メディア・マスコミ学(読了時間:4分35秒)

メディア・マスコミ学の概要・理念

マスメディアとは、情報を発信するテレビや新聞、雑誌、Webサイトなどを指します。

これに対してマスコミ(マスコミュニケーション)とは、これらの媒体から情報が届けられ伝達されることを指しています。

メディア・マスコミ学においては、こうした媒体が届ける情報が社会にどのような影響を与え、人々の考えやものの感じ方にどのような変化をもたらしているかを研究します。

メディアやマスコミの在り方は、時代情勢に応じて変化を遂げてきました。

その歴史や社会的な背景についても学ぶとともに、これからの時代にメディアがどうあるべきかについても考察を重ねていきます。

現代においては個人ブログやSNSによって個人が情報を発信するメディアの役割を担うことが可能になっているばかりでなく、スマートフォンの普及に伴って人々はいつでもどこでも情報を得ることができるようになりました。

このように情報の受発信方法が変化することで、求められる情報の種類や質・量がどのように変化しているか、といった今日的な問題も、メディア・マスコミ学の研究対象となります。

メディア・マスコミ学で学ぶこと

メディア・マスコミ学の講義では、まずテレビや新聞、雑誌といった各種メディアの歴史と変遷、現代における課題などの概論を学び、理解を深めます。

そして、徐々にスポーツジャーナリズム論やマスコミュニケーション論といった、より専門性の高い分野へと踏み込んでいきます。

演習では、テレビ番組や新聞、Webサイトといったメディアを実際に制作し、制作に必要な理論や実践的な手法について実習を通じて学びます。

また、必要に応じてアンケート調査を実施するなど、今現在の人々の実態をリサーチすることで情報を収集し、メディアやマスコミの影響力や立ち位置を検証する場合もあります。

このように、メディア・マスコミ学で扱われる領域は幅広く、私たちの暮らしがメディアに大きな影響を受けていることが見て取れます。

メディア・マスコミ学の大学での授業科目の例

放送論

テレビやラジオといった現代においても多大な影響力を持つメディアについて、公共性の維持などの課題について学びます。

広告論

私たちにとって身近な存在である広告の仕組みや戦略上の理論、制作過程など、広告について総合的に研究します。

マルチメディア論

情報化社会において多様化・細分化する情報チャンネルや、情報セキュリティに関する問題など、現代におけるメディアの在り方について探求します。

ジャーナリズム論

ジャーナリズムの在り方や報道内容に関する問題点など、ジャーナリズム全般について政治・社会・経済・文化などの視点から捉えます。

報道倫理学

報道における誤報やプライバシーの侵害やフェイクニュースといった種々の問題について、倫理的側面から検証します。

メディア・マスコミ学のレポート・テーマの例

現代においては、1世帯あたりの新聞購読部数が0.7部まで減少するなど、メディアの形態や情報の伝え方に大きな変化が起きています。

変化を続けるメディアやマスコミについて、現在起きている現象を本質的に検証し、今後のメディアの在り方や情報の受け手が留意しておくべき点について考察するレポートが多く見られます。

  • ・スマホ社会とライブ文化
  • ・広告に見る結婚観の変遷
  • ・整形ブームとメディアの影響力
  • ・クールジャパンの認知と実態
  • ・スポーツ報道とジェンダー

メディア・マスコミ学と関連する学問

メディアやマスコミは広く世の中に情報を届け、社会的な影響を与えていますので、伝わる情報の切り取られ方や情報を受け取った側の行動に対する影響について考える上で、社会学は関わりの深い学問と言えます。

扱われる情報そのものに着目した場合、情報伝達や情報処理について考察するには情報学の知識が求められることもあります。

また、広告という側面から見たとき、広告による集客のための理論を研究する観光学なども、メディア・マスコミ学と関連していると言えるでしょう。

情報の伝達を広い意味でのコミュニケーションと捉えると、コミュニケーションの在り方の一分野と見ることも可能であるため、コミュニケーション学の領域で研究が行われることもあります。

メディア・マスコミ学を学んで就職に有利な業界・仕事

メディア・マスコミ学を専攻する人の中には、もともとマスコミで働くことを希望している人も少なからずいます。

そのため、就職時にマスコミを志望する人の割合が、他の学問分野を専攻した人よりも多い傾向があります。

実際、メディアで報道されているような社会的関心の高いニュースに明るく、関心も高い人がほとんどですので、必然的にマスコミへの就職も有利になるケースが多いのです。

具体的には、テレビやラジオの放送局や出版社、広告代理店といった業界において活躍できるフィールドがあります。

番組や出版物を制作する実務を担う制作会社や編集プロダクションに就職する上でも、メディアの制作過程を実習を通じて学んだ経験があれば、アピールするための材料として有力なものの1つになり得るでしょう。

また、マスコミに限らず一般企業における広報部などの部署において、メディア・マスコミ学で学んだ知識や技能を活かすことも可能です。

就職活動時の適性試験では、時事問題が出題されるケースも多々ありますので、直近のニュースや社会情勢に詳しいことを評価してもらえる可能性は十分にあるでしょう。

メディア・マスコミ学の知識は人生でどう役立つ?

私たちは日常生活で膨大なニュースや広告に触れています。

意識する・しないに関わらず、少なからずそれらから影響を受け、いつの間にか考え方や嗜好を形成しているのです。

メディア・マスコミ学を学ぶことを通じて、こうしたメディアの影響をより意識的に分析・検証し、客観的に判断する思考法が身につきます。

「ニュース番組で報道されているのだから間違いないだろう」と断定してしまわず、他のメディアで情報を精査したり、自分の頭で考えて必要な情報を集めたりする際に、メディア・マスコミ学の知識は大変役立ちます。

報道に振り回されることなく、有効に活用していくためにも、メディア・マスコミ学を通じて体得した知識や考え方は、生涯を通じて役立てていくことができるはずです。

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