間関係やその土地の雰囲気に馴染むことができても、数年単位で異動を命じられることになり、新たな生活環境に馴染めなかったという声も聞かれます。
そのほか、一般住民から取り締まりに対する厳しい批判を受けるケースもあり、心身ともに疲れ切ってしまう入国警備官も少なくないようです。
20代で正社員への就職・転職
入国警備官の仕事は覚悟が必要
離職率が高いといわれる入国警備官の仕事を続けていくためには、「どれだけ強い意志を持って仕事に取り組めるか?」ということが一番のポイントになるでしょう。
仕事に対して自分なりに目標を持ち、日々の業務の中でやりがいを実感することも大切です。
「国家公務員で待遇が良いから」「なんとなくカッコ良さそうだから」といった安易な考えだけで入国警備官になると、いざ現実に直面した時に耐えられないかもしれません。
もちろん、入国警備官の仕事には魅力的な面もたくさんあります。
しかし、その裏には「厳しさもある」ということを、しっかりと理解したうえで入国警備官を目指すべきだといえるでしょう。
入国警備官の転職先で多いものは?
入国警備官は違法者を捕えるために、各種訓練によって体を鍛えておく必要がありますが、そこで身につけた体力や精神力は業種を問わず転職時には強い武器になります。
転職先のなかでも、入国警備官から警備会社に転職する人は多いようです。
とくに空港などの施設で調査業務を担当する入国警備官の場合、施設内を巡回し、怪しい外国人がいないかチェックする業務内容は警備会社の仕事に非常に近しい部分があります。
それ以外では、女性の入国警備官であれば一般事務に転職するケースもあります。
業務の特性上、突発的な残業や昼夜逆転の生活を強いられるケースも多いため、その点を負担に感じ、一般事務などの「日中業務が中心の仕事」に転職を希望する人もいます。