議員秘書のやりがい・楽しさ・魅力
議員秘書のやりがい・楽しさ
政治に携われる
議員の本分は国政や県政など、政治で世の中をよくしていくことにあり、時として国の行く末を左右するような重大な決断をすることもあります。
地方行政に関しても同様ですが、暮らしに直結する議案も多いため国政とは違った難しさがあるでしょう。
そうした議員の活動をサポートするのが議員秘書の役割です。
法案や議案提出の際、議員から調査・研究を任されることもあり、官僚にレクチャーを受けたりして知識を深めていきます。
議案を通すためにほかの議員をはじめとした関係各所への根回しをするなど、一つの法案や条例、議案を通すために大変な労力を要します。
しかし政治に深くかかわれるのは議員秘書ならではの経験ですし、世の中がよい方向へ変わっていくのを実感できるのは大きなやりがいになるようです。
ほれた議員のために力を尽くせる
議員秘書を目指すきっかけの一つに、‟議員にほれる”という理由があります。
その政治家が目指す社会や政治で成しとげたいことなど、信念に深く共感して仕える人も多く、そうしたケースだと議員が党の要職や内閣の一員として活躍することをやりがいに感じる人もいるようです。
政治信念を反映した議案作成などのサポートを通して、議員の役に立つこと自体にやりがいを持っている人もいます。
政治家の評価が自分の評価になる
政治家は提出した、または成立させた議案の数、日々の政治活動の成果で評価されますが、一番わかりやすいのは選挙の結果です。
評価されなければ落選するだけという厳しい世界ですが、当選を勝ち取るため議員秘書は死力を尽くします。
忙しく活動する議員に代わり、地元企業や業界団体へのあいさつ回りやイベントへの代理出席、後援会との懇親会や駅・街頭でのビラ配りなど地盤固めに動き回ります。
いざ選挙期間に突入すれば、街頭演説のスケジュール管理や演説原稿を作成、支援者へのあいさつ回りにポスター貼り、講演会の準備など寝る間も惜しみ働きます。
どれも地味な活動ではありますが、その積み重ねが選挙での一票につながり、当選という結果を得られたときは仕える議員が評価された証となります。
裏で支えた秘書の働きも評価された瞬間といってもいいでしょう。
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議員秘書の魅力
対人能力が高まる
議員秘書は常に多くの人と関わり合いながら仕事を進めます。
政策に関することであればほかの議員や秘書をはじめ官僚や関係団体の人たち、選挙区となる地元では後援会や支援企業など、常に多く人たちと密接に関わります。
ただし、事務的に対応するのでは秘書としての役割は果たせません。
接する人ごとに適切な対応をすることで、政策の実現度も変わってきますし、次期選挙の一票にもつながります。
例えば支援者の対応をする場合、支援者が持つ社会的影響力や議員との信頼関係によって聞き出せる情報も違います。
対応を誤れば議員の信頼を失う場合もあるため、議員秘書をしていると対人能力が磨かれるといわれています。
人脈が広がる
議員秘書として多くの人と関わり合うと、それだけ人脈が広がるのも魅力です。
ほかの議員と顔見知りなったり、秘書仲間の輪も広がることでしょう。
企業のトップをはじめ経済界とのパイプを持つことができ、地元で活動していれば地域の実力者ともつながれます。
選挙で落選すれば秘書も職を失いますが、仕事で構築した人脈を生かして、別の議員の秘書になったり、一流企業に再就職する人もいるようです。
政治家を目指せる
政治家の中には議員秘書経験者が多く、自分も政治家になりたい人はそのための修行として議員秘書をやっている人もいます。
実績を認められれば議員の推薦を受けて、議員のお膝元で市議会選や県議会選に出馬することもあるでしょう。
秘書時代の実績をアピールポイントとしてみずからの地元から出馬するケースもあります。
政治の世界で交渉を行ったり、政策にかかわったりするので、政治家を目指すのにこれほど最適な職業はないかもしれません。
何より多くの支援者と関わりを持てるのは、政治家を目指すにあたり大きな財産となります。