休日も運動! スポーツが好きが仕事の原動力
スポーツインストラクター渡沼 紗智子さん
園芸高等学校卒業後、ガソリンスタンド、鉢物を扱う花屋、スポーツジムトレーナーなど、さまざまな職種を経て、フリ―インストラクターとして活躍する。得意種目はキックボクシング、シェイプリーキック。J-NETWORを中心にキックボクシング系のレッスンを多く行っている。
座右の銘:井の中の蛙にならない
スポーツインストラクターの仕事内容を教えて下さい。
私の場合はキックボクササイズ、シェイプリーキックのレッスンを主に行っています。
フリーで働いており、いくつかの会社でレッスンをさせて頂いているのですが、ほとんどがキックボクシングの系統です。
一日の流れはどのようなものですか?
スポーツインストラクター以外にも、何足も草鞋を履いているので日によって違います。レッスンだけでは収入面で生活できないので。
その他には、スポーツ関係でいくつか仕事を行っています。
他にはどのような仕事をされているのでしょうか?
お客さまにご予約を入れて頂きマンツーマンでレッスンを行っています。レッスンでは私がミットを持って、お客さまがミットに対してパンチやキックを出してもらうパーソナルでのキックボクシングです。
あとは、筋肉トレーニングの仕事ですね。それとお客様が柔軟性を高めたいということで、マスターストレッチというものを教えています。
元々はバレリーナやダンサー専門のストレッチです。専用の靴を履いて、バレーバーを使用しストレッチをしますが、特に背面から足の裏にかけてのストレッチになります。
他の仕事もスポーツ系のものばかりですね。スポーツインストラクターを目指そうとしたきかっけはありますか?
シェイプリーキックという、キックボクシングにエアロビクスの動きを取り入れたエクササイズを開発された方に憧れたことがきっかけですね。スポーツの世界に入ったのもその方に憧れてです。
スポーツインストラクターになるまでの道のりはどのようなものでしたか?
元々、J-NETWORKのジムの会員だったんです。そこからキックキックボクシングでアマチュアの試合などに出たりしました。
ただ、プライベートなことから一回ジムを辞めました。実家に帰ることになり、実家の近くにもキックボクシングのジムがあったので、そこのジムに通い、そこでプロで試合に出ないかと声を掛けられました。
プロとして出るようになったのですが、続けていると親に「いい加減試合出るの止めなさい」と怒られるようになりました。怪我が多く、体に良いものでもないということもあり…。
その後、また実家を離れ「こっちに戻ってきたんだよ」とJ‐NETWORKの方に連絡をしたときに「シェイプリーキックで先生にならない?」という風にお声を掛けてもらい、それがきっかけでスポーツインストラクターになりました。
スポーツインストラクターとしての苦労はありますか?
人前に立つことには苦労しました。元々、内気なんで…。あとは、働く職場によってはレッスンの参加人数が少ないと契約を切られてしまいます。お客さまを呼ぶことは大変ですね。
逆に、インストラクターとしてのやりがいはありますか?
前に出ていると、レッスン中の音に合わせて生徒さんと自分との一体感が分かります。生徒さんと動きなどが一緒になったりするのが楽しいですね。だんだん、目に見えて生徒さんが成長していくのが感じられるんです。
そうやって、生徒さんと親しくなっていくと、体のこの部分が良くなったとか、体重が落ちたとか言ってくれる方がいらして、そういう風に言ってもらえるとやりがいを感じます。いろいろな仕事をしましたが、今の仕事が一番やりがいを感じています。
スポーツ関連で多くの仕事をしている渡沼さんですが、仕事以外の楽しみはありますか?
スポーツクラブで体を動かすことです(笑)
四六時中動いてます。動かさないとダメですね。休みの日でも動いてます。
運動するのが好きなのは、昔からですか?
学生時代は合気道をちょっとやったぐらいなんですが…。好きになったのはキックボクシングを始めてからです。完璧にはまっちゃって。
疲れているのにジムに来てしまうこともありました。「顔色が悪いので帰りなさい」と門前払いを食らい怒られることもありましたね。
学生時代はあまり運動をしていなかったということですが、もし、学生時代に戻れるとしたらやりたいことはありますか?
運動系の学校に行きたかったです。農業系の学校だったので、畑耕してる場合じゃないよって(笑)
そこで、体力だけつけてもしょうがないですし。もっと、スポーツの勉強をしたかったです。
渡沼さんから見て、スポーツインストラクターはどのような方が向いているとおもいますか?
めげない人ですかね。やっぱり、人間関係も大事な仕事ですしね。根っこはサービス業なんで、何か言われてヘコたれてたら続かないと思います。
何か言われたとしても、ここで終わったら終わったで、はい、次って切り返しができる人じゃないと続かないと思います。
お客さまと身近に接する機会も多いですし、レッスンだけでなく終わったあともお客さまと会話をしたりもします。続けてレッスンに来てもらうようにしないといけないので。
そう言ったお客さまとの交流を踏まえたうえで、今後のスポーツ業界はどうなっていくとおもいますか?
スポーツする人の人口は増えると思いますよ。国としても高齢者の運動を積極的に勧めていたりするじゃないですか。そういったこともあり、スポーツ業界は活発になっていくと思います。
自分で黙々と筋トレをする方、レッスンを皆で楽しむ方、いろいろいますけど、自分にお金を掛けるパーソナルトレーニングも今後増えていくのではないでしょうか。
渡沼さんの今後の夢や目標はありますか?
フリーだと大変ですし、体を使う仕事はずっと続けられないですが、いろいろと考えて、スポーツの世界で長く勤めたいですね。
スポーツインストラクターを目指す方にメッセージはありますか?
つらいこともありますが、その分楽しいこともいっぱいあります。自分も摂食障害で悩んでいたときとかもあったのですが、そういう体験談をお客さまに話すと興味を持ったり、その話を聞いて来てくれたりするお客さまもいらっしゃいます。
みんな体のことや精神的なことで悩んでいるのは一緒です。その悩みが、今は武器になっています。つらいことでくじけてしまうとそこで終わりになってしまうので、そうした経験を他の人のために生かして欲しいですね。
最後に、学生さんに向けてメッセージをお願いします?
今よりもかっこ良い体になれる仕事です。この業界に入ってスタートすれば、10年後にはもっと素敵な体になっていると思います。
私も去年より、今年の方が良いですし。スポーツを始めたときより今の方が全然動けるんですよ。もちろん、あちこち痛いとかはありますが。だから、早いうちから始めた方がいいですね。運動するのに悪い事はないですし。私は学生時代してないですが(笑)
あと、なんでもポジティブに考えることも大事ですね。ネガティブになっているだけ損なんで、なんでもプラス思考でいきましょう!
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