女性の議員秘書のキャリアパス・結婚後の生活

女性の議員秘書の現状

議員秘書の男女割合は発表されていません。

しかしハードワークが基本の職種のせいか、男性割合が多いといわれています。

政策担当秘書資格試験の受験者データを見てみると、2019年の試験申込者199人の内、女性は24人でした。

2018年は試験申込者208人の内、女性は30人 2017年は試験申込者292人の内、女性は49人で、女性割合はわずか1割強となっています。

そもそも議員秘書の女性割合が少ないため、政策担当秘書を目指す人数も少ないと考えられます。

参考:参議院 国会議員政策担当秘書資格試験実施状況一覧

女性の議員秘書の強み・弱み

議員秘書は男女で仕事内容に差はありません。

あえて女性として長所を挙げるなら、作成する資料の見やすさ、お客様対応の細やかさなど、女性ならではの細かな気配りは秘書業で役立ちます。

ただし、政治の世界はいまだ男性社会です。

2019年に実施された日本の女性議員(衆議院)の割合は約10%となっています。

先進7カ国(G7)の中でも100位台は日本のみで、政治の世界への女性進出が遅れているのが分かります。

政治家ですらそのような現状ですので、女性の議員秘書が少ないのも納得がいきます。

結婚や出産、育児といった事情を視野に入れた制度も少なく、ライフイベントを控えている、もしくは将来的に考えている人には難しいようです。

休みなく働き続けることも多く、男性秘書でもきついハードワークなので、女性は体力的に苦労することも覚悟しておく必要があるでしょう。

参考:NHK政治マガジン 女性議員の割合 日本は165位 先進国で最低水準

議員秘書の結婚後の働き方

土日に働くのは当たり前ですし、帰宅が遅い日もあります。

結婚・出産を経たあとも議員秘書を続けるには、家族や周囲の人たちに協力してもらわなければなりません。

秘書を複数人雇っている議員事務所であれば休みを順番に取る、秘書仲間でサポートし合うなどして業務をこなしているようです。

仮に妊娠中であれば体力的な無理はもちろん、精神的な無理も体に影響を与えかねません。

万が一を避けるためにも、一時的に現場を離れることも視野に入れた方がよいでしょう。

議員秘書は子育てしながら働ける?

保育園や学童保育に通う子どもがいる場合は、家族や秘書仲間からの協力がなければ仕事を続けるのは難しいでしょう。

ある程度手のかからない年齢になるまでは時短勤務や定時退所にするなど、働き方は事務所と相談する必要があります。

支援者まわりなどは他の秘書にまかせて、事務所内の業務にしてもらうなど、工夫しなければなりません。

家庭における子育ての方針もあるため、仕事続けるか否かを含め、家族との話し合いが大切です。

議員秘書は女性が一生働ける仕事?

働こうと思えば一生働けますし、中には20年以上も議員秘書を続けた女性もいます。

近年は男女共同参画への取り組みが進み、2018年には「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」が施行されるなど、政治の世界でも女性の活躍が期待されています。

女性議員が増えればおのずと女性の議員秘書も増えるでしょう。

そうした人たちが制度改革を進めることで、政治の世界も女性が働きやすい環境へと変化する可能性はあります。