介護事務のつらいこと・大変なこと・苦労
介護事務のつらいこと・大変なこと
業務の幅が広い
一般的に「事務」というと、パソコンに向かってのデスクワークを想像するかもしれませんが、介護事務は普段からさまざまな仕事をこなしています。
もちろん、介護報酬の計算や請求書作成といった業務はデスクワーク中心となるものの、ケアマネジャーのサポートをしたり、問い合わせ窓口として外部の人と話をしたりすることもあります。
ときには介護の手伝いをお願いされることもあり、決して机の前に座っているだけの仕事ではありません。
とくに人手不足の職場では、どのスタッフも余裕がない中で働くことになりがちです。
介護事務は事務所でいつも施設全体の動きを見ているため、あちこちからいろいろな質問を受けたり、ちょっとした雑用まで頼まれたりと、「何でも屋」としての働きを期待されることもあります。
オフィスで落ち着いて華やかに働く事務のイメージを持っていると、考えていた姿とは違うと思ってしまうかもしれません。
お金を扱う大変さ
介護事務の主な仕事は介護報酬請求業務ですが、これは会社でいう経理のような仕事です。
計算方法が非常に難しいため、経験者でも毎回頭を悩ませるという人は少なくありません。
また、お金を扱う仕事だけに、ミスがあればさまざまなところに影響を与えてしまいますし、施設の信用問題にも関わります。
利用者のなかには、年金や貯金を利用しながら介護保険の負担分を賄っている人も多く、請求内容に間違いがあれば利用者の生活にも直結する可能性があります。
お金を扱う仕事だけに、毎日気が抜けない、常に緊張感がある、といった大変さを感じる人も多いです。
20代で正社員への就職・転職
介護事務の悩み
介護事務は介護関連施設の増加とともにニーズが高まっている仕事ですが、他の福祉系職業と同様、まだまだ給料や待遇面ではそこまで恵まれていません。
経験を積むことで徐々に給料が上がることはあるものの、それでも大幅な昇給は望みにくい面があり、がんばってたくさん稼ぎたいと思っている人にはあまり向かないでしょう。
現場で介護にまで携わる場合には、夜勤手当や資格手当などが付いて給料がアップしていきますが、事務の仕事だけを担当する場合には、忙しい割にあまり良い待遇が用意されていないこともあります。
事情は事業所によってまちまちですし、社会全体として福祉職の賃金面の改善を図る動きも出てきているため、今後は状況も変わっていくかもしれません。
介護事務を辞める理由で多いものは?
介護事務を辞める理由で多いものは2つあります。
ひとつは、職場環境によるもので、残業の多さや待遇、人間関係などの悩みによって退職する人は多いです。
介護事務の仕事の経験があれば、さまざまな施設で働けるため、よりよい環境を求めて転職する人は少なくありません。
もうひとつは、給料の安さです。
介護事務のままでは給料をアップさせていくことは難しいため、社会福祉士やケアマネジャーなどの福祉系の資格を取得し、キャリアアップしていくという人もいます。