内定式の対策まとめ
入社前に内定者が一堂に会するわけですから、実質的に社会人としての初日と言ってもいいでしょう。
内定式とはどのようなものなのか、当日どういったことに注意したらいいのか、確認しておきましょう。
内定式とは?目的と内容を確認しておこう
内定式とは、端的に言えば「内定を正式に決定するための式」のことです。
内定式当日に内定承諾書の提出を求められたり、内定証書が授与されたりするのはこのためです。
同期入社同士の顔合わせや、春に入社する新入社員を役員にお披露目する意味も込められています。
内定式で新入社員の顔ぶれを初めて見る社員や役員もいるからです。
また、内定式後に内定者懇親会を開催する会社も多く見られます。
これには、内定者と親睦を深めるとともに会社に対する理解を深めてもらおうという狙いがあります。
実際、内定式が終わると「この会社で春から働くのだな」という実感がわいたり、同期との連帯感が生まれたと感じる人もいます。
このように、内定式とは「正式に内定を決定する」だけでなく、内定者との親睦を深める目的もあるのです。
内定式の時期とスケジュール
内定式は多くの企業が秋に執り行います。
とりわけ、10月1日に内定式を行う企業が多数見られます。
これは、経団連が定めている就職活動の倫理憲章で、正式な内定は10月1日以降とされていることに関係しています。
内定式が終わると、学生はよほどの事情がない限り内定を辞退しにくくなります。
そのため、内定辞退を最小限に抑えたい企業としては、最も早い10月1日のタイミングで内定式を済ませておきたいわけです。
内定式当日までのスケジュールとしては、まず内定式の日時や場所の案内が届き、返送またはメールなどで出欠連絡をします。
その後、当日持参する書類などを整え、いよいよ内定式を迎えることになります。
内定式にはできる限り参加したほうがいいのですが、当日にどうしても都合がつかないことが分かっている場合、欠席することも可能です。
内定式はあくまで形式的なものですので、内定式に出席しなかったからといって内定が正式に決まらないわけではありません。
もちろん、欠席するのであれば前もって必ず連絡しておきましょう。
当日になって姿を見せないのは社会人としてあってはならないマナー違反ですので、絶対にやらないようにしましょう。
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内定式での服装、カバン、持ち物をチェック
内定式にどのような服装をして行ったらいいのか、迷ってしまう人は少なくありません。
一般的に、内定式に着ていく服装は就職活動で着ていたリクルートスーツが最も無難です。
クリーニングをすませ、男性ならズボンの折り目がきちんと付いたものを身につけましょう。
カバンについても、カジュアルなデザインのものや派手な色のものは避け、就職活動で使っていたシンプルなものを持って行くのがベストです。
内定式当日は、多くの企業が書類の提出を求めたり、反対に会社案内などの資料を持って帰ったりすることになりますので、A4サイズの書類を入れられる大きさのカバンがいいでしょう。
内定式の持ち物として最も忘れてはいけないのが、当日持ってくるように指定されている書類です。
内定承諾書や配属先希望アンケートなど、忘れてしまうと企業側に迷惑がかかるものもありますので、しっかりと準備しておきましょう。
また、当日その場で書類を記入したり、交通費を精算したりする場合もありますので、印鑑と筆記用具は必ず持参しましょう。
持ち物については内定式の案内に必要なものが書かれているはずですので、よく読んで漏れのないように準備しましょう。
内定式にはどんな髪型、髪色で行ったらいい?
服装と並んで悩みどころなのが、内定式当日の髪型や髪色です。
無難にすませるのであれば、面接のときと同じ髪型で行くのがベストでしょう。
内定式では採用選考が行われるわけではありませんので、面接と同じ髪型では堅すぎるとも考えられますが、きちんとした清潔感のある髪型にしておくに越したことはないのです。
女性の髪色は業界や企業によって判断基準はまちまちですが、暗めの色であればカラーも可とされることもあります。
ただし、年配の方々の中には茶髪を良く思わない人もいるため、黒が基本と考えておいたほうがいいでしょう。
同様、ネイルアートについても内定式にはしないで行くか、派手ではない色にとどめるのが無難です。
長すぎる爪や派手なネイルアートに好印象を持たれることはほとんどありません。
業種や企業によってはネイルアートそのものが禁止されていることもありますので、職場の様子が分からなければネイルアートはひかえたほうがいいでしょう。
入社して配属されてから、先輩社員の様子を見て判断するのが最も堅実です。
内定式で自己紹介があったらどんな話し方をするべき?
内定式は新入社員の「お披露目」の場でもあります。
春から一緒に働くことになる新入社員の顔ぶれを見ることを、先輩社員や役員は楽しみにしています。
そこで、内定式で新入社員が自己紹介をする場を用意していることが少なくありません。
自己紹介を求められた場合、1〜3分程度に収まる適度な長さで話すことを心がけましょう。
氏名、大学名や学部のほか、大学時代に打ち込んだことや趣味について話すといいでしょう。
忘れてはならないのが、入社してからの意気込みや抱負です。
あくまで内定式ですので、新入社員として意欲が感じられるという印象を持ってもらうことが大切です。
なお、自己紹介で目立とうとして笑いを取ろうとしたり、自慢話やネガティブな話を始めたりするのはNGです。
新入社員らしいさわやかな印象を与えられるよう、話す内容を前もって考えておくといいでしょう。
他の人と話の内容が重複する可能性もありますので、話す内容は2パターンは考えておいたほうが安心です。
内定式後に辞退することは可能?
内定式では内定証書の授与などが行われますが、これはあくまで形式的なものです。
内定式が終わってからも、内定を辞退することはできます。
内定は法律上は労働契約にあたるため、契約の解除を申し出ることは認められているのです。
ただし、労働契約は解約の2週間前に申し出る必要がありますので、入社日まで2週間を切って辞退を申し出ると法的な問題に発展することも考えられます。
なお、2週間前までなら内定を辞退しても何の問題もないというわけではなく、入社・配属に向けて準備を進めている企業に多大な迷惑をかけることには間違いありません。
もしやむを得ない事情で内定式後に辞退しなくてはならないときは、電話で辞退の旨を伝え、そのあとでお礼状をしたためるようにしましょう。
選考や入社前準備のために多くの時間を割いていただいていることを忘れず、申し訳ない気持ちを誠実に伝えることが大切です。
もちろん、内定辞退は内定承諾書を提出する前に伝えるほうが企業にとってダメージが少なくて済みます。
可能であれば、内々定の状態のときに辞退を申し出ておくのが理想です。
この記事のまとめ
新卒の内定式は一生に一度しかないイベントです。
ここで良い印象を持ってもらうことができれば、入社後に仕事をやりやすくなる可能性もあります。
準備不足で当日に慌てることのないよう、内定式の案内を受け取ったら早めに準備を進めておきましょう。
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